スピーカーケーブルで音が違うとか何で?!
- カテゴリ:日記
- 2014/03/28 21:51:23
最近色々経験して、少し考えた事を書きます。
ぶっちゃけインピーダンスやヒステリシス、過渡応答の特性が同じなら、線が太かろうとどんな形状や色だろうが音が変わるわけないのです。しかしながら、スピーカーケーブルが違うと全く同じ特性になってる筈もなく、単純に長さが違うだけでも特性が変わるのが現実です。
かと言って、「ケーブルの違いなど枝葉末節だろう? そんな微妙なものが聴き分け出来るのか?」なんて意見も根強い。しかし、今回の経験で意外と微妙でない違いもあるかと思い至った次第。それは何かというとスピーカーケーブルのインピーダンスです。厳密には意味が違うのですが、少し判りやすく言うと抵抗値が音の違いに大きく影響してるます。
いやいや1Ωもないスピーカーケーブルの抵抗値の微妙な違いがそんなに影響するものか?! と考えたあなた! それは大きな勘違いですよ。w スピーカーの抵抗値がアンプの入力抵抗みたいに47kΩもあるものなら 1/47,000 ≒ 0.002% ですが、スピーカーは大変に抵抗値が低く 4Ω~16Ω程度です。一番一般的なスピーカー8Ωの場合だと 1/8 ≒ 13% 単純に抵抗値で考えただけでも、これで影響ないと考える方がおかしくね?
さて、スピーカーケーブルの抵抗値で何が変わるかと言うと、アンプの見かけ上のダンピングファクターが変わります。しかし、何でWikipediaにダンピングファクターの説明無いんだよ!! 定義だけなら簡単なんだけど、みんな色々思うところがあり過ぎて、意見が纏まんないんだろうかな~。 ま、細かくはこちらをどうぞ。
http://tcn-catv.easymyweb.jp/member/audioman/?c_id=10274
これをどう読めば善いのかと言うと、スピーカーの周波数特性がスピーカーケーブルの抵抗値を変える事で調整可能って事です。びっくりした?! www
昔の、特に真空管アンプの頃の名器と呼ばれるスピーカーは当然その当時のアンプで最高のパフォーマンスを出せるように作られています。真空管アンプのダンピングファクターは今のアンプと比べ物にならないほど小さく、現在の高級アンプで太いスピーカーケーブルを使って鳴らすと、とてつもなく寂しい音しか出なかったりします。
最近のスピーカーでもシアタータイプなどと呼ばれるPA,SA用の物はスピーカーケーブルの総延長が長くならざるを得ず、やはりダンピングファクター小さめの方が良く鳴ったりします。最近のは知りませんが、特に家庭用と言い切るには微妙なJBLの高価な製品なんかもそんな製品が多かったものです。高価なダンピングファクターが小さい方が良いスピーカーに高価な太いスピーカーケーブル、高価でダンピングファクターの大きなアンプと高価な製品群を揃えたのに、「世の中こんなはずじゃ無い事ばかりだよ! (;_;)」とオーディオの泥沼に引き摺り込まれるありがちなパターンの一つです。こんな時は素性のしっかりした数オームの抵抗をスピーカーに付けてあげると、あ~~ら不思議、とても艶やかな音色で鳴り始めたりするわけです。w
なので、現在自分の意見としては、スピーカーのセッティングノウハウとしての下記方法は「単に抵抗値の調整をしている」です。
・スピーカーのセッティングノウハウの例
a. ケーブルは細い方が良い
b. 長~いケーブルを繋いで数センチ単位で切っていき、ベストポイントを探す
これは単に抵抗値の調整をしているだけの事!!!
同じ抵抗値の調整ならば、短く太いスピーカーケーブル+良質な抵抗の方をお勧めします
もっとも、抵抗の大きさが数オームではなく0.数オームのオーダーならば、長いケーブルをちょん切ってく方が手っ取り早いです。微妙な調整も簡単なので、ケーブルの長さで調整するのは正しい方法だと思います。
スピーカーに(バランスが崩れないように)できるだけ抵抗値が低い形で接続する。ってのが用件で、音そのものはそれより前のところで作ったり調整するのが正しくないのかなぁと。
「音を作る」のは、そこでするのはどうなんだろうっておもうし、そこで設定するの?と。
まーオケは、そうだとおもうし、むしろ「同じじゃないから」厚みが出るんだけども。
でも特にピアノの場合は、自分自身だけで、完結できたりもするわけで、オーケストラとかとは違う上に、鍵盤楽器だから、キーをたたいたらその音程で出てしまうので、そういう性質の楽器の「カンペキ」ってなんだろうって思うわけですよ。まぁ、「大体」でも、聞けてしまう人間だからこそ、「うるさい人相手でもちゃんと仕事しましたって言える」ってすごいなとねw
ですよ。ただ、細かく言うと
ケーブルの抵抗値が低い = 制動力(駆動力?)が高い => アンプの制動力の伝達率が高い
なのです。そして、おそらくは
スピーカーの周波数特性平坦範囲が一番広い抵抗値 => スピーカーが最も良く(音楽的に)鳴る
何ではないかなと思うのだけど。ここまで来ると僕と低音スキーな人とでは違う設定になっても全くおかしく無い訳で。
