Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


どうしよう、面白くない・・・

宮崎吾郎監督初のテレビアニメ「山賊のむすめローニャ」

紹介番組を見て、その時から「これはどうだろうな…(疑問)」と思っていました。
なにしろ推すところがフルCGの技術ばかりで、ストーリーの良さなどを褒めていませんでしたから。
一緒に出演していた鈴木俊夫も、技術に関する努力だけは認めていたようだけど、終始渋い顔でした。一応番宣だから、褒めるところは褒めていましたが…。

1,2話を観ましたが、ローニャが生まれるまでと、魔物の棲む山で山賊をするマッティス一家とボルカ一家の仲の悪さは理解できましたが、内容がそれだけです。

3話は、大きくなったローニャが初めてひとりで山へ遊びに行く話ですが、森の小人という陰険な生き物に囲まれて泣きだしたところへ、親父が駆けつけて「油断するな、恐怖を捨てるのが山で生きる術」と教える話。以上。

内容が薄いよ!

これから良くなるのかと、ちょっと期待して残りを録画予約してはいますが…たまっていくそれを、見る元気が湧きません。

脚本も担当しているそうですが、いっそプロの書き手に任せたほうが良いかも。



吾郎監督の良さは、立体的な人物造形にあると思っています。
とくに、陰険な大人の描写はゲドのときから際立っていて、本当に嫌いになります。

でも、人物一人一人の描写は悪くなくても、物語に溶け込んでいない。
話に引き込む大きなストーリー作りができていない。
素材がごろごろ生煮えのシチューみたいです。

そもそも原作からしてローニャは物語が薄いようで、いわゆる「ロミオとジュリエット」ものらしいです。
敵対するマッティスとボルカ、彼らの子どもであるローニャとビルクが仲良くなって、大人たちの争いを止めようとする話。

監督なりに内容を深めようと、たとえばローニャが生まれるとき、親がどんな気持ちなのか、子どもとは全ての大人たちに歓迎される存在なのだというメッセージを込めたんだろうけど、「こう書けばいいのだろう」という表面的なものがまず先に出てきていたなぁ…。
(ローニャの母が、彼女を産んですぐ、抱いて階段を降りてきたところは驚いた。母親の強さを表現したかったんだろうけど、いくらなんでも無茶だろう)

なんだかつまらない…と感じてしまうのは、おそらく、「自分はどうしてもこれを伝えたい」というストーリーをけん引する一貫したイメージが、たぶんないのだろうと思います。

同じくほのぼの系の絵柄で攻めながら、見事に原作を生かしたアニメ「獣の奏者エリン」は、人間に育てられる野生動物の悲劇、エゴ、彼らを生かそうとする人間の意思がちゃんと表現されていました。
そもそも、原作がその強いメッセージ性を持っていたからです。
そこに、エリンの母親への思いとか、学校の先生との関係が人間ドラマとして描かれておりました。

ローニャは、家族や子ども、大人の絆やありようを、危険がいっぱいの山の中を舞台に描きたいのでしょう。
でもそれしかないから、間延びした回ばかりになっているんですね。

マニュアル通りに書くと、たしかにそれは「面白さ」のフラグをたくさん立てることになるのですが、だからといって、必ずしも心には響きません。
最近のルパン三世の2時間アニメ、あれが悪いお手本。

物を書くというのは本当に大変なことです。
どうしてもこれを書きたい、伝えたいという熱意やアイデアが、天啓のように降りてきた作品は傑作になることが多いです。
でもいつでもそれが降りてくることはない。

その人の人生経験や心のありようが関わってくるからです。

宮崎駿というすごい功績を遺した父親がいて、作品も並はずれてヒットしているゆえに、掛けられた期待とか、重圧も相当なものだと察しはします。
でもだからといって、彼も父親と同じ仕事ができるかといえば、たぶんそうではないでしょう。
先にも書きましたが、脚本は別の人が書くべきでしょう。演出もね。
そこで、監督として全体をまとめるのが役割というものではないでしょうか。


それと面白くないパート2として、この間放送された「映画バイオハザードV」

もうなんなんですかね、あれは。何回アリスは同じことを繰り返させられるのでしょう。
あと、1時間も使って前回のあらすじはいらないよ!
レオンやエイダはゲームと同じポーズで銃を構えたりしてたけど、そんなことはどうでもいいんだ!
もっとストーリーを深くしてくれよ、と誰もが思っただろう。

どうやら、一作目を作った段階で、監督含めスタッフはストーリーをどうするか考えてなかったらしい。
なんだか大ヒットしてるみたいだけど、ちょっとあぐらをかきすぎじゃないかと観ていて思ったなあ。
文体から敬語が吹っ飛んでしまいましたが(笑)、そのくらい、つまらなかったということです。

