太陽の風 背に受けて [宇宙博2014]
- カテゴリ:イベント
- 2014/10/17 02:04:05
投げられた石は、地べたに落ちる。
あたりまえのことだナ。
この石を地面と水平方向に加速してやる。
ずっと遠くに落ちる。
これをさらにうんと、加速する。
その石の速度がある一点を越えたとき、地平線の向こう側へ果てしなく落下し続ける様になる。
これが、人工衛星だ。
上げるんじゃない。地球の丸みに沿わせて落っことすんだ。
ただ、空気のある所ではその速度を出せないから、高ぁい所へ放り上げてやる。
地上に戻るときには、ちょっと高度を下げて空気に当ててやれば
それだけであっという間に減速し、地上に降りてくれる。
つまり、我々が日夜取り組んでいるこの最新の機械は、
落下するために上昇するだけの、全くなんでもない仕掛けだ。
でも、オレはこいつのなんでもないところが気に入ってるんだ。
──シロツグ・ラーダットの独白より──
http://youtu.be/yBkwHumAwcU
http://youtu.be/yBkwHumAwcU
先月の17日に『宇宙博2014』を観にいきました。
私共は元々スタートレック等、宇宙に関するお話は大好きでしたので、
今回のイベントは是が非でも行こうと心に決めていたのです。
思えば、先の宇宙博は『船の科学館』で催され、私が高校を卒業する間近でした。
アルバイトで得たお金を握り締め、品川からバスに乗って観に行ったものです。
現在、『船の科学館』は当時開通していなかった"ゆりかもめ"の停車駅になっており、
毎日その"ゆりかもめ"に乗って通勤する事になるとは、人生とは判らないものです。
閉幕間近の平日を狙って行ったので会場は比較的空いていました。
入場するとジュールヴェルヌの『月世界旅行』が上映されており、ここで渋滞してしまうのでありました。
http://www.youtube.com/watch?v=7s-al3Df0Ss
ストーリーを思うに先住民の虐殺とか、これは月への侵略に他ならないw
なんつーか、月に行っても新大陸発見の時と同じ事をしてしまうとは・・・w
そんなジュール・ヴェルヌの古典映画上映に始まって、
有人人工衛星やアポロ計画の月面着陸を果たした事を告げる当時の新聞の実物展示、
また、今回の宇宙博開催の記念号外を再配布するなど新聞を通しての過去から現在への
宇宙への関心の深さもアピールしていました。
当時のスプートニク人工衛星や月面走行車、最新の火星探査車キュリオシティ等の原寸大モデル、
年代順に並べられた本物の宇宙服の数々、
会場には入りきらないロケット・人工衛星・次世代の宇宙ヨット等々については、
極めて精巧な模型を作成、模型から天井に視線を移すとそこにはその巨大な実物の一部が展示され、
果てしなく広がる宇宙空間を往く姿を思わずにいられません。
それに各国のお国柄を示す宇宙食とその進化。旧ソ連の宇宙食にウォッカがあったのには、たまげたw
宇宙で呑む酒の味はどうなのかはコメントに無かった。こればかりは誠に遺憾であると言うよりほか無いw
私が以前勤めていたニ●アス・セラテック製のスペースシャトルの耐熱タイルも展示されてました。
実は、耐熱タイルは紙ヤスリで擦って寸法合わせするのですよ。実物を触ると石膏の感触に近い。
でも日本製との明記は無かった。たしかそれを公表するとなにか兵器開発のイケナイ部分に抵触するとか、噂で聞きました。
実際に触れる隕石なども展示されており、ペタペタと触れる感動がありました。
しかしすでに刺抜き地蔵or善光寺のびんづるの様につるつるになってました。極短期間の展示だというのにw
思えばえらい行列だった大阪万博のアメリカ館の月の石、見た記憶があるハズなのに思い出せないw
実物大、1/1に拘り抜いた今回の宇宙博、目玉は何と言っても宇宙ステーション『きぼう』とスペースシャトルコクピットの
原寸大レプリカ。と、宇宙服の俗に言う"顔出し"w
『きぼう』のレプリカは『宇宙をここで暮らす』という広大な宇宙空間の中に有って、で極めて狭い居住空間でハッキリ言ってTVで映された場所以外無いって感じ。必要最小限の物しか持って来れないのも良く解ります。『無人島に一つだけ持って行って良い物』を思わずにいられません。
"顔出し"については私個人ではbest展示物№1を差し上げたいです。
