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ドラマ【ゼロの真実】【警視庁捜査一課9係】

ゼロの真実~監察医・松本真央~
テレビ朝日 木曜夜9時~

【あらすじ】大物政治家・友部理一郎が亡くなり、印田真央は検案のために友部家を訪れる。死因不詳のため、屋敷たち刑事もその場に居合わせていた。友部の妻・によると、理一郎は気分が悪いと言って横になった後、ちょっと目を離している間に呼吸が止まっていたという。しかし、見知らぬ救急隊員や医者に介抱されることを嫌い、救急車を呼ばなかったらしい。そんな中、検案にあたっていた真央は、遺体が移動された痕跡を発見する。それを指摘されたは、印田真央だけを別室に呼び出し、「家で死んだことにしてほしい」と2人に持ち掛けてくる。

【感想】前半はミステリーとして面白かったです。家で死んだと言われていた大物政治家が、実は愛人の家で死亡、しかも首に絞められたような痕が見つかるという、黄金パターン。しかし実際の死因は肺血栓で、死亡に関しては事件性はありませんでした。なので尻すぼみのパターンかと思いきや、後半は大石静らしい、ドロドロの女のドラマへ。妻から夫への逆DVや、別れた元夫が元妻を守ろうとしていたなど、ミステリーから恋愛ドラマへと様変わり。しかし、こういうのを恋愛ドラマと言ってしまうのも、何か抵抗がありますね。若い人がくっついたり別れたりするのをキラキラと描く青春恋愛ドラマとは一線を画しますからね。例えば最後の方、実は屋敷刑事は元妻が殺人をしたと思って逮捕したのではなく、大物政治家の妻の手から守りたかったということを、富田刑事が元妻に告げた時、元妻は感謝するどころか「最低」と罵りました。このへん、ステレオタイプの2サスなんかには絶対出てこないようなセリフだと思います。でも、自分に置き換えてみると、「最低」と言った女性の気持ちもわからないではないんですよね。もう別れて切れたはずの男が勝手に自分を守ろうとするのが、カンに触るんですな。なんであなたに守られなきゃいけないの、みたいな。男は別れた女性をいつまでも忘れないが、女は別れた男性をすぐに忘れてしまうと言いますよね。これは超えられない暗くて深い川で分かれた性差の1つだと思うので、どちらがいいとか悪いとかいうことはありません。今回の話はその差を説明することなく、セリフのみで如実に描いていたなと思いました。さすが大石。彼女の描く女性は、中年になっても自由奔放に恋をする女性が多いですよね~。印田演じる真矢みきはもう50。普通ならそろそろ生理もあがってくる頃ですが、年下の刑事と肉体関係にありますし、今回出てきた政治家の愛人にしたって40過ぎ。70↑の男性なら40過ぎでも若いと思うのかもしれませんが、普通に考えればもうそろそろ落ち着いてきてもいい年なんじゃないかと思いますよねぇ。とはいえドラマでは、役者と役の年齢が一致してるわけではないので、印田も愛人ももっと若い設定だったのかもしれませんw アラサーで高校生とか普通にありますからね…。しかし、そうやって比較的高年齢は自由に恋愛しているのに、何故か主人公はまったく男っ気がありませんなw 考えてみれば、レギュラーで真央の相手になるような人物がいませんからねw 一番若い富田刑事を演じる和田正人も34ですからね。はなから主人公に恋愛をさせるつもりはないんでしょうな。真央は性差を超越した存在なのかもしれません。


 
警視庁捜査一課9係
テレビ朝日 水曜夜9時~

【あらすじ】スナック経営者・近田の他殺体が見つかった。現場で村瀬は、志保にも説明せず、ノートパソコンの搬出を鑑識に指示。青柳は、こっそりとスマートフォンをポケットにしまい込み、矢沢を呆れさせる。一方、倫太郎は、スナックの最後の客の伝票にあった「CR」という文字に疑問を抱く。スマホの通話記録から飲食店経営者の御木本という男が浮上するも、近田とは幼馴染だったというだけで、事件当日の電話でも大した話もしていないという。一方、聞き込みから近田はるかというアイドルを脅していたことがわかった。

【感想】典型的な被害者がクズの事件ですね。脅迫、保険金殺人、振り込め詐欺など、犯罪オンパレードの人生。スナックの稼ぎだけでは満足できなかったんでしょうかね。ほんとにクズですよね。娘を殺されたタクシーの運転手、睡眠薬を盛っただけで安心して家捜ししてましたが、あそこは縛り上げておくべきでしたね。どうせ叩けば埃しか出ない体なので、強盗に襲われたとしても警察には届けられないでしょうし。しかし今時奥歯に録音したデータが隠してあったって…。一体どうやって隠してあったのか気になりました。確かに一番安全かもしれないけれど(生きていれば、という条件つきですが)、もっと利口な隠し場所が他にいくらでもあるような気がするのですがw それと、事後共犯とも言うべき、振り込め詐欺の被害者の女性。夫が将来店を開くための資金として貯めていたお金を騙し取られ、自殺してしまったという話でしたが、借金が数千万とか数億とか、もうどうしようもないくらい嵩んで身動きが取れなくなったとかならまだわかるのですが、プラスが0になっただけで、死ぬほど苦しいのかなと疑問に思いました。資産0で死ななければならないのなら、自殺者って年に数百万とか出そうですよね。ただ、今までの努力が水の泡になり、一時的に鬱状態になったとかならわかる気がします。比較するのもおこがましいですが、例えばMMORPGで数ヶ月や数年にわたり溜め込んだ財産や高額なアイテムを、アカウントハックなどで取られてしまった場合、ほとんどの人はそのゲームから引退してしまいます。金なんかなくても楽しめることもあれば、始めた時よりノウハウは知っているはずなので、金を稼ぐのはまっさらで始めた時よりも簡単だと思うのですが、人って少しずつ努力して築いてきたものが一気に崩れ去ると、精神的ダメージが強いんでしょうね。ゲームの場合引退だけですみますが、リアルの生活となると逃げる=死ということになってしまうのでしょうか。あと、倫子が一体誰と会っていたのか、結局わかりませんでしたよね。あれは新しい恋人なのか、それとも単なる仕事上の知り合いとかなのか。ただならぬ関係に見えましたが…。一体浅輪と倫子の2人はこれからどうなってしまうのでしょうね。散々言ってますが、2人ともいい年なので、そろそろどうするか決めた方がいいように思います。




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