タイムドメイン ミニ改造記 3
- カテゴリ:音楽
- 2014/03/23 16:13:17
振動基準点の明確化
・支柱の強化? またはデッドニング
・ベースの高重量化、そしてデッドニング
元々パッシブ化したら是非ともやりたかったことです。世の中にタイムドメイン ミニの改造情報は多いのですが、この手のアプローチが少なくて不満に思ってたのですよ。みんなスピーカーの固定に対しておざなりなんじゃないかな? まあ、小石を入れたり、大理石の上に置いたりと置き方を工夫してる人も居るのですが。観点、てか視点がどう見てもサブタイトルみたいな見方に思えない。
少し脱線しますが、だいぶ前からオーディオ機器はスパイク状の尖がった物で3点接地させるってのが一つの方法論になってます。これはこれである程度の意味はあるんでしょうが、最初のアイデアは江川先生の剣山スピーカー台だと思うんですよ。これは如何に重いスピーカーと云えども分厚い絨毯の上に置いてはコーン紙の反動でふらふら揺れてしまうので、剣山のスパイクで絨毯を貫いて硬い床に直接設置したのと同じ状態を再現しようと言うものです。関東の超高層ビルは軟らかい地盤を貫いて硬い岩盤まで杭を打つようなイメージです。地震で地面が液状化しても、地盤沈下で地面が沈んでも、岩盤が傾いたり、沈まない限りそのまま立ってます。オーディオ的には、メカニカル・アースとかメカニカル・グランドなんて呼び方もするみたいです。つまり、今の「スパイクで受けてさえいればそれで善かろう」な風潮はカーゴカルトみたいで、気持ち悪いのです。
さて、スピーカーの振動基準点はどこかってえと磁気回路です。普通のスピーカーはユニットが前面の板に直接付いてるだけ。磁気回路はユニットのフレームで保持してるだけです。組み立ての簡単さを優先してるがために、こんな構造になっています。翻ってタイムドメイン ミニのスピーカーユニットは磁気回路を支柱に固定し、エンクロージャーは前後から挟んでるだけって構造です。基本設計が根本的に違いますね。とは言っても原価削減のために、軽いプラスティックと薄い鉄板でのネジ組みなので、もっとしっかり支えられるんじゃないかと思ってたわけです。
・支柱の強化? またはデッドニング
百均素材を使いたかったのですが、エポキシパテなどは置いておらず。石粉粘土は食いつきなどが今一つ、乾燥時間も長く収縮してしまうと充填剤としては問題多し。結局手持ちのホットボンドを充填することにしました。支柱の支柱部分、ベースのネジ止めの部分のリブ部に充填しました。結局ホームセンター素材を投入したので、ホットボンドじゃなくてエポキシパテの方が遥かに強度は上がってたでしょうが、まあ、デッドニングと多少の強度アップにはなっとるでしょう。
・ベースの高重量化、そしてデッドニング
最初石粉粘土が一番だと思ってたのですが、実際試すと上のような事情があり。また、思ってたよりも比重も重く無い事が判明したので、あきらめました。次に鉛玉の充填を目論んだのですが、経済的にあきらめて。orz ホームセンターでうろうろと。左官職や美術職の経験があれば、速乾セメントや石膏を使ってたかもしれないのですが、全く使用経験が無く手を出しかねました。最終的に選んだのが「配管パテ」。エアコンのダクト穴に詰める奴ですね。やはり育ちが出たのか。www
しかし、変性シリコンのようなシーリング材などよりも圧倒的に比重が高く石粉粘土も凌駕してました。経年変化で収縮せず、固まらずとJISの保証付です。ベースの強度アップにはなりませんが、高重量化とデッドニングには最適と判断しました。
最終的にベースと支柱はホットボンドで接着固定。ベースに配管パテを充填して見た目に反して、鈍器のような高重量になりました。(笑) 今回色々改造したけど、結局これが一番効いてます。二段階くらい一気にレベルアップした感じです。あらあら。
振動基準点の明確化 > アンプ変更 > スピーカーケーブル交換 > デッドニング > 吸音材変更
こうして見るとデッドニング役に立ってないな~。上に書いたみたいにタイムドメイン ミニのエンクロージャーの考え方、素性が良かったって事でしょうかな~。むしろ、今回の作業でこんなに変わったのがびっくりです。良くも悪くも、タイムドメイン ミニのユニット取付方法のなせる業でしょう。
ちょっとあまりにも効いたので、支柱のユニット取付部分の強化もしてみることにしました。w
ホットボンド充填では強度が出ないので、エポキシパテの充填をしよう。