Nicotto Town


✪マークは作り話でし


きらら

日ごとに水は温んでいく、桜の便りが届けられた。
まだ行ったことのない、
大きな枝垂桜のある場所に行ってみたいと思い。
CPで検索するといろいろ出てきた、
本当はお弁当などをもって出かけたかったのだが今回はパス。
独りでは淋しいので草一を誘った、路線バスに乗り昼を過ぎた頃に着いた。
その桜は坂の上にあるという、一路、坂の上の桜を目指した。
まだ桜の姿は見えないが、ほのかに梅が薫る。
森の中から鳥たちの声が竹を割るよう響き、
あたりの澄明な大気を震わせた。
何処からともなく、花びらが漂ってくる。
バスを降りる端から坂路があり、しかも梅林の中を曲がりくねってゆく。
途中、連翹の茂みをくぐったり、梅の枝の下を通って登る。
いくつかの畝を曲がったとき、
唐突に白く靄のように立ち上がる桜が見えた。
その坂はまだまだ続いていた、
「結構な距離だね」私が言うと。
草一がこんな話があるんだよって話し始めた。
ある少年たちが坂の上の大きな枝垂桜を見ようと、
急ぎ足であるって行くのだけれど、
どうしても桜の樹にたどりつけなくて、
もどかしくいつまでも坂道を歩いていると、
途中に老婆がいてその話を聞いてこう言った。
「そりゃぁたどりついたら大変じゃ、夢から覚めなくなる」
少年が聞いた「どうして?」
老婆は笑いながらこう言った「だって、桜のあるところは浄土じゃからな」
そんな話をしながら私たちは桜の樹の下へ足を踏み込んだ。

アバター
2015/03/29 08:41
もう咲いてるのね~✿いいなぁ~~
KEIも一緒に行きたかった~~♪(人´∀`)
アバター
2015/03/29 06:51
路線バスを乗り継いでの桜見物、いいですね~、やってみたくなった^^
↑うえの大きな枝垂桜、なんか既視感あります。どこだったっけ@@?
アバター
2015/03/29 00:03
桜の木の下には…っていったのは梶井基次郎でしたっけ。
桜は美しいので怪しさも感じますよね。だからこそ人は惹きつけられるのでしょう。
アバター
2015/03/28 23:17
草一さん、いいお友達ですね^^

そんなお話聞いたら、またまた桜に妖気を感じます~*^^*

アバター
2015/03/28 22:55

ちょっとドキドキの
お花見ね・・・

無事、帰って来れたのかなぁ〜

アバター
2015/03/28 22:43
寂しいときに誘える友がいることは
いいですね^^

アバター
2015/03/28 20:39
草一さんと桜を観てきたのですね~。
遠い場所も旅にお供してくれる人がいると、楽しいですよね。
更に気の合う人だと楽しい時間の流れも速い。



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