タイムドメイン ミニ改造記 5
- カテゴリ:音楽
- 2014/03/30 14:50:39
デッドニング材の追加、と言うかエンクロージャー容積のダウンでQocを上げる?
これが最終回。そしてこの作業はおそらく単純に音を良くするとかではなくて、自分好みの音にするためにメーカー設定から変更する。チューニングに位置づけられると思います。音質を変えるのではなく、音色を変えたいって事ですかな。
音の違いを確認するために、片ch毎に改造していってるのですな。そして、状況としてこうなってしまいました。
百均デッドニング > 鉛シートデッドニング
音を鳴らしている状態でスピーカーに触ると鉛シートの方がビリビリした振動は少ない。なので、デッドニングとしては鉛シートの方が効いているんですよな。あまりにもエンクロージャーの振動が無くなったために、低域が低下?! 音量が下がったのもそのせい?! う~ん、でもエンクロージャーの振動がそんな都合よくきれいに音になってる筈が無いんですよな。
考えました。
TW-S7 のデッドニングを鉛シートにしたのはエンクロージャー容積をなるべく変えたくなかった。変えるのが怖かったからなのです。百均デッドニング材は人工筋肉的なものなので、当然鉛よりも比重が軽いし、それなりに体積があります。それが問題なんかな~。
・密閉型エンクロージャーの設計方法
http://speaker-unit.com/hpgen/HPB/entries/13.html
タイムドメイン ミニはバスレフタイプ(メーカーはそうじゃないと主張しているらしい。風なのかw)ですが、このHPを見て判るようにエンクロージャー容積の計算と低域特性は同じ計算式です。式を見るとエンクロージャー容積が減ると Qoc が大きくなると考えて良い模様。HPの真ん中のグラフで黒線だったのが、赤線のようになったのだと考えれば低域が良くなった理由が納得できるような。
音量がでかかったのも、低域アップにだまくらかされてるのかもですね。ぶっちゃけ、タイムドメイン ミニは元々低域だら下がりで青線みたいな感じだったので、聴感的にフラットな気がしてたんでしょう。
百均デッドニングを少し戻してみると、確かに低域がアップ! おいおい。w 個人的には元々の百均デッドニングよりも心持少ないくらいが、一番いい感じです。いずれにしても百均デッドニングはピンポイントで絶妙なバランスだったと言う結果に。www
ああ、何とかなって良かった。
見直してみると他の改造作業は総て片chで作業してるのに百均デッドニングだけ両ch一気にやってるのね。ベースラインが気持ちよく聞こえたり、ドラムの音が締まったりなどはデッドニングのせいだと単純に喜んでましたが、状況として低音部の周波数特性が結構変わってたのに気付いてなかったって事。
そして、元々低域が出過ぎな TW-S7 に対して、最初から百均デッドニングを諦めたのは正解だったのね。百均デッドニングしてたら一段と低域がボンついてどうしようもなかったかも知らん。