恐るべき軽自動車『カプチーノ』
- カテゴリ:車・バイク
- 2015/06/29 22:23:01
このところ軽自動車に興味を持って来たことを走行会(まだ名前が決まってない)メンバーに話したら、結構興味のある人が多くて、特にホンダS660は乗りたいと思っていた人が多く、前回のライトウェイトも含め、小さな車を集めようという事に。
さて、顔の広いメンバーのおかげで、小さな車が集まった。
S660はまだ入手した人には行き当たらなかったが、ナント、メーカーのデモカーが登場、もちろんマニュアルだ。
コペンは新型がマニュアルとオートマが、懐かしのビートも登場。
その後に勇ましい音を立てて登場したのは、名前を言われ無いと分からなかった『カプチーノ』。コペンより小ぶりに見えるが迫力では勝る。走る姿は初めて見た。
それも2台登場で、1台はオリジナル、もう1台は軽規格には入れないほどモデファイされ、白いナンバーが付いている。
小さいが迫力十分だ。
皆が期待したケータハム160はコネが見つからなかったがシャアナイか。
もう1台残念だったのがドタキャンになった『マツダAZ‐1』エンジン不調で走れなくなったそうだ。もはやクラシックカーなのでやむを得ないとは言え、ガルウィングドアでカウンタックに乗り込むスーパーカーの雰囲気味わいたかった。
軽ではないがロータス・エリーゼ、、フィアット・アバルト595も登場。
それでも、これだけ集まるのなら以前走ったミニサーキットを借りられれば良かったが、今回はそうもいかず、一応一般道でコースが限られている事と、時々霧雨模様で路面がぬれているためドリフト禁止という事で、それぞれの車に交渉して乗せて(運転させて)もらう事になる。
工事用に道路脇に作られた広めの駐車場は我々メンバーが占領してしまった。
元々あまり車の通らない道なので、誰からも文句を言われることは無いが。
ここから曲がりくねった道が続き、数キロ先に同じような工事用の駐車場が有るので、そこで折り返してまたここに戻ってくるの繰り返しで、色んな車を体験することができる。
再び乗ったS660と初めてのエリーゼ、意外なことにS660の方がサスの出来が良い様な気がした。足回りはロータスの利点であるはずが、意外とバタついた。こういう事は実際乗って(運転して)見ないと分からないことだ。
同じ速度なら軽自動車のS660の方がフィール良く走れる。シフトの加減も、コーナリングも乗り心地も軽自動車に乗っていることを忘れさせる。クラッチの軽さと上り坂で軽自動車であることを思い出させる。
何かで読んだか聞いたかしたセリフだが正にその通りだ。
アバルトは以前にも乗ったが、今回はさらに強力な595だ。
以前のアバルトも、あのサイズにあれだけのパワーが有れば、当然ながら私のGTIよりもスポーツフィールが楽しめる。
案の定、ぬれた路面ではスタートの時全開でなくてもタイヤがパワーを伝えきれないのでトラクションコントロールが作動するのは愛車と同じだが、ホイルベースの短さと小さな車体は実速度より速さを感じさせキビキビ感はある。
意外だったのは、GTR乗りのドクターI氏が、オートマのコペンで帰って来た時の嬉しそうな顔。今まで見たことのない表情だ。
感想を聞いたら、「いやぁ、安らぐね。」との事だ。
何時もGTRに動かされているI先生としては、気持ちがよく分かる。
霧雨の中をオープンで走って顔も室内も濡れるけど、そうしたかったのも今の私には理解できる(借り物の車なんだけどね)。
で、今回の最大収穫はカプチーノを味わえたこと。
オリジナルの方の説明を聞いて分かったことは、
フロントミッドに縦置きに積まれたエンジンで、ロングノーズのプロポーション。
前後・ダブルウィッシュボーンのサスペンション。
ハードトップと思われた屋根は、簡単にタルガにもフルオープンにもなる。
FR,つまり、後輪駆動ナノダ。
