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シン・ドラマ汁


ドラマ【警視庁捜査一課9係】

警視庁捜査一課9係
テレビ朝日 水曜夜9時~
【あらすじ】田北という青年の死体がある公園で発見された。彼は、公園付近の撮影所で撮影中の映画の助監督を務めており、スマホの履歴から、警察に何か相談しようとしていたものと思われた。頭部の強打が死因だったが、早瀬川の解剖で強打してからしばらく生きていた可能性が強いことがわかる。加納田北のズボンの折り返しに入っていた陶器の欠片をしきりに気にして、映画の美術担当で焼き物に詳しいという老人に欠片を見てもらう。

【感想】以前も他のドラマの感想で書きましたが、何故これを殺人事件として捜査するんでしょうね…。階段からの転落は、どちらかというと事故の可能性の方が高いですよね。しかも、ズボンの裾に陶器の破片が入っていたということは、陶器を両手に抱えて階段を下りるか上がるかしていた可能性が強く、両手がふさがっているから足元も見えないし、特に陶器のような壊れ物を持っている場合、足を滑らせた時に、とっさに受身を取れないこともあると思います。死亡した田北という男性は、小道具係の助監督だったので、撮影所で陶器を運んでいても何の不思議もないですね。実際運んでいた途中の事件だったわけですし。加害者も突き落とす意思があったわけではなく、被害者を憎んですらいなかった。そして転落直後、彼が普通に立ち上がったことで、彼の死因が自分が突き落としたことだとはまったく思ってなかったわけですよね。何だか、殺人事件として捜査したことで、ほぼ罪がないと言っていい人間を1人、殺人犯に仕立て上げてしまったような感があり、あまりスッキリとしない結末でした。もちろん、階段の上という危険な場所で、無理やり壺を取り上げようとしたのは、彼女の落ち度ではありますが、一生殺人犯というレッテルを貼られて、社会からつまはじきにされて暮らさなければならないほどの罪ではないように思うのです。まぁ、殺人罪ではなく、傷害致死罪になるとは思いますけど、社会ではひとまとめに「人殺し」と呼びますからね。
結局、撮影所の謎のトラブルは、彼の死にはあまり関係ないのは拍子抜けでしたが(きっかけにはなりましたが)、高価な骨董品である壺の出所や、撮影用の模造刀が一部真剣に摩り替わっていた謎などは面白かったです。ただ1つ納得できないところがありまして、映画の主役のカガジョーが撮影の時に持たされた真剣は、自分で購入したものだったんですよね。それが何故、美術係が密輸しようとした刀に含まれていたのでしょうか。カガジョーは購入はしたものの、手元に持っておらず、実際持ってみても自分の刀かどうか区別がつかなかったのはわかります。でも何故そのどこかにに預けていた刀が密輸されようとしていたのか。確か、密輸団は盗んだ骨董品も扱うとか誰かが言っていたような気がするので、カガジョーの刀もどこかに預けているうちに盗まれてしまったのでしょうかね。そのへんがちょっと説明不足だった気がします。
そのカガジョーですが、明らかにオダギリジョーがモデルですよね。オダギリジョーはネットオークションに使用済みのティッシュや紙コップが出されるほどの人気があるかどうかはちょっと疑わしいですがw 実は、オダギリの出世作「仮面ライダークウガ」、カガジョーを演じた賀集利樹が主演した「仮面ライダーアギト」、そして9係はすべて東映の制作です。クウガは平成仮面ライダーの第1弾、アギトは第2弾ですね。つまり、第2弾の主役が第1弾の主役を模した役柄を演じ、それを作ったのが仮面ライダーを制作したところ。何か意図的なモノをムンムンと感じますねw ちなみにオダギリは仮面ライダーを演じたことを、黒歴史扱いしているという噂もあります。賀集は仮面ライダーのパロディのドラマなどに出演しているところを見ると、全然気にしてないようです。カガジョーのキャラを見るに、東映はそんなオダギリに、あまりいい感情を抱いていないのかなと思わせますねw




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