星空の下の自転車 1
- カテゴリ:自作小説
- 2014/07/01 04:38:05
リュクに寝袋、ガスコンロ、ランプ、ツエルト、コッヘルとインスタントの食料をつめ、宿泊の準備はできた。
私はリュクを背負い自転車にまたがると、ペダルに片足を乗せ踏み出した。
一瞬よろっとしたが、すぐにもう一方の足もペダルに乗せこいでバランスを取った。
背中のリュックが重く、バランスがちょっと取りにくいがなんとかこらえた。
少し進んでぐるりと回り部屋の前まで戻ると、自転車を降りて部屋のドアの前に行き鍵を掛け、そして再び自転車に戻り大きく深呼吸をした。
「さぁ、出発だぞ。もう帰ってこなくていいんだ」
私は気合を入れてそう呟き、自分に言い聞かせた。
部屋の家賃は3ヶ月分、大家さんに前払いしてある。
4ヶ月しても帰って来ない時は後2ヶ月の余裕をみてくれるそうだが、それを過ぎると部屋の物は処分され他のヒトに貸してしまうそうだ。
部屋にはたいした物は残っていない。
金目の物は古本屋やリサイクルショップで現金に換え、汚い布団や使い古した鍋や中古の冷蔵庫などはどうでもよかった。
私は自転車にまたがり叫んだ。
「出発!」
見送るヒトなど誰もいない。
「進路は北へ。目指すはワンダーランド」
私は力強く自転車をこいだ。
「現在午前0時20分。天候はくもり。気温25度シー」
ちょうどいいぐらいの外気温。
夜空を見上げると曇りで星は見えない。
出発後、すぐに上り坂になる。
京都と滋賀の間の逢坂山の坂を超え、浜大津に出て161号線で琵琶湖の西を北上する。
夏至も過ぎ日の出がこれから遅くなるが、4時半には明るくなる。
何故夜中に走るのかは、車の数が少ないし安全で涼しいからからな。
本当は違う理由があるかも、夜の世界に生きる生物だったりして。
走行日誌
天候:くもり 気温25℃ 風は無し
0時20分 京都出発
1時 10分休憩
2時 10分休憩
3時 20分休憩
4時 コンビニで休憩
5時 キャンプ場に到着

























体験記?
想像で書いていますが、すべてを捨てて旅にでるなんて勇気がいります
もう、帰る所がないなんて
でも戦争や災害で非難するヒト、昔の開拓民のヒトはそれを乗り越えて生きている
人間、生きるだけならなんとかなるのでしょうが
ほんとうに、幸運を、です