ダンテの神曲を読む
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/05/27 02:25:23
最初に岩波文庫で古文体の和訳を読んでから、そのあまりの難解さに途中でぶん投げた蒼雪。
しかし最近、また読んでみようという気持ちになり、再挑戦しました。
自力で現代語に訳しながらの作業は面白く、そこからにじみ出るように脳内に再生された地獄や煉獄、天国のイメージは強烈でした。
ノートに書き写して訳すうちに、古文体にも慣れてきたのが自分でも嬉しかったです。
でもいろんな解釈や、そもそも古文を間違って読み下している可能性が高い。
やっぱりきちんと現代語で読んでみようと、角川ソフィア文庫で全三巻を発見し、このたび読んでいます。
ああ、きれいな現代語で読めるって幸せだ。でも本代が倍かかった。
私の解釈はおおむね間違っておりませんでしたが、やっぱり細かいところは自分では現代語にできなかったところも多く、大変わかりやすく勉強になってます。
(国語の成績は良かった方ですが、古文は割と苦手でした)
とはいえ、不自由しながら古文体を読んだときに浮かんだ地獄のイメージはすさまじかった。
凄惨で暗く、煉獄はどこかぼんやりしていて、天国はとにかく光りまくり、回転していました。
それはまさにダンテが歩いた道のりを体験し得るものであったと思います。
半面、現代語訳で読んでみたら、最初に浮かんだそれより明るい印象になってしまいました。
不自由に文字からイメージを得ていた時の方が、ダンテのイメージとより近かったのかもしれません。
天国の部分は、文字から光が発散されているかのよう。
最初に読んだ時は何を言っているのかほとんどわからなかったのですが、その光のイメージだけは脳裏に焼き付いています。とにかくまぶしかった。
ラストの見神の場面などは、思わずため息が出ました。
バリバリのキリスト教徒であるダンテが幻視した、天を動かす神の姿、それは……。
知りたい方は天国編の最後を自力で読んでください。
今まで自分達が抱いていた神への考えが改まると思います。
貼りつけたアバターは天上からダンテを助けるためにくだってきたベアトリーチェのイメージ。
(正確には、そのために詩聖ウェルギリスに会いに来たところ)
印象に近づけるために扇子とか新たに買って無駄使いしてしまった^^;
ダンテのコスプレもしたかったけれど、去年の天文学者シリーズのローブを買わなかったことを、いまさらながら後悔しています。
また似たようなの出してくれないかな。
お気に召していただいて何よりでしたw
どうぞとっくりと眺めてくださいませ(*^_^*)
ほほほ(笑)
あはは、そんなに褒めて頂けるとはw
なんならフラッシュ画像にしてお持ち帰りください(´∀`σ)σ
私も神曲は読まずに人生終わるかと思ってたんですが、ついぞ読みたくなり、ただいまはまってますw
岩波文庫が、現代語訳ではなく、古い文体の方を今でも出版し続けているのは、おっしゃる通り原本により近いイメージもあるでしょうし、格調高い古文体に触れるまたとない機会でもあるからでしょう。
漢字も当時の古いやつを使っているので、漢和辞典まで引っ張り出すのは大変でしたww
ほぼ完璧であろう解釈のソフィア文庫版と合わせて読み比べると、また微妙な翻訳の違いが面白いです。
岩波版を訳した人が、当時のダンテ研究では分からないと投げた部分を、あちらは推測ですが説明もありましたし。
もうすでに誰かがやってると思うんですが、私も、このダンテの神曲を小説にして、分かりやすく楽しんでもらえたらと思います。
神曲は、ダンテの個人的な情報が満載の作品で、嫌いな人とか当時のイタリアの腐敗政権とかを、地獄とかで糾弾していたりします。
もし私が書くとしたら…この日本が舞台になると思います。言いたいこといっぱいだ(笑)
私は何も変わったことは…いつもこんな感じですよww
…と、アバターを見て持ち帰りたくなるのを堪えつつ(笑)
神曲は、まったく私の人生には関わりがなかったです。
でもこうして関わったのだから、読んでみたいなーと思います(*^◯^*)
古い本を自力で読み解いていくのはなまなかなことではありませぬよ〜!
