Nicotto Town



黒猫目日記127 (ハート王国の秘宝)

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すっかり春めいてきた陽気に誘われフラフラと街を散策していると突然見知らぬ騎士に呼び止められた。

「突然すみません。ボクはハート王国の白の騎士と申します。」
はて、それがしに何か用かな?(´?_?`)
「お願いが有ります。ハート王国の秘宝を取り戻す手伝いをお願い出来ませんか?」

ハート王国の秘宝?(´・_・`)そう云えば広場に何やら頑丈な鍵がやたらと掛かって居る檻があったがもしやそれが・・・
「はい、魔女ノワールに持ち去られた秘宝です。王国の魔力の及ばないこの地に封印されたのです。」
「秘宝を取り戻さないとハート王国を守っている魔法の力が失われてしまうのです。」
それは、難儀な事じゃΣ( ̄◇ ̄;) 。頼まれると否とは言えぬ。
うむ、良かろう。微弱ながらそれがしの力貸して進ぜよう。

封印を解く為に魔法の弓を手に入れ、日夜秘宝の鍵めがけて打ちまくった。
(しかし、相変わらずこの街の問屋は一体何処から仕入れるのか魔法の弓もちゃっかり売ってある。)
やがて、その成果が実り秘宝の封印は次第に解けて行った。

やれやれもうちょっとで閂が取れるぞ。おや、あれは白の騎士殿では無いか?その形はいったいΣ( ̄◇ ̄;)
「あ、黒猫目さん!Σ(°O °)・・・・見られてしまいましたか」
何と、白の騎士殿は女人で御座ったか( ̄◇ ̄)!

「実は私、ハート王国の王女なんです。訳あってこんな成りをしていますが、お願いどうか秘密にしておいて下さい。」
(´・_・`)あ、いや そっちの事情は存じ上げませぬが、内緒と云う事なら誰にも申しませぬが・・・
しかし、王国の王女が男装して暗躍する?何やらどこかで聞いたような話じゃな。

「え?何かおっしゃいました?」
いやいや、こっちの独り言じゃ(;`∇´)

数日後今度は魔女ノアールに遭遇した。
何やら一人でぶつくさ言っておったが突然身の上話をはじめだした。
何でも本体は黒猫で、ハート王国の森でオオカミに因縁つけられて居ったのを王子クオレに助けられた事で王子に懸想し
一念発起して魔法猫となったとか。
いや、そっちの事情はどうでも良いのだがぺらぺらと秘密の事を良くしゃべる。
・・・・友達居らんのか?( ̄_ ̄;)

やがて封印も無事に解けた。
遅まきながらも駆け付けた王子は感無量の体で、
「ハート王国の白の騎士、噂は聞いている。君が秘宝の封印をといてくれたのか?
ありがとう感謝する。」
「僕は手助けをしただけです。それでは・・」(´ー`)/
「あ、行ってしまった・・・」
「クオレ!」
「あ、ブランシェ!Σ(°。°)どうしたんだ王国で待っていたんじゃないのか。」

(え!?( ̄◇ ̄) )

「クオレが心配で来てしまったの。ごめんなさい。(^_^)」
「白の騎士と街のみなさんのおかげで封印は無事解けたよ。」
「まあ、白の騎士が!(^▽^)」

(おいおい、( ̄▽ ̄;) )

「ハート王国に帰ったら婚約披露パーティの続きをしないとね。黒猫目さん、街の皆さん有難うございました。
皆さんの上にもハートの魔法のご加護がありますように。」

( ̄∀ ̄)自分の許嫁の顔と白の騎士が同じ顔だって判っとらんのかあの王子は
ちょっとぼーっとしたところがあるが、あの嫁御がついて居るならまあ、大丈夫だろう。

しかし、魔女ノアールはまだ王子の事をあきらめては居らぬようじゃ。
何れ騒動が起こるじゃろうがそれもまたあっちの事情。

ああ、本当にいい天気じゃ( ̄▽ ̄)




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2015/03/09 23:12
>自分の許嫁の顔と白の騎士が同じ顔だって判っとらんのかあの王子は
に、噴き出してしまいました。
タウンでは色んな事が起こりますね。楽しいお話でした。




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