4月自作/「はじまり 『呪いのはじまり2』」
- カテゴリ:自作小説
- 2014/04/16 01:30:12
ミミコが黒い紙にゴミタ人形を包み神社に捨てに行くのには理由があった。
それはフィギクラ人形にまつわる都市伝説だった。
若い男女は肉体関係で結ばれる。
しかしそれは長続きしなかった。
若い男性も女性も社会の格差により正規労働に付けず、労働に安定を求められない時代に突入していたため、生活の安定のない二人はすぐに肉体関係に飽き別れるのだ。
その場合、女性が離れていくことが多かった。
男は捨てられ女性不審に陥り恨みが発生する。
逆の場合も怨みが発生し、別れに怨みが付き物になってそこに沢山の呪いが集まって来るのだ。
都市伝説もそういう男女の呪いの集まりから生まれ続け、フィギクラ人形にまつわる都市伝説は呪いの人形という形をとって増え続けた。
ゴミタの場合も両親の稼ぎが悪く、大学への進学のためにはアルバイトをしなければならなかった。
それに比べるとミミコの家庭は裕福だった。
二人の場合は家庭の格差が生み出した別れで、肉体関係の無い分軽いものだった。
人形を黒い紙に包み誰にも見られずに埋めると、人形の呪いが消えるという都市伝説にミミコは従っていた。
「ここに埋めよう」
ミミコが選んだ場所は鳥居近くの大きな杉の木の根元だった。
ミミコは当たりに誰も居ないことを確認するとスコップで木の根元近くを掘り出した。
最初は落ち葉がありそれを退けると黒い地面が顔をだした。
黒い土は落ち葉が腐って土になったもので柔らかだったが、すぐに硬い石混じりの本当の地面になった。
ミミコの力ではなかなか堀進む事ができまかった。
「硬いなぁ~」
ミミコはきょろきょろと当たりを気にしながら堀続けた。

























不安定な生活は男女の愛も正常には育まれないようですね
ゆっくりと進むお話が ドキドキ感を増しますね^ ^