Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【花燃ゆ】

花燃ゆ
NHK 日曜夜8時(13日は7時15分~)
【あらすじ】再び野山獄に投獄された寅次郎は、獄内でも盛んに書状を書き、弟子たちに送った。江戸の玄瑞高杉は、寅次郎が老中暗殺計画を立てていたことを知り、今はその時ではないと、血判状を寅次郎に送る。一方、閉鎖された松下村塾の塾生たちは、寅次郎を投獄するよう進言した伊之助の自宅に抗議に押しかけた。しかし、寅次郎の計画に自分で考え賛同したわけではないだろうと伊之助に言われ、誰も言い返すことができなかった。寅次郎の書状の過激な内容を知った桂小五郎は、寅次郎に関する書状を杉家に留め置くよう百合之助たちに命じ、寅次郎から硯と筆を取り上げた。

【感想】はい、ここまでのあらすじで、主人公の文が全然出てきませんw だからあれほど主人公をもっと時代の流れに近い人物にすればよかったのに…とまぁ今言っても仕方ないですね。前回の感想で、選挙のため開始時刻がズレる今回が、視聴率1桁になる危険性が非常に高いと書きましたが、どうやら関東地区で9.8%と、1桁になってしまったようです。まぁ仕方ないよね。選挙といっても統一地方選挙なので、他のキー局はまったく選挙報道をせず、通常放映だったようですし、いつも見ている人も、まさか選挙でズレるとは思わなかったって人もいそうです。時間で録画している知り合いが、今回録れてなかったと残念そうに言ってました。なのでBSでの録画を勧めておきましたw まったく、内容以外のことで毎回こんなに行数を割く大河も珍しいですよ…。
さて内容。今回はどんどん松陰の異常性が高まっていきましたね。まぁ元々あんな人だったんだと思いますが、どうも松下村塾で塾生たちと過ごした時間が、彼の異常性を高めてしまったようにも思えます。家から出ることもかなわず、日本を守りたいという思いは空回りするばかり。一方江戸に出た玄瑞や高杉は、各国の志士たちと交流し、日本が置かれている情勢が見えていたようです。そんな彼らでも結構過激なことをしたんですけどねw
自分の考えに絶大な自信を持っている松陰は、自分に反対する弟子や家族、そして友までも罵倒し、そして何もできない自分をも罵倒します。もう、だって仕方ないじゃない。そもそも松陰が獄につながれることになったきっかけは、黒船に乗り込んだことを幕府の奉行所に自訴したことでしょうに。悔やむくらいなら逃げおおせばよかったのに、ほんとに彼のやることなすこと、凡人の私にはよくわかんないです。やはり、天才ではあったけれど、どこかちょっとおかしい人だったんでしょうなぁ。
最近私には、松陰と塾生たちの集団が、新興宗教団体のように思えてきました。とんでもないことを言い出す天才的狂人教祖と、それを妄信する信者たち。本来松下村塾は、皆で議論し意見を交換し、お互いを高めていく場だったはずですが、いつのまにか松陰の持つ多大なパワーに、他の塾生たちが引きずられていってしまったのではないでしょうか。皆さんもご存知のように、こういう集団は時としてとんでもないことをやらかします。それが、周囲の思惑や打算と絡みつき、大きな力となっていったのが、明治維新なのかもしれません。
まぁでも、松陰だけではないですよね。梅田雲浜もそうですし、徳川斉昭もそうだったのかもしれません。ただ彼らは、家に閉じ込められていた松陰と違って、様々な人々と交流し見識を深めていたと思われるので、あまり宗教臭くは感じられません。松陰も投獄されなければ、もっと柔軟に生きれたかも、と思います。しかし、自宅の狭い部屋から出られなかったからこそ、彼の思いは純粋で、そして力強かったのかもしれませんね。




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.