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シン・ドラマ汁


ドラマ【ゼロの真実】

ゼロの真実~監察医・松本真央~
テレビ朝日 木曜夜9時~

【あらすじ】都内のアパートで独り暮らしの若い男性・狭川明の遺体が発見された。第一発見者は偶然訪ねてきた母親の典子。部屋は密室状態になっており、遺書らしき文章も発見されていたが、遺体は死因不詳の為、印田は行政解剖を指示する。解剖を担当することになった真央は、作業に没頭するが、死因を特定するような痕跡は見つけることができなかった。それでもあきらめない真央は、直接亡くなった男性のアパートを訪れる。部屋を片付けていた母親の典子に話を聞くと、「息子は自分が殺した…」と謎の言葉をつぶやく。

【感想】今回もなかなかよかったです。遺書めいた言葉をノートに書きなぐり、自室の布団でひっそりと息絶えた青年。解剖してもなかなか死因が断定されない。結局死因を解明する大きな手がかりとなったのは、血液検査だった…。ここで素人ながら不思議に思うのは、死因不明の死体の血液検査を解剖前にしてないってことですよね。血液検査の方が解剖よりよっぽど簡単な気がするのですが、何故解剖より先にしないんでしょう。で、その血液検査の結果、LPガスが室内に充満したことによる酸素不足の窒息死であることがわかりました。前から言われているように、LPガス(プロパンガス)そのものには毒性はないです。ただ、機密性の高い場所に充満すると爆発する危険性が高いため、ガス漏れを知らせるために独特のニオイが加えられているという話を聞いたことがあります。また、LPガスは空気より重いため、漏れ出すと下の方から充満していきます。なのでガス漏れに気づいた時は、静電気などで火花が起きないよう注意しながら、まず元栓を閉め、扉を開け、ホウキなどで掃き出すとよいと聞きました。なので開けるなら高いところにある窓よりも扉の方がいいようですね。ホウキは本当かどうかわかりませんがw 私がここまで知っているのは、うちでもLPガスを使っているからです。実は死因がわかる前から、上の部屋の住人が怪しいとは思ってました。最初、母親が死体を発見する直前、2階から若い女性が下りてきたシーンがあったことから、2階の住人と何か関係があるのではないかと疑い始めました。そして死んだ青年がご近所との折り合いがあまりよくなかったことから、動機もありそうだなと思いました。そして真上の部屋なら、例えばホースのようなもので、換気扇や窓の隙間からガスを下に送り込むこともできるなと、漠然と考えてました。しかしまさか、アパートの床に穴が開いていて、上の階の住人が元カノを殺すため自室にLPガスを充満させようとしたとばっちりだったとは…。さすがにそこまでは推理できませんでしたねw まぁ、床の穴はボロアパートという大雑把な伏線がありましたけども。死んだ青年は、引きこもり生活の突破口を何とか開こうと、市民マラソンに参加しようとしていた矢先の出来事で、哀れでしたね。親が息子に5千万の生命保険を掛けていて、結局それはまるまる親の手中になるかと思うと、なんだかモヤモヤします。自分を責めていた母親はともかく、息子が死んだというのに部屋に見にくることもなく、母親に生命保険の手続きを急かすような電話を掛けていた父親に、息子が引きこもりになった原因の大きな一端がありそうです。再婚した義理の父親だったのでしょうかね。そんな話は聞かなかったような気がしますが。そして、今回も真央ちゃんのアスペ炸裂が面白かったですね。「息子は自分が殺した」と言う母親に向かい「どうやって殺したんですか?」www 告白に驚くでもなく、言葉の裏を探るでもなく、素直に受け取った上で冷静に自分の疑問を口にする。とはいえ、職務に忠実な彼女は、私から見てそんなに嫌われる存在とも思えません。彼女が煙たがられているのは、あまりに純粋だからでしょう。監察医になる医師は、職務に理念や誇りは持っていても、生きている患者を相手にする医師に、どこかコンプレックスを抱いているように思います。でも彼女にはそれがない。真央の周囲の意思は、そんな彼女の純粋さの裏に、汚れっちまった自分を見るのでしょう。だから彼女を見ているとイライラする。そういうことなのだと思います。




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