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シン・ドラマ汁


ドラマ【信長協奏曲】

信長協奏曲
フジテレビ 月曜夜9時~
【あらすじ】久々に再会した信長に、サブローは恨み言をぶつける。すると信長明智光秀と名乗っていることを告げ、罪滅ぼしとして、今後はサブローの天下取りに利用して欲しいと言う。と、そこに前田利家信長を捜しに来た。サブロー信長は茂みに身を隠す。しかし、利家は本物の信長の方を見つけ、そのまま城に連れ帰ってしまう。本物の信長は、家臣たちと句会や軍議。軍議での目下の問題は上洛最後の難所、近江の浅井領をどう抜けるか。竹中半兵衛は、浅井家に嫁がせ、同盟を結ぶことを提案。信長は承諾してしまう。

【感想】かねてからこのドラマは史実と比べず、純粋に創作として見るべきだと思っていましたが、さすがに今回はあまりに酷かった…。というのも、ストーリーはまだいいとしても、初歩的な時代考証までめちゃくちゃだったからです。まず最初に例の有名な「鳴かぬなら~ホトトギス」という俳句ですが、これは本人が詠んだものではなく、江戸時代になって作られたものであることは有名です。そこまでは百歩譲っていいとしても、句会はないわw 俳句は江戸時代になって成立した文学ですからね。戦国時代で一般的だったはの短歌で、名だたる武将が残している辞世はすべて短歌です。なのでせめてここは歌会にすべきでしたが、「~ホトトギス」は俳句なので下の句がありませんw 他にも、市の輿入れする時の衣装が白無垢だったのも気に入りませんねぇ。日本で婚礼衣装に白が使われるようになったのは、西洋の影響を受けた明治時代以降と言われており、特に田舎では昭和半ばまで白は使われていなかったようです。日本では古来白い着物と言えば、死に装束でした。幽霊が白い着物を着ているのはその名残ですし、侍が切腹するシーンは大抵白い着物を着てますよね。まぁでもこのへんは、他の時代劇でもよく間違われているので仕方ないでしょう。一番ダメだったのは、市を送り出す時の横断幕。何が書いてあったのかよく見えませんでしたが、確かおいちさまおめでとう、だったかな。堂々と左から右に書いてありましたよねw これはもはや言うまでもありませんな…。そんなこんなで、純粋に物語として楽しもうと思って見ていたのですが、だめでした…。このドラマは、歴史好きは見ない方がいいなw さて今回は時代考証について行を割いてしまったので、史実との比較はちょっとだけですが、市の婚礼と浅井家について。市がいつ嫁いだかははっきりしておらず、1565年説、1568年説があるようです。実は、この頃六角氏に臣従していた浅井家は、元服したばかりだが有能な長政を家臣たちが擁立、長政の父・久政を追放・隠居させて長政を当主にし、六角氏から離反しており、この頃はまだ久政は隠居生活をしていたと思われます。なので織田との同盟について久政があれこれ言える立場ではなかったでしょう。勿論、本物の信長は積極的に政略結婚を行っていましたが、それを言うと今回の話は根底から崩れ去るのでやめときましょうw 市が政略結婚に利用されるのを阻止しようとするサブローでしたが、帰蝶も信長と政略結婚させられたのまでには、気が及ばなかったようですね。帰蝶は政略結婚でも相手によっては幸せになれる…つまり自分は結構幸せだよと言いたかったのでしょうが、それを認めると自分が今の信長が好きであることを認めるようなものなので、はっきりと言えない。そのへんがもどかしかったですねw 最後、馬に2人乗りで出かけるサブローと帰蝶を見る本物の信長の目が、ボーダーの時の小栗の目になってましたよw 自分から入れ替わってくれって言ったのにね(;´Д`) 利家がサブローと信長を間違えたのも仕方ないですよね。そういう大雑把なところがあったからこそ、最初にサブローは信長として受け入れられたわけですからw あと気になったのは帰蝶の侍女のゆき。どこの間者なのでしょうか。時期的に考えて武田家かな。




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