Nicotto Town



英語の罠


今週のお題は今年のニュースとな。衆議院の解散総選挙は書いておられる方が多いと思うので、ウクライナ問題にします。

ウクライナを深く知ろうとすると、日本語の情報の少なさにぶち当たります。英語のアーティクルは多いけど、実はこれがくせ者でして…。

英語圏にはウクライナ系移民がいますね。その中で声がやたらでかいのは、西部ガリツィア地方出身のウクライナ民族主義組織の末裔です。

この民族主義組織は、第二次世界大戦ではナチスに協力。戦後はソ連併合に反発して、1950年代半ばまで戦い、幹部は北米や旧西ドイツに亡命。

リーダーのステパン・バンデラは、亡命先でKGB諜報員に暗殺され、民族主義のシンボルに。他の幹部は長生きした人が多く、冷戦時代から機関誌など出してます。

今は2世・3世の代だけど、暗殺されたバンデラは神格化されて、インターネットも舞台に。

こちらはトロント大学とアルバータ大学のチームが編纂したエンサイクロペディアです。

http://www.encyclopediaofukraine.com/

研究者が合同チームだからといって信用しちゃいけません。英語に独特の癖がありますね。この癖は冷戦時代に刊行された機関誌と似てます。

http://exlibris.org.ua/murders/

英語が中途半端にできると、見抜けなくて鵜呑みにしてしまう。「ウィキペディア日本語版はバンデラ主義者の巣窟」と言われる原因と見てます。

ウクライナ語ができる日本人は、かなり少ないです。正書法に問題があるから、ロシア語を一通り学んだ後でないと厳しいでしょうね。

私の課題はキリル文字を覚えること。ウクライナの一部はポーランド領だった時代が長かったから、ポーランド語由来の語彙があります。

固有名詞だけでも、すらすら読めるようになりたいです。




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