「俺の友達が演劇部で、新入生歓迎劇に出るらしい。２年生も来て良いらしいから一緒に来ない？」
始まりは、相棒ことボスのこの一言でした。
６時間目終了１５時４５分
新入生歓迎劇が始まるのは１７時００分
ちょっと長すぎる時間が空いているのでした。
なので、私とボスは自動販売機で紅茶を買い、葉桜になりつつある桜の木の下でお茶をしていました。
「おー…暇だねぇ」
「暇だよねぇ…」
所々適当な雑談を話ながら、暖かい春の光にまどろんでいたところでした。

「みゆちゃあああああん！！ボーーーーースううううう」
きんきんと耳をつく高音の声。新しい制服に身を包む後輩の姿でした。
実は、高校の中で合うのはコレが初めて。新入生は午前中授業だったり、オリエンテーションだったりしたからね。それにしても我が相棒を呼ぶとき後輩は、未だに中学時代のニックネームの「ボス」を使います。（私は本名＋さん付けで呼ぶ）悪目立ちしてるよ、いつまで受け継がれるんだろうそのニックネームは。

というわけで、二人の後輩「ドルチェ」と「ガティ」は無事、我が高校でのスクールライフを楽しんでいるようで安心です。

さて、今は新入生は仮入部期間。

ボス「…お前ら、どっか見学とか行かんの？」
ガティ「んー…どうしよっかな…」
ドルチェ「文芸部とか行ってみたい」

文芸部、そう、私も行ってみようかなって思っていたりしました。何せ、今、正式入部してる茶道部とのかけもちをするつもりだから。（というか、もう担任には入部手続きの紙を出しちゃったのです。…というか、書いたら回収された）
…というわけで、ドルチェと何故かボスを連れて文芸部の部室に乱入したら、文芸部の友達から謎の歓迎を受けましたｗｗｗ
なんと、今の文芸部に２年生はその友達一人だけ。つまり、私が今入ると近いうちに副部長らしいっす☆

私「いやいやいやいや、副部長って…私、文化祭も茶道部に出るから来れないよ！？」
文芸部の友達「…いいんじゃね？小説さえ部誌に提供してくれれば。」

…はい←

というわけで、文芸部の部誌（部活のみんなで作る同人誌みたいなものらしい。友人談）
を見せて貰いました。
…それはそれはもう、緑間に日向に今吉さんの３人イラストはあるわ、「わんおんわんしようッス！」とか言ってる黄瀬と、だるそうな？青峰のイラストはあるわ、Kはあるわ進撃はあるは弱虫ペダルはあるわ。

…文芸部、恐ろしい。
なんか、３年の先輩がリボーンの小説らしきものを読んでて、出来れば「リボーンお好きなんですか？」と声を掛けたかったんですが、年上が苦手な私には声を掛けられない私でした。

さて、文芸部の友達と、ボスとドルチェと共にお絵かきしてるうちに演劇部の劇が始まる時間になりまして、吹奏楽部の先輩につかまってたガティと合流して、多目的室へゴー！


「ようこそお嬢さん、お席にどうぞ。あなた方がここに来たのは運命…」

…私達が多目的室へ入った瞬間に、演劇部の先輩（男）にこんな出迎えをされました。
恐怖と緊張のあまり、私の後ろに隠れて震えてるドルチェを謎の先輩から庇ってたらすかさずその先輩に話しかけるボス

ボス「相変わらずっすねー先輩ｗｗｗ」
先輩「ボス（の本名）ちゃーん！！！会いたかったよーーーー！！」
ボス「あー、はいはい」
先輩「それで、いつになったら俺と付き合ってくれるの？」
ボス「誰にでもそういうこと言ってるんじゃないですか？」
先輩「えー？？可愛いコしか襲わないもん」
ボス「可愛い子だったら、そこの俺の後輩二人が危ないじゃないですかー」

お　い　や　め　ろ←

というか、ボス動じないなｗｗｗ
そしたら、後輩の所に飛んできた演劇部の先輩

先輩「ねぇねぇ、ところで君、本名と電話番号とメールアドレス教えてくれないかい？大丈夫、変なことには使わないからさ」

絶対変なことに使うな、この人。
そして、さらに私の後ろに隠れるガティ。
演劇部の別の先輩に、「やめなよー、一年怖がってるんじゃん」
って諭されてそれが強制終了されたところで、劇が始まりました。
なんと、さっきの女タラシ先輩の役、その演劇の中でまさにそういう役だったんです。
こう、黒バスの森山さんや、リボーンのシャマルをもっと残念にした感じの。

ちなみに、劇の内容はラブコメ学園モノ…まあ、定番と言えば定番かな。
詳しい内容は長くなるので割愛です。なんか、メインヒロイン？の名前が「タチバナ　ハルカ」だったのはあれ？free好きな人でもいるのか。

さて、その演劇部の帰り道…

私「あの、生徒会長の役の人すごかったよねーｗｗｗなんか、劇中でもないのに、女タラシキャラ演じててさｗｗｗｗ」

ボス「え？…あの人、あれが素だけど。」








…聞かなかったことにしておきます。


あ、そうそう、その演劇部のタラシ先輩にしびれを切らした私が
「ボスさんを口説かないでくださいよーｗｗｗ」
って言ったら
「えー無理。もう４回位口説いた。」
って返された。





…ちょっとこの先輩シバいていいっすか




タイトルの割に部活してない件について

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