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シン・ドラマ汁


ドラマ【軍師官兵衛】

軍師官兵衛
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】一度は秀吉に平定された播磨が、別所左京進の寝返りにより、織田方と毛利方に分断されてしまう。秀吉は姫路城を職隆に任せ、官兵衛とともに書写山に陣を置くことに。官兵衛左京進と敵対してしまったことを詫びるが、も自分の兄が寝返ったことを官兵衛に詫びる。一方毛利は、宇喜多勢を含む5万もの兵を、山陰、山陽、瀬戸内の3軍に分け、播磨を目指し進軍する。彼らの最初の目的は上月城の奪回だった。官兵衛は上月の様子を見に行くが、上月を守る尼子は僅か7百の手勢しか集まらなかったと言う。

【感想】確かに、どう考えてもこの時点で織田は別所を攻めるのが正解だと思います。上月は5万の兵(本当は3万との説も)に囲まれており、そんなところに織田が兵を進めれば、大軍対大軍の大戦になってしまい、双方とも甚大な被害を出すでしょう。また、立地からしても上月に向かえば後ろから別所ら毛利方に挟み撃ちにしてくれと言っているようなもの。別所は播磨で一番有力な大名で、その兵も7千いたと言われており、いくら秀吉でも侮れませんね。やはりここは、上月の尼子に城を捨て秀吉と合流するよう、強力に説得すればよかったのではないかと思います。ドラマの中では描かれていませんでしたが、秀吉が尼子に上月城を捨てるよう使者を送ったが、尼子は何故かそれを突っぱねたというエピソードもあるようです(真偽は定かではありません)。まぁ、すでに毛利に囲まれていたので、どちらにせよ無理だったのかもしれません。本来は加古川評定の直後に尼子勢を上月から去らせるべきだったと思います。別所が寝返った時点で、上月城が孤立してしまう可能性はかなり高いことがわかったはず。しかも尼子には手勢がほとんどおらず、地盤もありません。いや、むしろ上月を尼子に与えるべきではなかったのかも。まぁこれは後世だから言えることですが…。ちなみに、ドラマであった上月城に毛利方を引き入れて殲滅するという作戦ですが、あちこち見たのですがそれらしき記述はありませんでした。果たしてあれで時間稼ぎになるのかどうか、怪しいものですが…。毛利は長期戦を見込み、砦を築いたり堀を作ったりしていたというので、あんな無謀なことはしないと思うんですけどね。でも先にも書いたように、秀吉が毛利に包囲された上月に使者を送ったという、嘘くさいエピソードが残っていたりもするので、こういうエピソードが残っていても不思議ではないですね。一方の光が志方城の兄の元に、織田方に戻るよう説得しにいったという話ですが、こちらもまったく見当たりませんでしたw これは完全に創作ではないかと思います。いくら血縁者とはいえ、敵方に乗り込むのは危険すぎます。左京進があのまま妹を敵の元に返すのはしのびない、もしくは人質として利用しようと考え、幽閉してしまう可能性もありますからね。そもそも、櫛橋は小寺と同等の大名だったとか、この頃はまだ左京亮が生きていたとか、力が産んだ子は女の子と男の子だったとか、櫛橋家については史実とドラマでの齟齬が多く、脚色された部分が多すぎるので、頭から信じない方がよさそうです。ドラマとしては面白いのですが、後で調べて史実と違うことが分かると、興醒めしてしまいますね…。だったら調べなきゃいいって話ですが、ドラマでの話を鵜呑みにしてしまうと、創作を史実と勘違いしたままということになってしまうので、やはり調べるのはやめられませんなぁ。何故史実と違う内容にしているかと言うと、主には複雑な人間関係をわかりやすくするためだと思うのですが、櫛橋家に関しては許容範囲を超えているような気がします。左京進を官兵衛の初期のライバルとして描くためだったのでしょうが、それにしても力の子の性別が違うというのは、理解できません。これから何か話に関わってくるのでしょうか。逆に関わらないために男の子から女の子にしてしまったのでしょうか。




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