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シン・ドラマ汁


ドラマ【軍師官兵衛】

軍師官兵衛
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】家康が諸大名を引き連れ会津へ上杉討伐のため出兵している最中、蟄居中だった三成は大坂城に入城。毛利輝元を総大将とし、秀頼を奉じて、徳川討伐を宣言した。三成は大阪城下に住む諸大名の妻子を人質とするため登城を命じ、にも危険が迫ったため、善助太兵衛は2人を逃がすための策を計る。江戸城にいた家康にも三成挙兵の報せが届き、軍議を開くことに。その前に家康長政を呼び出すが、長政家康の元に行く前に、豊臣の親戚筋である福島正則の陣を訪れ、徳川方に与するよう説き伏せた。

【感想】さすがに天下分け目の大決戦。なかなか始まりませんねw 今だからもう書いちゃいますけど、如水は関が原後、大阪の陣を待たず早々に死んでしまうので、これが大クライマックスということになります。あと3回のはずですから、次週で関が原本番、その後2回で戦後と晩年をやるのかな。大阪の陣は家康の腹黒いところばかりが目立つ、あまり気持ちのいい戦ではないですら、関が原が最後の戦になるのはいいですね。
さて、まずは如水の動きですが、隠居ですし黒田本隊は長政についていってますので、兵力をほとんど持っていない状態から、1万近くの軍勢を作るのに明け暮れていたものと思われます。なので大きな動きはないですね。それにしても、何もないところから1万近く(本当は9千だったらしいですが)の兵を集めたのはすごいですよね。やはり彼は何か大きなことを成し遂げようとしていたのではないかと思わせます。もっと時間があれば、本当に九州全土を掌握する大大名になっていたかもしれません。
次に、気になる光と栄の逃走劇ですが、これも本当にあったことのようですね。善助や太兵衛に助けられて救出され、中津まで船で逃げたそうです。ドラマでは一度お抱えの商人の蔵に逃げ込み、その後細川邸の火事騒動に乗じて船に乗り込んでましたが、この細川邸の火事というのが、かの光秀の娘で東軍に与する細川忠興の妻・ガラシャが、三成の人質になることを拒み、自死を禁じるキリストの教えを守るため、家老に自らを殺させたという有名な悲劇のエピソードですね。ちなみに加藤清正の妻子も逃げおおせたようです。
そしてまた有名なのが、小山評定。長政が正則を説き伏せて、評定で家康が西軍につきたい者は(・∀・)カエレ!と言った際、豊臣縁故の正則が率先して徳川の味方につくと宣言したため、迷っていた武将のほとんどがそれに従いました。しかしまだこの時三成挙兵の報せは届いていたものの、総大将が毛利であることや、大義にこだわる三成が何故徳川を討たなければならないかを他の奉行らと連署した「内府ちがひの条々」の内容までは、届いていなかったようです。もし正確な情報が届いていたら、もっと徳川に与する武将は少なかったかもしれませんね。ちなみに正則は母親が秀吉の母方の叔母だったので、秀吉の従兄弟に当たりますね。元々長政とは仲のよい武断派でしたが、これなら家康が心配するのも無理はないですね。
前回も書いたように、この一件では長政がすっかり家康に心酔してしまっているのが窺えます。今回、如水は天下を目指す自分に長政が味方してくれるかどうかを心配する家臣たちに、自分は長政を信じていると言っていましたが、元々跡取りとして厳しくしつけられきた長政は、器の大きな家康に厚遇され(もちろん家康の計算ではありますが)、いまやまるで本当の父親のように慕っているようにも思われます。果たして父の心は通じるのでしょうか…?




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