最終的に本人が納得してれば善しではあるのです。
ブルースメインの人はBbが最高にきれいになる調律をする調律師さんを好きになったりするんだろうね~。w
ただ、打ち込みなどの電子楽器、鍵盤楽器とフレットのあるギター類以外は人間が勝手に音程調整してるからな~。
オーケストラとかはそう言う意味で楽譜程の調性の違いは聞き取れないと思う。CmajをC#majで演奏してもハーモニーは打ち込みと違って、ほとんど変わらんだろうって話。なので、ピアノ協奏曲とかピアノのコードがオーケストラと一緒に鳴るとすごく汚く感じたりしますよね。
で、音程のテーブルとか作ってると、あっちを立てればこっちをたたずってなわけで、そういう意味で、「聞く方が設定で逃げられないもんを「カンペキッス」って言える」調律師さんすげぇってのがひとつ。
計算上、全部のコードが完全にきれいに聞こえるような魔法のテーブルは無かったはずなのす。こっちは音程の話なんだけど、耳を頼りにどこで調整してるんだろうなぁと。机上で、どこかに寄せなくちゃいけなくて、じゃ、その「カンペキ」ってなんだろうって。そもそも波形にもいろんな成分が入っているわけでして。
ケーブルで音が変わるって言うのも、そこで調整するひつようあるんかなぁってのもひとつ。
そこで調整しようとしているから、じゃ、その足回りとかで必要な条件って何だろうってのも「基準が無いから」迷うことのひとつ。
逃げられるなら、別にケーブル切ったりつけたりしなくていいんじゃね?っていうのも、お手軽に同様の効果がえられるなら、物理的な加工以外にないんかなぁと。
求める変化の基準が「出てる音」と「自分の耳」に無いので、返事を見る限りその変化のベクトルが違うっぽいきもする。自分にとっては「波形や出力の大きさ、位相の変化」が「違う」なんだけど、変化で求めている要素が記述から抽出できていないというのも大きいのかなぁとは。
生理的には、ケーブルで「抵抗値を調整する」んじゃなくて、「抵抗値は低い」状況を作って、出力される音の側で調整するのが素直かなぁって思ったりはするんですよ。ただ、抵抗値が低いことが素直に駆動することとイコールになるとは限らないので、説明としてすっきりするかどうかってレベルなんですけども。
うーん、セツメイムズカシイw
気分次第で日毎、曲毎に変更可能。DAWソフト使えば、曲中でもフルオート可能。w
それだけじゃなくって、最近の再生ソフトは大抵サラウンドやなんやらの雰囲気変換機能が付いてる。
それこそお気に召すままっしょ。
取り敢えず、周波数特性だけなら、トーンイコライザと測定用マイクがあれば何とでもなりますん。
むしろ文章の雰囲気だと、それで善しと納得できないが問題かもだわね。
「自然に聞こえる」が「他人にとってもそうである」が大丈夫って胸を張れるのがすごいと思うのですよ。
波形の干渉もあるので、周波数のずれによってはうねりますし、イメージほどは計算でビシっと出ない部分もありますし、出そうでも鳴らしてみるとなんか違ったりもしますし。そもそもどんな曲でも厳密にビシっとは行かないわけでして、何を持って「いい仕事」なんだろうとw
そういえば、音源ドライバ作ったときの音程テーブルって、どうしたんだったかな…。純正のファームとかから抜いたか、机上値で作ったような気がするけど覚えてないや…。
という、何かを固定するってことが難しい人間からすれば、基準はともかく、周辺をあれこれして「これでよし辻褄あってちゃんとした音だぜ!」って「言える」ことは地味だけどすごいことだと思うんですよ。それこそ、絶対的に全部計算で出れば、一音一音比較してあわせればいいわけですが。
個人的にはよっぽどのことがない限り、譜面に頭で展開できれば大体OKっていう感じの耳なので、なおのこと、「基準を作ってこれでいいでしょ!」って言える仕事はすごいと思うんですよ。
で、気分で最適解が変わるなら、もっと調整しやすい方法論もあったらいいねぇとは思うけども。
適当にコードを鳴らして微調整しません? それが職人芸の世界ってか、官能テストですよ。
最終的に人間が気持ちよくなるように持って行くのは、楽器や機材の存在理由からしてそう言うものだ。
なので、そこを人間様が聴いて気持ち善い風に調律するのが職人芸なのだと調律師の人が言っとりました。
友達いっぱい呼んでパーティーやら音楽聴かせる時と、一人で黙々と音のテストをやる時では部屋の環境が違うので、スピーカーの周波数特性も当然のように変わってしまいますよ。現状はどこかで手を打つ、落としどころを探すしかない。
世の中的にはオーバーオールで測定して、周波数特性、位相特性、その他をDSPで補正する研究をしてるところです。金さえ出せば今すぐでも出来ない訳じゃないもよう。
さらに個体差があれば、左右で、違う調整しないといけなくなったりしたらいやですなぁ。
基準が耳になるようなアナログ的作業の繰り返しは、あんまり。
計測ツールとか、基準が別で示されないと、自分の客観性をあんまり信じてないのと、作業を繰り返すと、だんだん訳分らなくなったりねw
ピアノの調律とか、音叉とか、基準が示されても、よくあんな仕事できると思います。ええ。