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魔女様の代理人 序章

※同じ小説ばかりじゃ飽きてきたのでw
ずっと前から設定だけは考えてた話です。
でもこの話も下書きなしの勢いで書いていきます(^-^;)

BLではございません。(しかし、腐れ要素は入ると思います)

では始まります。





ここは深い森の中心にあるお城と見間違うほどの大きな屋敷。

その屋敷の女主人、エレナは招かざる客人達…世界を救うためにやって来たとかいう勇者一行と死闘を繰り広げていた。

エレナは魔族の中では一番の魔力を秘め、この力で人間の世界を滅ぼし魔族の世の中を築いていこうと人間たちの国を滅ぼしていった。

しかし今は自慢の魔力を行使しても、神の御加護か秘められた力とかいう奴なのか勇者達のしつこい攻撃に疲弊し、仕えていた家来たちは次々と勇者たちの前に倒れ、残るはエレナただ一人。

ここまでか…。残り少なくなった魔力のすべてを右手に込め、このままやられるくらいなら、こいつらを道連れに朽ち果ててやろうと覚悟を決めた。

「これで終わりだ…!!!」

勇者は自分の身丈程ある太剣を構え斬りかかって来た。―今だ…。

勇者の剣が眼前に迫り、エレナの魔法が勇者の顔面へと放つ瞬間。二人の間に何かが割り込んできた。

その何かはまばゆい光を放つと、それはエレナの体を包みこむ。

光が消えるとそこにはエレナの姿はなかった。

勇者は足元に転がるクリスタルでできた水晶玉を拾い上げ、仲間たちに勝利を告げた。これで世界に平和が訪れる。

勇者たちは国へ帰り、さっそく王様に報告をした。

国中は歓喜に包まれ、連日連夜のお祭り騒ぎ。

そんな中、勇者一行の一人。賢者デイルは王様にある提案をした。

「王様、魔女を封印した水晶を私にあずからせていただけませんか?」

「それは構わぬが、何ゆえに?」

「魔女を封印したとはいえ、奴の魔力を侮ってはなりません。時が経てば、再びこの世界に蘇えり、世界の平和を脅かすことでしょう。魔物たちの何匹かは魔女ほどではなくとも強い力を持ってる者もいます。奴らがこの水晶を狙ってくることも十分にあり得ます。…そうなる前に私が強力な結界を張り、誰にも手を出せぬよう、責任を持って管理いたします」

「…なるほど、では水晶のことはそなたに任せようぞ」

「ありがとうございます」

深々と頭を下げたデイルは誰にも見せたことのない不敵な笑みを浮かべたが、その表情に誰も気づくものはいなかった。




勇者たちが勝利を確信したころ、別の世界。

魔力の力が全くといってない世界の小さな島国『日本』。

そこで暮らす平凡女子高生、中村 江利奈(なかむら えりな)は女優を夢見る女の子。

容姿も美少女、演技力もなかなかのものだが、彼女の唯一の欠点が極度の上がり症。演技をしてる間は別人になりきれるのだが、オーディションや面接ではガッチガチに上がってしまい、まともに話もできず落選してばかりいる。

今日もドラマのオーディションを受け、書類審査までクリアし、面接で落ちたのだ。傷心の江利奈は近所の公園で星を眺めながら、携帯の待ち受け画面を開く。

そこには江利奈の憧れの若手俳優、月島 陽介(つきしま ようすけ)がいた。ファン公式サイトからダウンロードしたものだが、彼の写真をみて更に悲しくなった。

今日のオーディションは陽介の主演ドラマ、陽介の妹役を決めるものだった。せめて面接の次にある演技審査までいけば、審査員の一人である陽介に会えたのに。

はぁー…と深い溜息を吐き、夜空を見上げた。そんな江利奈の視界に入ったのは一筋の流れ星。流れ星が消える前に願い事を3回唱えると願いが叶う。江利奈はわらにも縋る思いで願った。

「女優になりたい女優になりたい女優になりたい」

流れ星なんて一瞬で消えてしまうとは思ってたが、この流れ星は消える気配がない。

それどころか江利奈の方に向かって落ちてきている。

流石に危機を感じた江利奈は逃げようとするが間に合わない。

江利奈の体は流れ星の光に包まれ、その光の中から誰かが手を伸ばしてるのが見えた。

「「(わたし・・・?)」」

自分そっくりの顔。しかし着てる物は全く違う。

エレナの伸ばされた手は魔力をおび、偶然にも江利奈の手にする携帯にわずかに触れた。

1秒にも満たない程の出来事だったが、その一瞬で二人はお互いの世界を入れ替わった。

江利奈のいたところには水晶玉がコロコロと転がっていた。




【続】

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