Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


本の出会いは一期一会


久しぶりに、街の本屋とブックオフへ足を運んでみた。

遠藤周作と向田邦子の本が読みたいと思って捜したのだが、これがほとんど見つからない。

どちらも日本を代表する作家だというのに、なぜもっと多く置いておかないのか。

仕方なく、他に何か良いのはないか、ブックオフで2時間ほども狭い店内をぐるぐる回ってみたのだが、どうしてもレジに持って行きたいと思った本はなかった。

店頭の商品は、立ち読みのせいかほとんど状態が悪く、家に置いておきたいと思うものが少なかった。
それに、普段ネットで選ぶのが習慣になっているためか、その場で買う決断力が鈍っているせいかもしれない。
私はネットで買う時でさえ、一度カートに入れるなりしてチェックしてから、数日または数週間をおいて、買っていいものかどうか考えるからである。

本の出会いもタイミングというが、読みたくなるタイミングとそれは一致している。

そういえばニコ友さんが面白いからと勧めていた本があったなと、実際に本屋で見つけることができたとき、それを手に取って開いてはみるのだが、どうにも今読みたい気がしなかったり。

読んでみたいと思っていたのに、数行読んでみたら「やっぱりいらないか…」と本棚に戻すことも多い。

でもネットで迷いに迷って買った本は、不思議とそういうことがないのである。
きっと、自分がどうしても読みたいと思って買った本だから、愛着が湧くのだろう。


たくさん読むなら図書館を利用するのが一番いいのだろうが、わが街の図書館の蔵書はたかが知れている。
それに、本屋で出会うことしか読めない本もまた、あるのである。

くだんのブックオフで、本棚めぐりをしていて驚いた。
かなり昔に出版されたお宝のような古書が、普通に置いてあったことだ。

これは出版界の歴史に残すべき貴重なたぐいでは…という本が100円で売られていたり、あるいは5分の1の値段であったり。

歌人であり精神科医の斉藤茂吉の長男、斉藤茂太の個人的趣味本を見つけたときは、非情に驚いた。
タイトルは忘れたが、氏の趣味である飛行機について書かれた本で、化粧箱に入っており、本体価格が一万円もするものである。
これが、たったの2000円で文芸書のコーナーに売られていた。

出版社名は見なかったが、おそらく自費出版か限定品だったのだろう。
こういうすごいものを、どうして何気なくさらしておくわけ?(笑)
本の価値を見る鑑定士が、おそらくブックオフ本社にいると思われるが、それにしても扱いがぞんざいではないか。

これを売った御仁はどういうつもりだったのか…。
誰かからもらったとか、遺品整理で処分したとか、そういう経緯かもしれないが、しかしもったいないなあと思ってしまった。
私が買ってヤフオクに出せば、ちょっともうかりそうな気がしたが、本当に欲しい人が見つけるかもしれないから、やめておいた。

というわけで、本の買い物はアマゾンに頼りそうな気配だ。
遠藤周作の「イエスの生涯」と向田邦子「眠る盃」…あとは何を買おうか考え中。
読書の秋、到来である。

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2014/09/20 09:06
アイマールさん、コメント感謝です。

うーむ、ブックオフは幅広く買い取る分、本の選別はおおざっぱなんですかね^^;
廃業した業者からの買い取りかあ、それもありそうですよね。その分お宝さがしをしている人には良いのかも。
問題は、貴重な本が心無い人の手に渡って、そのまま闇に消えて(紛失)しまうことでしょうか。
それはもったいないことです…。ちょっと古美術商の気持ちがわかりましたww

アマゾンのレビューに関しては、私も同感です。
完全な商品ってないので、良し悪しを詳しく書いているものは信用できますね。
あとレビューした人数も参考にしています。
たった数人しかいなくてほめちぎってる物は怪しいですね。でも酷評は当たってる場合が多いですね。
こうして見てみると、人間って褒めることを見つけるより、欠点をあげつらう方が優れているのかと思いますねぇ^^;
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2014/09/19 21:27
あ、ウチの近所のブックオフと会社の近くのブックオフも、やたら品揃えがバリーション飛んでて
ビックリすること多いです。 (´・ω・`)
図書館に置いてあるような、1万円以上もするでっかくて分厚い浮世絵の画集とか。
ふっる~い大御所作家の全集的なもの(絶対廃盤確実の代物)が、一セット揃ってるとか。
あまりに雑でテキトーな陳列っぷりに、こっちがドキドキしちゃいます。
ちゃんと陳列ケースに並べればいいのに…。^^;
潰れた本屋やら、古本屋から買い取ってるんですかねぇ?

