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法華経2

 法華経(ほけきょう)妙法(みょうほう)蓮華(れんげ)(きょう))は8(8)(かん)28(28)(ほん)(しょう))から成り立って(なりたって)います。天台(てんだい)大師(だいし)は、この28(28)(ほん)のうち、前半(ぜんはん)14(14)(ほん)序品(じょぼん)1(だい1)安楽(あんらく)行品(ぎょうぼん)14(だい14))を「迹門(しゃくもん)」、後半(こうはん)14(14)(ほん)従地涌出品(じゅうじゆじゅっぽん)15(だい15)普賢菩薩勧発品(ふげんぼさつかんぽっぼん)28(だい28ぼん)を「本門(ほんもん)」と分けまし(わけまし)た。

 迹門(しゃくもん)中心(ちゅうしん)となる法理(ほうり)は、方便品(ほうべんぼん)2(だい2)説かれて(とかれて)いる諸法(しょほう)実相(じっそう)=(=)本誌(ほんし)81(81)(ぺーじ)参照(さんしょう))です。 

 比喩品(ひゆぼん)3(だい3)から授学(じゅがく)無学人記品(むがくにんきほん)9(だい9)までで最も(もっとも)強調(きょうちょう)されているのは二乗作仏(にじょうさぶつ)二乗(にじょう)成仏(じょうぶつ))です。

 法華経(ほけきょう)以外(いがい)(しょ)(きょう)明かされた(あかされた)声聞(しょうもん)(えん)(がく)菩薩(ぼさつ)覚り(さとり)得る(える)ための3(3)(しゅ)教え(おしえ)三乗(さんじょう))は、法華経(ほけきょう)(あ)かされた成仏(じょうぶつ)のための教え(おしえ)一乗(いちじょう))へ導く(みちびく)ための方便(ほうべん)であることが示されます(しめされます)開三顕一(かいざんけんいち))。

 法師品第10(ほっしほんだい10)からは、釈尊(しゃくそん)亡くなった(なくなった)(のち)(あく)(せ)において、法華経(ほけきょう)をだれが弘通(ぐつう)して人々(ひとびと)救う(すくう)のか、というテーマ(てーま)のもとで展開(てんかい)していきます。

 まず(けん)宝塔品(ほうとうぼん)11(だい11)で、7(7)(しゅ)(たから)飾られた(かざられた)巨大(きょだい)宝塔(ほうとう)大地(だいち)から湧現(ゆげん)して空中(くうちゅう)浮かびます(うかびます)宝塔(ほうとう)(なか)にいた多宝(たほう)如来(にょらい)が、釈尊(しゃくそん)法華経(ほけきょう)説法(せっぽう)真実(しんじつ)であることを保証(ほしょう)します(他方(たほう)証明(しょうめい))。

 続いて(つづいて)十方(じゅっぽう)世界(せかい)、すなわち全宇宙(ぜんうちゅう)から、一切(いっさい)(ほとけ)菩薩(ぼさつ)来集(こしゅう)します。

 釈尊(しゃくそん)宝塔(ほうとう)(なか)入り(はいり)多宝(たほう)如来(にょらい)並んで(ならんで)座ります(すわります)二仏(にぶつ)並座(びょうざ))。法華経(ほけきょう)説法(せっぽう)(ば)である(りょう)鷲山(じゅせん)にいた聴衆(ちょうしゅう)も、(ほとけ)神通力(じんつうりき)によって虚空(こくう)空中(くうちゅう))に浮かび(うかび)虚空(こくう)での説法(せっぽう)始まります(はじまります)

 (けん)宝塔品(ほうとうぼん)11(だい11)から嘱累品22(22)までの12(12)(ほん)では、虚空(こくう)での説法(せっぽう)行われます(おこなわれます)が、これを「虚空会(こくうえ)」といいます。

 これに対して(たいして)法師品(ほっしほん)10(だい10)以前(いぜん)薬王菩薩本事品(やくおうぼさつほんじほん)23(だい23)以後(いご)では、霊鷲山(りょうじゅせん)説法(せっぽう)行われます(おこなわれます)。それを前霊鷲山絵(ぜんりょうじゅせんえ)後霊鷲山絵(ごりょうじゅせんえ)といいます。

 (りょう)鷲山(じゅせん)虚空(こくう)という二つ(ふたつ)場所(ばしょ)3(3)(かい)説法(せっぽう)集まり(あつまり)があることから、「二処(にしょ)三会(さんえ)」といいます。

 虚空会(こくうえ)釈尊(しゃくそん)は、釈尊滅後(しゃくそんめつご)(あく)(せ)における法華経(ほけきょう)弘通(ぐづう)弟子(でし)たちに進めます(すすめます)

 その(なか)も、(けん)宝塔品(ほうとうぼん)では六難九(ろくなんく)(い)=(=)86(86)(ぺーじ)参照(さんしょう))を説いて(といて)(あく)(せ)(ほう)弘通(ぐつう)することが、いかに困難(こんなん)であるかを示して(しめして)滅後(めつご)(あく)(せ)弘通(ぐつう)菩薩(ぼさつ)たちに進めて(すすめて)います。

 提婆(だいば)(だっ)多品(たほん)12(だい12)では提婆(だいば)(だっ)(た)成仏(じょうぶつ)竜女(りゅうにょ)成仏(じょうぶつ)説かれ(とかれ)悪人(あくにん)成仏(じょうぶつ)女人(にょにん)成仏(じょうぶつ)明かされます(あかされます)

 勧持品(かんじほん)13(だい13)では、(あく)(せ)法華経(ほけきょう)弘通(ぐつう)するものを迫害(はくがい)する三類(さんるい)強敵(ごうてき)=(=)86(86)(ぺーじ)参照(さんしょう))を乗り越えて(のりこえて)弘教(ぐきょう)していくことを菩薩(ぼさつ)たちが誓います(ちかいます)

 しかし、従地涌出品(じゅうじゆじゅつぼん)15(だい15)で、釈尊(しゃくそん)はそれを制止(せいし)し、滅後(めつご)弘通(ぐつう)(しん)主体者(しゅたいしゃ)として無数(むすう)久遠(くおん)からの弟子(でし)地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)=83㌻参照)を大地(だいち)下方(かほう)から召し(めし)出だします(いだします)




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