巣窟『春分』
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/03/21 22:22:23
春分
誰が貴方を連れて行った
春の便りがつく頃に
雪解け水と共に貴方は消えた
新たな門出に胸を張り
期待と喜び、少しの不安をスパイスにして
羽ばたく者の陰に隠れ
消えてしまった貴方はどこに
月夜の晩に貴方は詠う
芽吹く春に貴方は踊る
そんな夜の小さな舞台
終われば貴方はどこかへ行く
この世界のどこに貴方はいるのでしょう
冬の便りがつく頃に
再び会う貴方の無事を祈ります
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季節と共にくる者は季節が巡れば旅をする。
風みたいな、雲みたいな、薫りみたいな旅人の俺かもしれません^^