モンハンにおいて、「初めて自分ひとりで苦労して倒した感動」は消え失せないものだ。

時間は残り数分、回復薬も底を突き、オトモは２匹とも地面にもぐったまま…。
そんな状況で「あと一撃見舞ってやる」と、繰り出した攻撃でクエスト達成したときの喜び。
それを感じるのが、モンハンの醍醐味と思っている。

ほとんど人の力を頼らず、なんとか操虫棍を駆使してＧ３まで駆け上がったはよいものの（本当は、Ｇ３のそうそうたる面々に怖気づき、しばらくＧ２をうろちょろしていた）、おちまけた（秋田弁で「調子に乗った」）蒼雪にどでかい壁が立ちふさがった。

火薬が主食の超大型モンスター、ゴグマジオス！

世界滅ぼしに来ました的なおそろしげな外見に、むしろ蒼雪は飛び跳ねて喜んだ。
テレビＣМが放送されないから、こいつの存在は全く知らなかったんだよね。

それで嬉々として挑んだものの…４０分過ぎても倒せないことに、首を傾げはじめる。

そう、こいつ体力が非常に高いのだ。

彼は超大型の部類なのに、なんと尻尾が切れる。だからこっちの攻撃も効いているはずだが、全然倒れてくれないのである。

この記事を読んでいる皆さんは、もういい加減、蒼雪がどうやってソロクリアしたか知りたいだろう。
なので本題。

クリアするために考え、作った装備はこちら。

操虫棍　タイラントロッド
頭　クロオビヘルム
胴　ゴグメイル
腕　ゾディアスアーム
腰　ゴグフォールド
脚　カブラⅩグリーヴ
護石　天の護石（闘魂５、スロ３）

スキルは、見切り３、挑戦者+１、砲術師、粘着無効、奥義


負ける原因は火力不足と気づいたので、素で（爪護符こみ）１１００も出せるディアブロスの棍を見て、これしかないと思った。

奴の弱点は龍＞火だが、モンハン大辞典を検索して調べたら、ドロドロ油が流れている部分は肉質が軟らかく、火で攻撃すれば軟化することもあるんだと。
黒ディアの操虫棍、タナトスと迷ったが（こちらは若干白ゲージが付く。タイラントは青止まり）、ちょうど素材があったので、こちらを選択。

持っていた素材や鉱石を大量に売って、加工屋の兄さんに「これください」と言い、タイラント完成。
のはずだったが、強化一歩手前でテオの素材が足りず、泣く泣く狩りに行った。
むろん一人である。水が弱点なので、ケチャの棍で２５分。なんとか重殻出ました。

そして防具だが、ゴグの名を見ておやと思った人も多いはず。
そう、これはゴグマジオスの鎧なのである。
なんで素材が集まったかというと、それはおよそ１４回に至るサブターゲットクリアのため。
背中に刺さった初代撃龍槍を落とせば、サブクリアでもけっこうな素材が出るのだ。
レアの玉も落し物などで出る。

なんでゴグにしたかというと、スキルのせい。
気づいた人は頭がいい。
これには、砲術と、「覚醒+属性強化+特殊攻撃強化」が発動する奥義が付いているのだ。

砲術は、一人でクリアするならつけたい必須スキル。
ソロでは、バリスタなど設備を駆使しないと絶対に勝てない。
最終兵器である巨龍砲の使用も必須だから、砲術もその兵器に効果あると思われた。

そして覚醒と属強は、沈黙属性になっているタイラントの火を呼び起こすのにうってつけ。
まさに好相性なのである。

その効果は絶大で、５分斬りつけていたら、あっさり尻尾が切れるほどだ。
しかも見切り３で、マイナス会心が+１０%まで上がっている。

さて手順だが、開始直後に撃龍槍。なるべく多く当てたいので、これは鉄板。
倒れたら、弱点である油が流れる部位（頭、胸、翼のある腕、尻尾の先）を斬る。
サブは背中破壊だが、背中は弱点ではないのでスルーする。乗りを多用すれば、そのうち達成できるからだ。