よく観光地や高速のサービスエリアにありそうな武将とか姫とかの"顔出し"。
実物レプリカの宇宙服を真っ二つにぶった切って"顔出し"を作るとは恐れ入った。
子供は勿論、沢山のお年寄りも"顔出し"に長蛇の列に加わって皆で写真撮りまくってました。無論、私らも撮りましたともw
展示物ではないですけど、お年寄りがとても多かったのは意外でした。
考えてみれば最も宇宙ロケットに熱中していた世代なのかもと思えば以外でも無いのかも知れません。
つい『もうすぐ本物の星になれるのに』口を付いて出てしまった。
突然、非科学に聞こえるかも知れないですが、私は霊魂は電気や光と同じ性質で存在すると思っているので、悪質な冗談では無く正直な気持ちです。地球の軌道上まで行き、そこから無事帰ってくる事の困難さを考える時、『本当は生きて行く所では無いんだろう。』と思わずにいられないです。
さて、トレッキーであり、初代ウルトラマンを「タケダ・タケダ・タケダ」のオープニングキャッチと共にリアルタイムで観ていた私に、最も衝撃を与えた展示物が二つ。
ひとつは次世代スペースシャトルの"Dream Chaser"。そのデザインはハヤタ隊員がウルトラマンと事故を起した三角ビートルそのもの。円谷プロのデザインが50年近く経った今、最新鋭のシャトルとほぼ同一とは・・
http://www.youtube.com/watch?v=oljpxs7YhCM
もうひとつ
JAXAの進める ソーラー電力セイル実証機『イカロス』。
http://www.jaxa.jp/article/special/explore/mori01_j.html
ベイジョーの宇宙ヨットと同じ原理で、太陽光線を薄い太陽電池の帆で受けて、宇宙を往くヨット。
このヨットは『スタートレックDS9』第68話『Explorers』邦題『夢の古代船』に登場する。
僕がDS9で一番大好きなエピソードだ。
まさかJAXAで本当に造る事が出来る様になるとは。
ニコ動に揚ってるので興味のある方は観てみてください。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9231941
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9230436
私のHNの基になったMiles=OBrienも登場しています。(クワークの酒場も)
人工衛星の映像を拝借した『王立宇宙軍』の事も書きたかったですが、
(そもそもタイトルが宇宙軍軍歌から取ってるし)これはまたの機会にする事にします。
いやいや、自分勝手に興奮しまくって書いただけです。
それに、混雑する日に行ったらば、やはりマナーについて
苦言どっさりのブログになりますね。
最近はベビーカーが正直嫌です。
そんな赤ん坊が『○○に行きたい。』なんて言うワケが無いので、
出掛けるのは親達の我侭だと思います。
こちらの記事はとても詳細に展示物の事が記されていますねー。
やっぱりタイトル通りなら、これくらい書かなくちゃいけなかったんですね。
自分のところのブログはタイトルに嘘偽りあり状態で申し訳ないです。
「いぶき」の解説をしていた方が、電気系統の担当をしているとのことで、とても詳しく、またお話が上手で楽しい時間を過ごせました。
ちょっとした黒山の人だかりが出来てましたよ(笑)
人間の指も何千何万で触りまくれば、
超フィニッシュ・ペーパーとなるワケですよw
私はサターンロケットの模型と見詰め合ってましたヨw
ハッキリ言って、見たい物資が余りに多すぎて、一日でどうにかなるワケがないw
でも沢山貸して貰った借り物は、返さないといけませんし
旧ソ連の資料とかよく貸して貰えたと思うし。ウオトカとかw
私が行ったときの隕石は、まだゴツゴツしてましたヨ。
太陽のエンドレス連続赤外線写真が印象的です。ず~っと眺めてましたww
♪タケダ タ~ケ~ダ~~~
あー!はやぶさも勿論ありましたとも。
実ははやぶさの帰還は、本来割愛されていた回路を、
誰かが『こういうこともあろうかと』ナイショで組んであって、
それを起動させて帰って来れたという話がありました。
こういった裏話もちゃんと説明してあったのは素晴らしいですw
今回、全部綴ったら6000字突破してしまたので、色々割愛しておりんす。
最後に撮った地球の写真が切なくて好きです。