Nicotto Town



銀の三角

トム・クルーズ主演のAll You Need Is Killがもうすぐ公開ですね。
近未来を舞台に、タイムループに捕らえられた兵士が目的を達成するまで死と復活を繰り返す桜坂洋さんのSFライトノベルが原作です。
ところでタイムループのSFの傑作は、萩尾望都さんの「銀の三角」だと思います。
「銀の三角」は、今から34年前のSFマガジンに連載されたSFマンガですので、読んだことがない人も多いでしょうから、あらすじを紹介します。

人間の再生が可能となった中央都市のある星系と、そこには属さない辺境の短命種の星系。
中央に属するオペラ歌手ルルゴー・モアは、訪れた都市でラグトーリンの歌う祈りの歌を聞き、辺境の地で祈りを歌うエロキュスとなる。
この歌が辺境の星系の変動要因を増加することを知った中央の保安局のマーリーは、エロキュスを消そうとしていた。
マーリーはエロキュスのコンサートで暴動を起こし、この暴動に巻き込まれたエロキュスは死んでしまう。

ラグトーリンの歌う祈りの歌は、三万年前に存在した銀の三角とよばれる星に住んでいた種族の古い音楽だった。
銀の三角の種族は、時間に対する特殊な能力を持っていたが、その能力のために狩られ自らの能力封じを行った。
生殖能力の弱かった銀の三角の種族は、なんとか種を存続させようとした短命種の星系の住人の中にわずかの痕跡を残し、やがてその能力を持つ子が王子として生まれた。
父親である王は、金色の目を持つ王子を異形のものとして忌み嫌い、日々殺すのだが王子はタイムループを繰り返し復活する。
自分が一生父親に殺され続ける運命を悲観した王子は、15年後に自分の時空軸を破壊し自殺する。
この自殺によって生じた時空の歪みはやがて大きなものとなり、この歪みをなくすべく未来からやってきたのがラグトーリンだった。
いろいろなパターンを試して時空の歪みの因子の消滅をはかろうとするラグトーリンは、エロキュスの音楽による変動を阻止しようとしたマーリーを殺す。

中央政府により死亡したマーリーは再生され復活するが、エロキュスの記憶コピーが紛れ込んでしまう。
エロキュスの音楽により時空の歪み消滅を行おうとするラグトーリンによるエロキュスの復活だった。
そのため復活したマーリーはもはや保安局のマーリーではなく、エロキュスとなった。
中央政府は次のマーリーを復活させるが、ラグトリーンはこのエロキュスを使って時空の歪みのもとを消すことに成功する・・・

ざっとこんな感じですが、興味を持った方は是非原作を読んでみませんか。
ちなみに銀の三角の三角とは、作者いわく三つの構成のことだそうです。
 誕生・存在・死
 縦・横・高さ
 無・無限・有限
 時間・空間・意識
そして時間に対する特殊な能力とは、タイムループが行える時空人であることを意味します。
ゴールのないタイムループ能力は、無いほうがよいかも・・・

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2014/07/08 18:30
>creaさん
ヤッパリ持っていましたか^^
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2014/07/08 03:41
来てくれてありがとー^^

銀の三角持ってるよ!
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2014/07/05 15:44
>ぜるださん
是非読んでみてください^^
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2014/07/04 23:44
以前読んだことがありましたが、忘れていたというか難しくて理解できなかったのかも

また読んでみようと思います^^



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