ブレーキも軽としては強力なベンチレーティッドディスク。
スズキが渾身で作り上げた立派なスポーツカーだ。
走りもそれなりにスポーツカーだ。
シートポジションが後輪寄りに有り、コーナリングはブレがなく正にスポーツカーに乗ってる感触充分。
ドリフトも簡単に出来そうだったが、本日は禁止令であることと、寄る年波でボディが緩くなっているかもしれないし、無理はできない(借り物だから)。
当時、軽最強であったアルトワークスのエンジンを積んでいた走りは、今でも充分力強い。
若干濡れた路面でもあるので、コーナーでアクセルを踏むとテールが出て行こうとするのが分かる。
FRは此処がつかみやすいので、危なげなくスポーツカーの走りが楽しめることは重要で、絶対速度の問題ではない。
同じ速度で飛び込んでもS660は何事もなく横Gを感じるだけのオンザレール。これはこれで高性能であることは認めるが、限界を超えた時、自分のコントロールレベルにあるかどうかは分からない。
今回試したわけではないが、カプチーノとマツダ・ロードスターはおそらく似たようなフィールと思われた。
限界が掴みやすく、ドリフトモードになっても安心してコントロールできる。
絶対的な速さではなく、安全マージンが大きく楽しんで走るためには、これは最重要なことである。
さて、もはや日本中に(世界に)2ケタ存在するかどうかも分からないモデファイカプチーノ。
持ち主は私にハンドルを託してくれた。か弱い女性には問題のある重ハン、ノンパワーのステアリングであることを伝えたうえで。
確かに駐車場を出る時、ステアリングは重かった。走り出すと重さは気にならなくなる。
パワーアップされたエンジンはパワフル。ブレーキも強化され、軽量小型のボディを思う存分走らせる実力を持っている。
上り坂でもなんのストレスもない。
カーブのコントロールでアンダーが出るとノンサーボのステアリングは大きな力を要求する。
このコースの限界確認に用いたカーブ。
「ここは2速だな。」と、助手席のオーナー。
言われるまでもない。
アクセルレスポンスの良い車はブレーキを踏みながらクラッチを2度踏みの合間に踵でアクセルを煽る。
音でなんとなく分かる時点で2速に入れると同時にブレーキを離す。自ら2速にギヤが飛び込む感じでパワーが繋がる。
濡れた路面をわずかに後輪を滑らせカーブを駆け抜ける。
ステアリングの重さは全く感じない。
ノンパワーのステアリングだから感じられる喜びを体験した。
こういう車が有った。
知ってしまった。乾いた路面で走りたい。
所有するのは無理なんだろうか。
聞いてみたが、「手放す気は無い。」。当然の返事だった。
そして、「もっといろんな車に乗ってみなさい。恵まれてるようだから、もっと良いのに巡り合えると思う。」
「今日は楽しかった。」と言う言葉を残し、早めに帰って行った。
医者繋がりで、遠くからわざわざここまで来てくれたのだ。
カプチーノは基本的にスゴイ車だった。
軽自動車にこれだけの事を今でも出来るなら、
軽自動車のスズキとしては是非再現してほしい。
ホンダはそういう意味ではスゴイことをやった。
後でスズキがそれ以上のことをしても買う人は限られていることが分かって、敢えてそれをやるゆとりが有るかどうか。出来る事ならやってほしい。
今の規格では長さ10センチ、幅8センチ伸ばすことができる。
作れば多分万難を排して買う気持ちはある。
お願いします。スズキさん。
20年とちょっと前(笑 20代のビンボーな若造だったころ 660になったばかりのアルトワークスに乗る友人に
「ホンダとスズキのディーラーに試乗に行くの付き合えよ」と誘われ、まずはホンダビートw
ワークスで乗り付けたら、対応よかった(笑
2人乗りなんで、試乗コースを説明されて、そこをぐるっと一周・・・
ノーマルビートはとても勇ましい、気分が盛り上がるエキゾーストを響かせて、バイパスを加速!
