Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【ゼロの真実】

ゼロの真実~監察医・松本真央~
テレビ朝日 木曜夜8時~

【あらすじ】バスの車内で突然意識を失った女性が、救命措置も虚しくそのまま死亡した。亡くなった蒲生弓子という女性は、医大の講師で、印田とは医学部の同期。1週間ほど前、旧友の通夜で再会したばかりだった。病院での診断では、くも膜下出血が死因とされていたが、改めて検案した結果、遺体にくも膜下出血にみられるはずの特徴的な症状が見当たらなかったことから、監察医務院で詳しく調べることに。真央の指導係が印田に引き継がれたこともあり、真央印田と共に解剖にあたる。

【感想】今回は実に地味な話でした。病死と思われた突然死が、実は首に受けた衝撃による外傷性のものだったというのは面白かったですが、そのパンチを食らわしたのも、別にわざとではなく、偶然バスが急ブレーキをかけたからで、不幸な偶然が重なった事故と言えるでしょう。これって罪に問うとしたらどのくらいになりますかね。まったく害意はなかったけれど、被害者を無理やり引きとめようとしたから、急ブレーキで首を殴る形になってしまった。過失致死を問うのはちょっとかわいそうな気がしますよね。去ろうとする相手の肩や腕をつかんで引き戻すこと自体は、そんなに珍しいことではないですし、バスの中という動きが不安定な場所にいることを差し引いても、それにより命に危険が及ぶことがあるなど、思いも寄りません。加害者の前科にもよりますが、彼女が初犯なら執行猶予つきの数年の有期刑ってところですかねぇ。幸いといっていいのかどうかわかりませんが、被害者は身寄りがおらず、加害者への刑が軽いと文句を言うような人もいないでしょう…。しかし久々に会った同級生とかに、何故つい嘘をついてしまうのでしょうね。私は基本的に嘘は嫌いなので、滅多に嘘はつきません。ただ余計なことは言わないですがw 40も半ばなのに、結婚もせず家族もおらず身分も不安定で訴訟まで起こされたことがある。そりゃまぁごまかしたくもなるでしょうけれど、雇われ医師の身分ってそんなにみじめなものなんでしょうか。医師って一般市民から見ればエリートですよね。個人病院を持たない勤務医は結構ハードという話は知っていますが、同期の医師にいろいろごまかさなきゃならないくらい、惨めとは思えません。まぁ、一般市民とはステージが違うのかもしれませんね。ただ、都会はいざしらず、田舎に行けば仕事は選び放題ですよ。都会で行き詰まった医師には、ぜひ田舎に来てもらいたいですね。ハードだとは思いますけどね。でもそれは都会も田舎も変わらないんじゃないですか。真央と印田が最後に、真実を暴くことについて話してましたけど、どうなんでしょうね。私はどちらかというと真央に近い意見です。ただ、「真実を暴きたい」=「真実を暴かなければならない」ではないと思うのです。例えば殺人や事故の被害者の遺族が、「何故死ななければならなかったのか知りたい」と言うことがあるじゃないですか。言わせてもらえれば「死ななければならない」人なんていないですよ。それは言ってる本人もわかってると思います。ただ、大切な人を失ってしまった深い悲しみと憤りをぶつける対象が欲しいだけなんですよね。原因究明とか、犯人の贖罪とか、再発の防止とか、そんなことに向けるしかない。でもそのくらいで悲しみや憤りがなくなるわけじゃない。真実を知りたいと欲した人が、真実を知っても、決して満足はできません。気持ちを整理する材料にはなりえますが、逆に真実が思っていたものより酷いと、もっと心をかき乱されることになるかもしれない。今回印田が怒ったのも、心をかき乱されたからだと思います。彼女の思い描いていた友人の人物像と、現実の差、そして友人が自分に嘘をついていたという事実に、印田はショックを受けたのでしょう。でも彼女が真実を知ったことによって、彼女自身の心以外、何も変わることはないのです。真実はいつも無情です。

アバター
2014/08/04 11:10
ウソをつくってほどじゃないとしても、日常あまり関わっていない友人に会ったり、
メールしたりすることがあると、ついごまかしたり適当なことを言ったり
してしまうことってありませんか? 私はたまにありますw
被害者の場合、それの極端な感じだったんでしょうね。
真央がブレないのは、性格のせいだけじゃなく、恐らく過去にあった
何らかの事件によるところも多いように思います。
橋爪演じるあの死刑囚が、どのように関わっているのか気になるところです。
犯人がどのような罪状になるのかは、私も気になりますね。
刑事ドラマやミステリーでは、どのような罪状に問われるかまでは
やらないことが多いですよね。
このケースはかなり裁判でも揉めそうだと思います。
アバター
2014/08/01 20:12
地味な話ですが、私的には良い話だったと思います。
真実を暴いてどうなるとかじゃなくて、何故、死んでしまったのかの死因ですね。
犯人は、嫌、犯人と言えないけれど、結果的に死にいたらしめた要因を作ったから、
罪状はどうなるのでしょう。
あからさまな殺意を持っての犯行でもないし。
その点でも、考えてしまう話でした。

印田が知っている同期との、実像とのギャップ。
身寄りがいない事など、彼女が亡くなる事がなければ、一生分からなかったかも知れない
事実とか。
誰でも、印田の立場になれば、心をかき乱されるのではないでしょうか。
真央は、ちっともブレてないのが、対照的でしたね。



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.