アマゾンのレビューは、本に関しては、早い時期に書かれてる物は完全にステマですね。www
私も最初は騙されたけど、最近はやたら褒めちぎってるレビューはスルーです。www
☆少なめ評価のレビュー中心に読むと、真っ当な評価が多いかな。
特に、どこがどうダメだったかを書いてある人こそ、本当に読んだ人だと分かるし、信用できるかも。
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2014/09/19 01:01
軸さん、コメント感謝です。

ですね、本に限ったことではありませんが、物と人にはしかるべき縁がありますよね。
気に入った本を一生かけて何度も読み返すのは楽しいものです。

出版物は、商売として保持していると税金がかかるそうです。
だから、新刊でも長く売れなければ断裁して処分してしまいます。
古本もたぶん同じで、倉庫に入れておくとその分維持費がかかる。
人件費もありますし。本の価値は低くても、元を取るために何倍もの値段に設定するんですね。
やむを得ないことですが、状態の良し悪しでも決めてほしい…^^;

私は北杜夫の本で、斉藤茂吉一家を知りましたw
そうなんですよ、あの茂吉と宗吉(杜夫)のお兄さんなんです。
茂太氏も高名な精神科医だそうですが、私はそちらの本は読んだことなくて。
うーん、あの秘蔵本、後学のために買っておくべきだったかな^^;

添付された動画、のちほど閲覧させて頂きますね。
私も心が疲れやすいせいか、自己啓発系はけっこう好きです(笑)
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2014/09/19 00:53
本屋さんで、タイトルや目次を見て、購入を決めたときって、
出会いを感じます^^

古本屋に本をたくさん売っても、たいした額にならないな~と思ってたけど、
古本屋に並んでる値段見ると、価値って…って思いますね…。
ネットで本を買うとき、1円ってのを初めて見たときは衝撃でしたww

斉藤茂太さんの本は何冊か読んでますが、
斉藤茂吉の長男なんですね!でもって、弟が北 杜夫だったとはっっ@@!!

NHKの「モタさんの言葉」…、落ち着いた語りと、優しいタッチのイラストで好きです^^
http://www.youtube.com/watch?v=zlTUTwCBtjk
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2014/09/14 00:30
ハルさん、コメント感謝です。

ですねぇ、私も体力落ちてきてて、買い物もしんどくなりましたね。
まず、足を運んでもベストセラーばかりで、欲しいものが置いてないってのがネット買い依存の最もな理由ですが。

古書店じゃないからか、立派な純文学の全集が一冊100円とか!w
お得といえばお得ですが、本に申し訳ない気がします。
ブックオフの品評は、やっぱり在庫だと思いますよ。新品だからって高いとは限らないですね。
10円で買い取られたこともありますよ。ハルさんもDVDの件は残念でしたね^^;

アマゾンの評価はあてにならないと聞きますが、読めば信用に足るものも多いですね。
そこを見極めて買うのも楽しいです。
良きも悪しきも、大体当たってますからね。参考になります。
ハルさんも、良いレンジに巡り合えますようにw
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2014/09/13 20:35
ブックオフは、ついつい色々探してしまいますね(๑・∀・๑)
以前は宝探しみたいに感じてました♬
でも体力のなくなった昨今、ぐるぐる店内を探して回るのは本当に苦痛でしかなく…とほほ☆
もはや、欲しい本を目指してまっしぐら、か、蒼雪さんと同じくネット買いですね☆

ていうか、貴重な本をテキトーに扱うとか…ブックオフおかしいよ!(笑)
新品のDVDをオマケ付きで持ってっても二束三文だったし…悔しい〜(/ _ ; )

本に限らず、私も買い物慎重派なのでネットは時間をかけて選ぶのに向いてますね♬いつでも開いてるし♬
今は回らなくなったレンジの買い替えに悩んでます(笑)
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2014/09/13 09:32
まぷこさん、コメント感謝です。

そうなんですね、内容より状態ですか。たしかに、ブックオフオンラインで買うと、新品みたいな品も届いたりします。
買い取りもしてもらったことありますが、値段を見たら、在庫も関係している気がしました。

私のやろうとしていたことも、立派なせどりでしたねww
しかし、本自体の価値には注意を払ってないことは、今回のことでよくわかりました。鑑定士の人はいませんね^^;
私はコレクターではないので、珍しい本を見ても欲しくなければ買いません。お財布に一抹の不安がありますし。
願わくば、あの茂太氏の貴重本が、しかるべき人の手に渡ってほしいものです…。というか、図書館に寄贈したいよ。

詰み本は私も古本を買いあさったときによくやります。もちろん何日かかけて全部読みますが。
でも、これから読もうとする本がたくさんある状況ってとても幸せだったりします。

新刊は消費税のせいで昔よりぐっと高くなりましたね。数冊買ったら何千円もしてしまう。
そのせいで、買い物に慎重になったのかもしれません。
本当、昔は文庫やマンガの単行本が一冊360円くらいだったのにね…。
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2014/09/12 13:37
ブックオフの価値評価基準は

商品の状態の良さ>内容

だと聞いています。
だからブックオフで『せどり』するネット古書店主さんも多いとか。

……まあ、新刊書店では、出会った本を3か月も迷っていたらお別れになっちゃうらしいですが。
そのせいで、自分で自由にお金が使えるようになった時期に大量の『積読』を作ってしまった覚えがありますが。



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