Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【すべてがFになる】

すべてがFになる 最終回
フジテレビ 火曜夜9時~
【あらすじ】萌絵はホテルのベッドで目を覚ますと、ふらつきながら教会へとやってくる。警察の規制線をくぐって見上げた天井のガラスは割れたままだった。萌絵は、犀川に会いに行くと、自分は夢を見ているのではない、と確認するようにつぶやいた。ホテルに戻った萌絵は、鵜飼に電話しユーロパーク真賀田四季が潜伏しているから捜索要請をしてくれ、と頼む。やがて、鵜飼から連絡を受けた愛知県警の芝池がやってくる。萌絵芝池に、自分とともにのところへ行き、四季の居場所を聞き出して欲しいと言う。

【感想】今までで一番まともな動機でしたねw はっきりはしませんでしたが。
この連続殺人事件は、塙が探偵の真似事をするのが好きな萌絵をもてなすために企画した、大掛かりなイベントだったというのは、藤原が本当に死んでそれまでの横柄な態度から一気に力を失った塙が、「すべては西之園さんのためだった」と言ったあたりから感づいてました。巨大なテーマパークを築くことができるなら、無名の役者を大量に雇ってシナリオ通りに動かすくらい、造作もないことでしょう。塙は本当に萌絵と結婚するつもりだったんでしょうね…。なんかちょっと可哀相w 萌絵と最初に会う場所として、礼拝堂まで作ってしまったのですから、そこで初対面した時「私には好きな人がいます」と言われ、相当ショックだったでしょうな。
私が漫然と見ていたからか、いくつかわからない点がありまして、まず何故藤原は殺されなければならなかったかということです。 犯人の新庄久美子は、恋人の松本を殺した時点ですでに自分の目的は達したわけで、その後自分が殺されたふりをして別人に入れ替わる前に、パークから逃走してもよかったわけです。それなのに何故別人に入れ替わり、藤原を殺したのか。ここがちょっとわからない。どうしても藤原を殺さなければならないなら残っていた理由はわかりますが、その理由って説明ありましたっけ?
それから、教会の礼拝堂が2つあったという推理は当たりましたが、天窓が割れた部屋と割れてない部屋があったのだから、それはまぁ誰でも思いつきますよね…。ただ、2つあった理由がよくわかりません。最初に萌絵が案内されたのは下の部屋。新庄の悲鳴を聞いて駆けつけ死体を発見したのが上の部屋。その後警察(を演じているキャスト)が捜査したのも上の部屋で、萌絵が眠らされ四季と邂逅したのが下の部屋。つまり、礼拝堂が2つある意味は、萌絵の推理を撹乱するためだけだったということでしょうか。なんという手間なことを…!
当たった推理といえば、世津子の隣人の話w まさかこれが四季なんてことはないですよね…と書きましたが、ほんとに四季でしたw 私にはあの美味しそうなパンを与えられる資格があるということでしょうかw
しかし、最終回にして最低視聴率を更新するとは、さすが武井師匠。いや、私はこのドラマ、結構好きでしたよ。萌絵も可愛かったですし、毎回の感想を見てもらえればわかるように、あれこれ推理するのを楽しみに見てました。ただ、犀川がちょっとね…。もうちょっと美青年をイメージしていたものですから…。雰囲気イケメンはヒゲを生やしちゃいけない法則を発見しました。また、改めて映像化されたものを見ると、森氏の作品ってちょっと常軌を逸したものが多かったんだなと思いました。ミステリー好きの視聴者とがっぷり四つに組むのではなく、猫だましみたいな手を使ってくるような作品ばかりでは、そりゃミステリー好きにも逃げられても仕方ないかなと。小説だとそれこそ雰囲気に流され自然に読んでしまうところも、映像化されると確固たるリアリティが反作用になってしまうこともあるのだなと思わせるドラマでした。




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