切れ味が緑に移行したら、モドリ玉でキャンプへ。支給品の爆弾、右側にある採取ポイントでバリスタ６発入手。
モドリ玉は、すぐ撃龍槍を撃ちたい時に使うと良い。
スイッチの地点へ直結ルートがあるからだ。

対地、対空拘束弾は、５分くらいおきに起動する。
対空は、奴が地上にいても転ばせられる。
射角が上向きだから、間近にいないと外すこともあるので注意。
後半戦で奴が飛んだ時に使うと、落下もしくは空中に固定させる。落下は難しく、当て方によるのか？

トロッコに搭載された移動式連発砲は、これも射角がやや下向きなのと、向きが固定なので、真正面に来てくれないと当たらない。
今回はチャンスに恵まれず、一度も使わなかった。

対地対空拘束、乗りを駆使。撃龍槍は復活ごとに使う。
すると、およそ２３分で後半戦突入。これは勝った！と思った。

だが…その先で苦戦するとは…。

巨龍砲を当てないとソロクリアは難しい。
２５分頃に使用許可が下りたので（条件は残り体力。しかし撃つには旅団や集会所で、研究所クエを全部達成しないと燃料が入手できない。入手は研究所から１０００Ｐで買う）、撃龍槍を当ててダウンさせ、砲に向かって走る！強走グレートを飲んでいたおかげで息切れしなかったが、はしごを上った先で思わぬ事態に。

起動に必要な移動式連発砲、もってきてなーい！！

おそらく８割の人がやらかすであろうミス。
愕然とする蒼雪の視界で、奴がおもむろに起き上がり、こっちへ来た。
こいつは兵器を使おうとするとそちらへ向かう習性があるので、慌てて高台から飛び降りる。

そして大苦戦が始まった。
支給の爆弾は全部使った。
バリスタは、ウイルス研で開発した強力な弾も使った。

でも倒れない。４０分過ぎてもまだ元気だ。心折れそうになる瞬間である。
飛び回る奴は好き放題に爆撃を繰り返し、攻撃のチャンスにも恵まれない。

巨龍砲は撃龍槍のある地点に着弾するので、奴がその手前にいると素通りしてしまう。
だから、どうしてもこの地点に固定させないとならないのだが、対地対空は沈黙したまま。
しかも大砲のある地点に陣取って動こうとしない。
斬りつけながら、焦った。
その間に背中の初代槍を落とし、これも起動させて突き刺すも、まだ倒せず。

時間５分前にして、最後のチャンス到来。撃龍槍が復活したのだ。
槍の前に陣取り、奴を待つ。しかし最悪。熱線ブレスが２回も来て、装置から飛び降りるはめに。登るのに時間かかるから、ロスは避けたいのに！

しかしようやく、奴が撃龍槍のある壁につかまり立ちをした（つかまり立ちは必ずやる行動で、確実に当てるチャンス）。

すかさず起動、食らった奴はダウンする。その場から飛び降り、大砲へダッシュ！
巨龍砲発射ー！(゜o゜)と叫びたいところだったが、時間押しててそんな余裕はなかった。
奴に着弾を確認し、これで勝った！と思ったら。

斃れてませんでした。

タイムリミットまでわずか。まだクリアできてない。
なんて地獄！

残り時間３分を切っている。
やぶれかぶれで両翼の油流れる爪を斬る蒼雪。体力わずかな筆頭オトモも頑張っているようだ。

そして、３回くらい斬りつけた時、ついに…
クエスト達成！！

ここで、いつもの蒼雪なら快哉を叫び拳を握りしめるところだったが、その時は、
「あ、倒した」
だった…。

そして、記念写真を撮るべくＰＳＶＩTA（デジカメはきれいに画面が映らない）をオタオタと起動し、カメラを向けるもピントがずれて、上手く撮影できない間に剥ぎ取りタイム終了。

呆然とする蒼雪。なんとも締まらない幕切れでしたとさ。

残り時間1分48秒。
この装備、この立ち回りでもこの残り時間だ。
いかにソロクリアが難しいか。でも諦めなければ必ずできる！ことが証明されたと思う。
皆さんもぜひ、挑戦してはいかがだろうか。面白いよ！

その時は粘着無効は忘れずに！
地面にくっつけられると時間ロス+即死の危険倍だからね。