『洟(はな)をたらした神』吉田せい(中公文庫)
- カテゴリ:30代以上
- 2015/07/03 08:58:53
久しぶりに文庫本を買った。
新聞のコラムで紹介されていて、『洟をたらした神』という題にひかれました。
うちにも小さな子供がおり、きっとそんな内容だと思いました。
読み手の人生のステージに応じて読むことができるというのが、感想です。
五年後に再読したら、違った思いを得ることでしょう。
本の題名でもある「洟をたらした神」の章は、やはり好きです。
子供の生きる力を強く感じます。
また、子供を育てる親の立ち位置を考えさせられるものでした。
幼子を亡くしてしまう「梨花」の章は、とてもせつなく、悲しいものでした。
我が子を天国に見送る親の悲しみはどんなに大きいことか。
戦争の惨めさも書かれていました。
今、世界や日本の未来が心配されるときでもあります。
一市民として、戦争のないよう、微力を尽くしたいです。
よい本に出会いました。
教科書にもとりあげられていたのですね。
「洟をたらした神」は 現国の教科書に載ってたので覚えてます。
懐かしいです。私も読みたくなってきました。
本屋さんを覗いてみようかな?
あっ それと作者は 吉田せい ではなく 吉野せい さんです (^^ゞ