Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【TEAM】

TEAM~警視庁特別犯罪捜査本部
テレビ朝日 水曜夜9時~
【あらすじ】新聞記者・長部が公園で刺殺死体となって発見された。千代田西署に捜査本部が設置され、佐久と13係が派遣されることになるが、千代田西署の刑事課長・田村佐久の刑事時代の上司であり、佐久が勝手な捜査をするような刑事だったことから、因縁の仲だった。現場付近のゴミ箱から血塗れの衣服が発見されるが、佐久は何故かそれを無視。田村は、佐久が自分への報復のため、所轄が見つけた物証を無視していると腹を立て、勝手に衣服の持ち主を特定し連行するが…。

【感想】大体このドラマのパターンが見えてきましたね。佐久と13係がセットで、いつも違う所轄に立った捜査本部に派遣され、最初は所轄の刑事と対立、所轄が見当違いの容疑者を特定もしくは逮捕するが、それが犯人ではない証拠が出てきて所轄は意気消沈、捜査本部は最悪の雰囲気になるも、佐久の采配で次第に一丸となってゆき、最後は全員で協力して犯人を逮捕する。こんな感じでしょうか。タイトルの「チーム」は、プライドや保身や義務感などバラバラの目的を抱えた捜査本部のメンバーが、佐久の采配により犯人逮捕という大きな目的に向かっていく、という意味が込められているんでしょうね。今回は西田演じる谷中の出演が少なめでちょっとがっかり。谷中は相棒で言うところの小野田官房長的な位置ですね。身分的にはランクは落ちますが。彼が目指すところは必ずしも正義ではなく、今回は新聞社と取引することで、自分が警視総監になる際障害になると思われる学閥に否定的な世論を形成させようとしてましたね。無実の容疑者が留置所で無実を訴えた遺書を残し自殺するという、過去の無惨な事件から端を発した今回の事件。結局その遺書は公表されなかった…ということですかね。このへんが甘いというか、より現実くさいですよね。実際、正義を守るはずの警察(に限った話ではないと思いますが)では、一般市民が思いつかないような不祥事が発生します。つい最近でも、DNA鑑定で容疑者が浮上した微罪が、すでに別の容疑者の余罪として別の署でカウントされていたため、その別の署が扱った他の微罪を元の容疑者の余罪としてカウントするなど、想像もつかないやり取りが行われていたと、報道がありました。微罪の余罪なので、それぞれの容疑者の刑罰に影響はなかったとされていますが、市民目線だと納得いかないところがありますよね。そもそも微罪とはいえ、余罪がたくさんある容疑者には、その罪を全部つぐなってほしいですよね。マックバリューセットじゃあるまいし、全部セットにしたら罪が軽くなるというのは、理解しかねます。話がだいぶそれましたが、今回のいい加減な決着を見るに、相棒の右京や隠蔽捜査の竜崎は、かなり異端の存在なんだなと思いました。佐久はとりあえず担当する事件の犯人が捕まればいいというスタンスなんですね。もちろん考えるところはいろいろあると思いますが、隠蔽することで誰かが大きく傷ついたり組織の信頼が大きく失われたりすることまでは、望んでいないと。そのへんは、立ち回りがうまいですよね。ここで過去の傷をほじくりかえせば、上層部から反感を買ったり余計な敵を作ったりして、自分の地位も危うくなりますからね。さて、女性のレギュラーがいない骨太な男臭いこのドラマですが、どうにも1つだけすごい違和感があります。それは田辺が演じる島野の存在w どうにもあの人だけは、捜査一課の係長ができるような優秀な刑事に見えないんですよね…。今まで演じたキャラもあると思いますが、やはり画伯としてのイメージが強すぎるからだと思いますw 田辺の画伯としての活躍をご存知ない方は、ぜひ「田辺誠一 画伯」でググってみてくださいw このドラマのイメージを損ないたくない方にはお勧めしませんが…。




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