運転している友人に、「おおーw今何キロ?」と問いかける私。
「40キロ!」「えっw」 気分はそろそろ3桁速度?っていう体感だったんですが、法廷速度でした(笑
ボディの剛性も高かったけど、181の私にはちょっと頭を振っただけでぶつかるホロのフレームが嫌でした。(ーー;)
そして本命、スズキでカプチーノ。
全く同じ、F6Aを積んだ車だけどアイポイントが低いせいか?加速感がすごい。
ただし、こちらは「何キロ?」と聞いたら「80キロ!」とそれらしい返事が返ってきたが。
この後、この友人は、カプチーノに乗り換える。
実家の車庫事情で、軽しか選べなかったというのもあるが、本人喜んでたんで問題なかった。
その後・・・結婚した彼は子供ができたからと、カプチーノを手放して、初代のインプWRXを買う予定が
奥さんの軽がエンジントラブルで廃車となり、奥さんにインプをとられ、その後さらに5年以上カプチーノに乗ることになる(^_^;)
懐かしい思い出で、屋根を開けてオープンで走り回って、戻ったら「屋根がはまらない・・・」なんてこともありました。(^_^;)
おとなしくぐるっと1周してからもう一度屋根つけたらちゃんと閉まりましたが・・・
カプチーノに乗って、その過激なプチスポーツにやられた有名な人に、ケーターハムジャパンの偉い人の話が合って・・・本社の偉い人が日本に来たときに、カプチーノで送迎して、軽ターハムの企画を認めさせたとかなんとかw
スズキに行って、エンジンとエブリィのリアデフ売ってくれって言いに行ったら、たまたま居合わせた鈴木の修ちゃんが、「いいじゃないか、売ったれ」との一言で、軽ターハム160が出来たとかなんとか・・・
純粋なプチスポーツとして、軽ターハムはいかがです?
車の好きな人たちが集まって、
コネも多いので不定期ですが集まって楽しんでます。
職場が中心ですが、それ以外の繋がりもありますので、
広く門戸を開けてます。
くるま祭ですねぇ。いいなぁ。。。
いいなぁ。ふぅーー。。。
あいんさん
実は、私も昨日、走っているカプチーノと出会いました。
途中から私の前を走る形になったので、
追い越さずに、暫しついて行きました。
可愛かったです。
やはり関心は何かを引き寄せるのでしょうか
幹線道路を走る一台の軽…
「ん??」
カプチーノでしたw
大阪ナンバーでいかした妙齢のカップルさんが乗ってました( 〃´艸`)
アルト・ワークスの程度の良いエンジンは健在みたいですので
交換することになっているそうですので
復活したら乗せてもらう事になってます。
サイドシェルが高いのでスカートは要注意ですね。
この手のスポーツカーは全てそうですね。
古い事もあり車の状態次第で印象は変わるかもですが
運動性能は群を抜いてかなり良いですよ
因みにミニスカートで乗り込むときは要注意ですw
白ナンバーのカプチーノ最高でした。
ノンアシストのステアリングも魅力的でした。
正直欲しいです。
ゴルフRは強力ですが、同GTIの方がむしろスポーティです。
でもゴルフの大きさと走り、実用性から私的にはマニュアルの魅力は少ないです。
対して、同じGTIでもポロは活発です。
ポロのMTは非常に魅力的です。
試乗車が出たら連絡が入ることになってます。
チューンドカプチーノに乗っちゃいましたか
それはとっても残念な経験かも
だって、ほしくなっちゃうでしょ =^-^=うふっ♪
それはそうと、ちょっと前の話だけどポロGTIとゴルフGTI、ゴルフRにMTモデルが追加されましたね
そのうち、試乗されるのかな? ((o(^-^)o))わくわく
コペン・セロは新型の中では1番良いでしょうね。
飽きても他の形にも変えられますので、選ぶならセロでしょうね。
惜しむらくは、シフトストロークが長くて、ホンダのようにシャキシャキと決めにくいことと、
後輪がドラムブレーキであること、FFなのも残念ですね。
走らせれば楽しいですから選択肢は有りなんですけど。
丸目が可愛い!
コメ感謝です。
今回持って来たコペンのオートマチックの方は『セロ』と言う出たばっかりの丸目で、
イカツイ顔ではありませんでした。
旧コペンの雰囲気でした。
VWでは以前の愛車PoloGTIが強烈だったので、
up!は話題にもなりませんでしたが、軽くてしっかりした車ですし、
試乗車にはいつでも乗れるので、今度乗ってみようと思います。
わー、車関連の記事のコメントで「詳しそうだなぁ」と思ってたら
れいさんもゴリゴリ乗りまくり!カプチーノは引越前に通勤先の近所で見たなぁ。
AZ-1は放置車両が近所に…軽のABCだねぇ。バブル時代…(遠い目
小さな車を小気味よく振り回すのは本当に楽しいね♪まぁ私AT限定だけどw
GTR乗りさんの「安らぐ」って言葉は深い!w ただコペンの新型は顔がイカツイ…
オープンカーは乗ってみたいね♪風がばひゃばひゃ来るのは好き♪
VWのup!は話題に上ったかな?最近少しずつ見かけるけど乗り心地はあんまりなのかな…?