根気と努力と、なにより想像力が必要でしょう。
でも、貴重な体験ですね。
やっぱり原本に近いほど迫力はあるんでしょうなあ…
蒼雪さんはサラッと私の持ってる常識の壁を越えていくので、ぽかーんです(笑)
そうですね^^自分で訳していると、まるで闇の中をランプ片手に先を解き明かすような、その手探りの状態が面白いです。
ヘレン・ケラーは文字を覚えて本を読んだ時に、闇の中での光を視たと言っていた気がしましたが…まさにそんな状況でした。
知識という明かりで世界が少しずつ照らされていく様子が翻訳の面白いところなのかも。
といっても、ソフィア文庫に今は頼りっぱなしですけどね。やっぱり古文は眠くなります^^;
少し前に、TVで見た覚えがあったんですが、何の番組だったか忘れてしまいました^^;
自分で訳すって面白いですよね^^
フリマはかなり諦めてます。男性用のアイテム自体が出品少ないですし^^;
ニコタは似たようなのを繰り返し出す傾向があるので、それが出たら買おうかと思ってます。
さえらさんの神曲との出会い、かなり早かったんですね。
私も名前は知ってたけど、まったく手に取ってませんでした。
私達の子供時代は、何かを褒める時に「神」とは言いませんでしたよね。せいぜい、「超」ww
今じゃないな、という感覚はありますね~。私も興味をそそられる本はいくつかあるのですが、皆さんにおすすめくださったのも含めて、「まだ今はいいや」と。
何度も繰り返して出会い、そして離れていく。まるで男女の関係のようなw
そしてついに読むかと紐解けば、まったくすんなりと頭にも入ってくるんですね。不思議です。
さえらさんも読破されておりましたか。感想どうだったでしょう?
私は感銘を受けましたよ。
ダンテは中世の人なんですが、神や天界を即物的でなく、こういう感覚で捉えたという点においては、革新的かつ真理に等しいものかと。絶賛すべきです。
「聖☆おにいさん」で、天使ラファエルがおすすめしていた理由も納得ですww
天文学者シリーズのローブは、フリマで妥当に入手できると良いですねw
私とダンテの「神曲」との出会いは、今でも覚えています。
小学5年生の頃、あれは雨の日の学校の図書室でした。
これといって読みたい本はなく(読みたかった本は、ほとんど読んでいたのでw)
ふらふら~~と歩きながら、本の背表紙を眺めていると・・・・ん? なんだ、これ。
「神曲」というタイトルの意味が分からず、なんだろうなぁ~~と興味を抱いて手に取りました。
最近の子なんかだと「かみきょく」と読んだりしてww 「この曲、マジ、いい! 神だよ、神」みたいなww
などという、くだらない冗談はさておき、手に取ってパラパラとめくってみたものの、結局、読めませんでした。
自分との相性は悪くなさそうだったのですが、気分じゃなかったというか。
根拠はハッキリしないのですが「わたしがこれを読むのは、今じゃないな」と感じたんですよね。
なんだったんだろ、あれ^^;
つぎに「神曲」と出会ったのは、中学生のときに歴史の授業でルネサンスを習ったとき。
代表的なルネサンス文学として名が挙がったので、またしても、パラパラ~っとめくってみた。
しかし、やはり読めずじまいに・・・。
このときも「なんとなく」としか言いようがないのですが、ページが進まなかったんですよね。
そして、短大生になりしばらくしてから、ある日、急に思い出したんです。
「そういえば、むかし、読もうとして断念した本があったよな・・・」
で、そのときには図書館でいっきに読みました。
ということで、「神曲」ときいてまっさきに思い浮かべるのが、本との相性というかタイミングについてだったりします^^;;