アバター
2014/11/06 10:24
映画ドラゴンボール「神と神」は、脚本を書いた人はたくさん原作を読んで、キャラを理解しているつもりだと思いました。
流れとしては悪くはなかったのですが、そう、「平和的に」解決してしまったのが、ドラゴンボールらしさを損なっていたんですよ…。
あと、個人的にはベジータが家族を助けるためとはいえ、媚を売るシーンが頂けなかった。
泣くのはしょうがないとしても(できれば涙を流すシーンもいらなかった)、話全体がキャラ紹介みたいで、そこまでたくさんキャラ出さなくてもいいんじゃないかと…。
このキャラはこうだろ、という概念しか見えてこない脚本でしたね…。

ドラゴンボールは、連載開始ごろは平和な話が続きましたが、いつしか悟空たちが血で血を争う(笑)、命がけの闘いが主流になってきましたよね。
でも映画は、闘うことがスポーツになってしまっていて、だから命を懸ける真剣さが感じられなかった。
やはりこれは、時代性のせいでしょうね。
いじめなど、暴力沙汰が問題に取り上げられることが多くなってきた現代ですから(もちろんそれは、とてもよいことです)、殴って殺して全て解決、という単純なストーリーは、もはや子ども向けには作れなくなっているのかもしれません。

だから、あれこれ悩んだりとか、精神的な戦いで物語を盛り上げようとしているのかなと思います。
これも時代ですね、きっとねw
アバター
2014/11/06 10:12
www
吾郎さんに対してというのは十分に理解してるつもりでした。
こちらこそスミマセン^^;

ほぉ、映画のドラゴンボールも似た感じなんですね。。
まだ見てないので分かりませんが、確かに同年代からはあまり
「面白かった」と言う感想は聞きませんね。

ですね~、昔のアニメは見やすくて分かりやすかったし、面白かったです。
今のは難しい言葉やら専門用語が沢山でてきて「何それ?」と言葉の意味から勉強させられますw
・・・ただ単純に私の脳が衰えているのかもしれませんがww

うんうん、やはり年代によっても違ってくるんでしょうね。
今の子供にとっては見やすくなっているのかな・・・・・・時代ですかねw
アバター
2014/11/06 00:31
あ、いやいや、私も別に責められたと思ってませんよ?ww
申し訳ないというのは、吾郎さんに対してです。
ちょっと主語が抜けていただけなのに、あらぬ印象を与えてしまいましたね。すみません^^;

長嶋親子もそうですし、みんな同じですよね。親子二代~というのは、なかなか難しいです。
むしろ似ないことが多いし。頭のいい一家というのはありますけど、才能というのはね。
やや偏った見方ですが、それもその人が背負った運命、宿命のようなものなのでしょう。
吾郎さんには吾郎さんの良さがありますし、もう少しふっきれて自分の仕事ができれば、きっと広く認められるんだろうと思います。

ルパンに限ったことじゃないですが、映画の「ドラゴンボール・神と神」も同じ印象を受けました。
悟空は筋斗雲にも乗れる清い心の持ち主ですが、実はかなり人を殺しているんですよね…。
昔のマンガだからこそ、それは正義として受け入れられていますが、現在の風潮では、そういう作品は暴力的として認められないでしょう。
でも作者が、そういうのを認められる時代にいたからこそ描けたといえます。
ルパンもそう。ルパンは決して正義の味方じゃなく、自分のしたいように生きる自由なヒーロー。
ものすごい悪人ではないけれど、完全な義賊でもなく。基本泥棒でした(貧しい人からは盗んでないはずですが)
それが、宮崎駿のカリオストロの城で、なんか善人、義賊のイメージが定着して、それが正統派になったようです。

でもその後のテレビシリーズでは、国の陰謀とか大きなものを巻き込みつつ、でも正義のためじゃなくて、自分の欲しいお宝のために動いた結果、誰かが救われるという構造が定番になりましたね。
私はそれがとても好きで、毎回観ていたんですが…。
アニメは子ども向けというのが、昭和の当時は常識でしたw
だから昔の作品も十分子ども向けでしたが、大人になった今思い返しても、やはり面白いと思います。

結局は、脚本を書く人が生きてきた時代性、それが作品に反映されるんだということです。
そしてそれを見るひとにも、年齢=生きた時代が反映されてしまう。
私達にはつまらなくても、今の若い子たちは、新しいルパンの2時間シリーズ、楽しいと思ってるかもですよw

アバター
2014/11/05 22:31
いえいえ、責めている訳ではないですよ?
素直な感想でいいなと思ったのです^^

確かに親子だからと言って全く同じ才能を持つとは限りませんよね。
ホントその通りだなぁと。。でも「頑張って欲しい」という想いも込めて
どこかでは期待してしまう自分がいます。そう言ってて「ローニャ」は見てませんがww

ルパンの脚本はお弟子さんが引き継いで書いてたのですね。なるほど。
やはり子供向けに作ると、原作とはほど遠くなってしまうのでしょうね^^;
アバター
2014/11/05 14:10
パミタンさん、コメント感謝です。