小さくてもドイツ車なので、作りがすごそうなイメージ…
カプチーノに乗る機会があれば
タイトなコクピットから
前後ダブルウィッシュボーンのサスの動き
コーナリング時の後輪寄りのシートの位置の感じ方
これが分かれば感動ものですね。
(れいさんは車の雑誌ライターみたいです)
カプチーノのスロットルはワイヤー式のアナログですよね。
今時の車のスロットルは電子式で、ダイレクト感が無く扱いずらい。
(自分が知らないだけかもしれませんが・・・)
自分も、運転の楽しいスポーツ車がスズキから出ることを願いたいです。
軽の魅力は小さいことです。
小さいから走る楽しさが増すんですね。
FFハッチのアルトワークス、ホントにカッ飛びです。
でも
愛車GTIは加速でも、コーナーでもそれとは別次元で速く走れます。
とは言え、デカいゴルフより
小さいアルトの方がカッ飛びの楽しさは上ですからね。
このブログみたら泣いてw喜びそう~w
スズキの車にお乗りですか。
スズキはパワー出すの得意ですから。
軽で初めての掟破りケータハム・セブン160は80psでイエローナンバーです。
エンジンはスズキです。
アルトワークスは今でも最強の軽と言われてますね。
パワー・ウェイトレシオでは、今の軽で超えることはできないと思います。
対して、AZ-1やカプチーノは、乗用車ではなくスポーツカーの作りですので、
構造上重くな人ますが、走りは違ってきます。
重量的に不利で有りながら速く走れるのは、走りに向いた作りになっているからなんでしょうね。
見えない所にお金をかけず、広さと燃費を売り物にする軽の世界で
ホンダはすごいことをやったと思います。
軽の世界でも夢を大事にしたいですね。
アルトワークス・カプチーノ・AZ-1(自分は元となっているキャラと呼びますが)は3台とも同じエンジンで、サーキットではAZ-1が一番速い反面、MRでコントロールが難しいという一面もありました。(ノーマルでの話です。)
当時の軽自動車は車両重量が軽く、それでいて64psで各社がしのぎを削っていましたので、FFでも速い軽自動車がかなりあり、今現在入手可能なのはヴィヴィオのスーパーチャージャーが付いているグレードくらいだと思われます。
確か筑波2000のタイムが1分13秒台という、軽ならざるタイムをたたき出していたはず。
比較対象として、初代シビックタイプRが最速で1分10秒切ってたかな?と言う位ですから、いかに異常なタイムだったのかが分かります。
自分はtodayに乗っている期間が軽では長かった為、軽の楽しさは、車重の軽さ・アクセル全開シフト!・インチアップ程度で爽快な走りが出来ることにあると思います。
今時のトールボーイ型には当てはまりませんが、S660には期待が出来そうですね。
読んでいただいて感謝です。
カプチーノは
ボディ剛性を出すため両サイドのスペースを取り、人の乗るところは狭いです。
今の規格で作ればもう少しゆとりができると思います。
「基本的には良くこれだけのものを作り上げた」と感心するばかりです。
このサスペンションを軽に用いたことには脱帽しました。
そしてそれは生きていました。
読んでいてとってもうきうきしました
いいなー
こんな風に運転できるれいさんが羨ましい~
私は走らせるだけで精一杯
えーっと
フツーのカプチーノなら知り合いが乗っていて…
このブログを読んだから何だか見る目が変わりそう~^^;
アバルトやエリーゼ、もうじろじろ眺めたい~(* ´ ▽ ` *)ノ
楽しい記事をありがとうございました
何時もコメありがとうございます。
今欲しいのは
基本がしっかりしている小さな車です。
今回のようなスーパーモデファイまでする気はありません。
走れる所は限られると思いますが、欲しい人にとっては是非とも買いたい1台なのでしょうね。