Nicotto Town


TAKEのつぶやき


☆メイド

ある日、男が家に電話をかけると、彼の妻ではなく知らない女が電話を取った。
不審に思った男は彼女にたずねた。

「誰だね君は?」

「私はこの家で働いているメイドです」

「うちではメイドは雇ってはいないはずだが…」

「ええ、でも私は今日奥様に雇われたばかりなので、ご主人にはお会いしていません」

夫はまたかと思い、苛立ちを隠さず言った。

「妻に替わってもらえるかね?」

「奥様は今寝室で休んでおいでです。いっしょにいる男性がご主人だと私は思っていたのですが…」

それを聞いた男は何かを考え込むようにだまり、そして思いきったように言った。

「君は5万ドルほど稼いでみる気はないかね?」

「…どうすればいいんですか?」

男は静かに言った。

「電話台の下の引き出しに拳銃が入っている、弾は既にこめられている。君がやるのは二階へ行って二人を撃ち殺すことだ。できるかね?」

「分かりました。やりましょう」

受話器が置かれる音がした。そして階段を上っていく足音が聞こえた。そのあと2発の銃声が聞こえた。そしてまた階段を降りる足音がした。メイドが電話に戻った。

「もしもし」

男はほくそえんで訊いた。

「やってくれたかね」

「ええ、死体はどう処分しましょう?」

「そうだな、プールにでも放り投げておいてくれ」

「プール?家にはプールはありませんが…」

「…」

二人の間で長い沈黙が続いた。そして最後に男は訊いた。

「ええと、お宅の番号は○○○-○○○○ですか?」

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2014/09/26 14:11
間違い電話か?




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