うーん、パミタンさんもだめでしたか^^;
よく、大人が見て面白いものは面白い、といいますが…。
こちらはどうなんでしょう。子どもたちは、この作品面白いと思って見てるのかなぁ。聞いてみたいですよねw
アバター
2014/11/05 14:08
ハルさん、コメント感謝です。

憤ったのはバイオの方で…w
私はバイオハザードは3までやりましたが、かなりハマって思い入れも深いです。
だから、この5作目はあんまりじゃないかとね。

ローニャは、番宣のときから不安でしたので、全くその通りの内容だったなと^^;
エリンは、国同士の争いや思惑まで描きこんだ、壮大な大河ドラマ。見る人にいろいろと何かを考えさせられたり、気づかせてくれる作品でしたね。
原作はかなり暗いのですが、アニメは絵が優しいのと、子どもにもわかりやすい話の流れに作り変えていて、とても良かったと思います。

ローニャの方は、家族の絆がテーマとのことですが、何か足りないんだよなぁ…。
キャラの動かし方とか、セリフ回しとかが、親父殿である駿さんの踏襲から抜け切れていない。
ジブリブランドが宮崎駿さんの作風そのものになってしまっているので(絵柄も含めて)、「こう描かないといけない」風潮が、根強く残っているのかもしれません。
だから吾郎さんも、自分の才能を殺されている状態かもしれない…。
「宮崎駿の作風じゃないと、スポンサーやテレビ局などが買ってくれない」状態だとしたら、これはとても危険です。

全26話とのことで、かなりの長丁場。それまでに内容なども変わって来るかもしれないし、良くなるかもですね。
番組が打ち切りにならず、全部観終わったら、私もまた感想が変わるのかもしれません。

映画のバイオは、3作目あたりまでは面白かったですよww
クレアとクリス兄妹が出る回とか。あれが一番ゲームの世界観が出てましたね。
5は、レオンが出るからちょっと楽しみにしていたのですが…内容がダメダメすぎましたww
アバター
2014/11/05 13:52
蘭さん、コメント感謝です。

いや、だって…やっぱりお世辞にも面白くないですよ、ほんと申し訳ないですが、正直な感想です^^;
吾郎さんの苦労や何やら、十分察した上で、やはりこれは良くない作品だと思います。
人には向き不向き、経験の浅深があるのですから、彼にまったく才能がないとは言い切れないけど、宮崎駿さんみたいに、なんでもかんでもできてしまう能力を彼に求めてはいけないと思いました。

CGの技術は、悪くはないけど、魂がこもっていない感じです。
キングダムのアニメもCGでしたが、あれよりもさらに、人間の動きの重さが足りない。
アニメーター不足もあって、CGアニメはさらに普及するでしょう。
これはその先駆けであると思いますが、それでも手描きのほうが絵の良さも生かせただろうなと。

ルパン三世の2時間アニメ、昔は面白かったですよね。
というのも、名前は忘れましたが、すごい実力の脚本家が書いていて、かつ、その弟子も引き継いで書いていたからだそうです。
最近のは、話づくりを勉強して書いている、というだけの内容。魂がこもってません。

テレビシリーズ最新作のニュース、検索してきました。
スタッフやる気十分ですね。なぜイタリア先行かは謎ですねww
そもそも、なぜ2時間アニメがつまらなくなったかといえば、子ども向けに作られているからです。
原作は大人向けでしたからね。その雰囲気を崩さなければ、きっと面白くなると思います。
アバター
2014/11/04 21:10
ローニャ 見てみましたが身を入れてみようかな感は今一つ湧きませんでした(;´∀`)
アバター
2014/11/04 20:05
ははは(笑)
憤っとる憤っとる(笑)(●≧艸≦)

私は分かるのはエリンだけですが、毎週何かを観るのが苦手なハルを最後までちゃんと観させた素晴らしい作品だと思います^ - ^
重いのに、逃げずにしっかり最後まで人物も情景も描かれてましたよね。

小手先のテクニックで感情を動かせるとおもったら大間違いだぞ〜(笑)
バイオハザードは論外ですかね(笑)
‘`,、(๑´∀`๑) ‘`,、’`,、*
アバター
2014/11/04 18:06
ストレートですね~(爆)
読んだら咳き込んでしまいましたww

私は「ローニャ」を見たことは無いのですが、作成すると聞いた時は正直「面白いのかなぁ?」と
疑うではないですけど、うーん・・・全部CGという所にもピンと来ませんでしたし・・・
あまり見たいと思わなかったです^^;ほぉ、脚本も監督が書いているんですか。
ストーリーがきちんとしてないと流れもおかしくなりますよね。。

そうそう、ルパンも前と違って微妙になってますね。
何かTVアニメを30年ぶりに放送するとニュースで見ました。
日本ではなくイタリアで先行放送とか・・・なぜに??と思いましたw
新シリーズは20代の話みたいですね。あまり期待しない方がいいのかなぁ^^;



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