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シン・ドラマ汁


ドラマ【軍師官兵衛】

軍師官兵衛 最終回
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】黒田勢は破竹の勢いで九州を攻め進み、その数は膨らむ一方だった。九州全土を平らげるのも夢ではないと、如水自身も家臣たちも思っていた。一方関が原では、家康率いる東軍と、光成率いる西軍が、いよいよ決戦を目の前に対峙していた。小競り合いから本格的な戦闘に入り、長政が獅子奮迅の働きをするも、態度を決めない武将たちはなかなか動こうとしなかったため、東軍の旗色は悪くなる。家康は、西軍を裏切り東軍につくと約束した小早川秀秋の陣に、大砲を撃ち込むよう命じる。家康を恐れた秀秋は西軍を攻撃し始め、それを皮切りに形勢は逆転する。

【感想】関が原、案外あっさり終わっちゃった印象。光成が最期に柿を食べるのを拒否したエピソードもなかったし。まぁ、あまり金がかけられなかったのかもしれませんねw 主人公の活躍の場でもないですしね。長政が随分と活躍したのも、あまり描いてませんでしたね。そこを描かないと、何故家康が論功行賞で長政に52万石もの禄高を与えたのか、いまひとつわかりづらいんじゃないかと思います。
一方、長政が家康に手を握られ感謝された話をした時、左手は何をしていた?と如水が答えたエピソードは入ってましたね。実は関が原時、如水が天下を狙っていたとする小説は多いそうで、このドラマだけの解釈ではないようです。しかしこのエピソードは、史実かどうかはわからないそうで、如水が天下を狙っていたという解釈に、疑問を呈する人もいるようです。私もどちらかというと、天下を狙っていたわけではないような気がします。如水ほどの男が、家康を侮るわけがないと思うのです。九州での如水の動きを知った家康は、当然警戒するでしょうし、黒田家の当主・長政は、自分の手中にありますから、もし如水に変な動きがあれば、長政を人質にしてしまえばすむ話です。この時点で確か、長政にはまだ世継ぎがいませんし、如水はすでに高齢ですから、長政が死ねば黒田家は途絶えてしまいますからね。それは如水が一番避けたい事態だったと思います。なので私は、まったく野心がなかったとは言い切れないものの、最期まで筋を通した人だったと考えます。
官兵衛があれだけダイナミックな戦いを切り抜けた後、あっさり4年で病死してしまったのは拍子抜けでした。死因については記録が残っていないようですが、当時流行していた梅毒ではないかと言われることが多いそうです。側室を持たず、正室以外の女性との間に子を儲けなかった如水の死因としては、意外ですよね。まぁあまり根拠はないようですけどね。また、長政と善助を呼び、自分はあと2ヶ月の命だと言ってましたが、実際は死ぬ2週間前に自分の死ぬ日時を予言し、日付だけでなく時刻までその通りに死んだらしいです。2週間ならなんとなく予想はつくかな、と思いますね。むしろ日付を言い当てたのが偶然で、時刻は気温の変化などから弱った人が死にやすい時刻を心得ていたのではないかと思います。
残念だったのは如水の死後に入れられたエピソードですね。正直大坂の陣はいらなかった。それより後藤又兵衛が何故出奔したのか、そのエピソードを入れてほしかったですね。とはいえこれも正確な理由はわかっていないので、後世に憶測されたエピソードで補うしかないわけですけど。ちなみに又兵衛が大坂の陣で死なず、生き延びたというエピソードも残ってますねw まぁこれは有名人にはよくあるエピソードですが。信長だって生き延びたという説もありますしねw
さて、今回で最終回を迎えた大河ですが、本当に久々に面白いと人に勧められる大河だったと思います。もちろんこの長丁場で、少し間延びしたところもありましたが、特に中盤の有岡城幽閉のところと、高松城水攻めからの中国大返しはなかなかよかったですね。また、主役の岡田もジャニながらなかなかの演技派で、今までになく大物俳優にたくさん囲まれながら、少年期から老境に至るまでを演じ分けなければならないなど、彼自身もまた役者として成長したのではないかと思います。これからの活躍も楽しみですね。




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