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シン・ドラマ汁


ドラマ【死神くん】

死神くん
テレビ朝日 金曜夜11時15分~

【あらすじ】新たな死亡予定者が死神手帳に記された。だが、そこには人名の記載がなく、死神は死亡予定場所であるホテルの一室に行き、そこにいる人間に余命を宣告することに。さっそくホテルの部屋に向かった死神は、そこで結婚を控えた医師の南雲雄司と看護師の山口真奈美というカップルに会う。2人のうち、どちらが死亡予定者なのかと迷っている死神の前に、呼吸器疾患の息子・を連れた母親・高野洋子、さらには人を殺してきたという逃走犯・須藤五郎までもが出現。死亡予定場所である部屋に5人もの人間が集まってしまった。

【感想】今回はいつもと違い、舞台での密室劇のような趣がありましたね。同じ場所で短時間に起きることを描いたストーリーで、ずっと変わらないメンツ、会話主体の展開になるため、演技力がキーポイントになってきます。その点今回はゲストに芸達者な役者ばかり呼ばれていて、見応えがありました。同じドラマですが、どちらかというとゲストが主役なので、その主役によってかなり感じが違ってきますよね。死神や悪魔が出てきて、かなり胡散臭い話ではあるのですが、そこそこの人間ドラマにはなっていたように思います。ただ、今回は誰が主役というわけではなく、4人のゲストの群像劇のような感じでしたが、その誰もがちょっと型にハマりすぎていたかなぁと思わなくもありませんでした。まぁ、連ドラ1回で4人の事情を描ききるのは無理ですから、このくらいわかりやすい方がいいのかもしれませんが。それに、最後はどのゲストもハッピーエンドに近い形で終わったのも、珍しいですね。逆にこんだけ八方うまくおさまると、こんなにうまくいかないだろって思っちゃったりもします。いつもファンタジックな設定なのに結末はシビアであることに苦言を呈しているのに、いざハッピーエンドだと文句を言うって、おかしいだろと自分でも思いますが、多分このハッピーエンドが、主人公の死神の力ではないからなんだろうなと思います。死神が言っていたように、確かに今回の結末をハッピーエンドに導いたのは、あそこに集まっていた人たちの力なんですよね。死神ができるのは、見守ることだけ。そこにジレンマを感じているのかもしれません。また、死神にとって大切なのは、悪魔に魂を奪われないことであって、基本的に生き残った人がどうなろうが、構わないんですよね。こういうドライなスタンスのキャラが主役のドラマは、ドラマチックにするのが難しいですね。さて、今回の騒動は、死神手帳に名前が記載されない死亡予定者がいることから始まりましたが、まず何故死神はあの部屋に集まった人たち全員に姿を見せたのかなと疑問に思いました。死が近付いた人に死神の姿が見えるなら、彼が見えた人が死ぬということだから、名前がわからなくてもすぐ誰かわかるじゃんって思ったんですが、そもそも死神の姿が見える見えないって、自然に決まるわけじゃなく、死神が決めてるんですね。まぁそれなら仕方ないな。そして、名前がわからなかったのは、死ぬのが胎児だったからということでしたが、そういうケースは今までにいくらでもあったんじゃないかなーと思いました。今までの文献を調べてそれに気づいたカラスが、死神のところに報せに行った後の描写がなかったですね。ちょっと見たかったのに。そして中盤、病気に苦しむ子供が死ねば、他の人は助かるかもしれないという雰囲気が部屋に広まった時、私はそれ事故死じゃなくて病死だから!と思ってました。細かいことが気になるのが私の悪いクセ…w




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