スコさんの憂鬱
- カテゴリ:日記
- 2015/08/05 08:27:47
わたくしの名前は「スコ」である。
わたくしは、名前の通り「スコティッシュ・フォールド」である。
飼い主の、すずがつけてくれた名前だ。
わたくしはとすずは今から9年前に出会った。
すずは、その時はまだ「おとーさん」と呼んでる人がいた。
すずは、おとーさんが大好きだった。
おとーさんは、動物が大好きだった。
9年前の夏。
私は、小さなゲージに入れられてパニックだった。
そんな私を、おとーさんは「なんじゃこりゃ?」と、いった。
そこにまだ小さくて男の子みたいな子が近づいてきた。
そう。それがすずだ。
すずは、私を見るなり
「この子アメリカンカール?」と、ネコ好きな人間なら一度思う単語を発した。
私を、連れてきた人が
「この子は、耳の形が変だけどスコティッシュだよ」って。
すずは、おとーさんを呼んで私を指さした。
「この子欲しい!」
私は、驚いた。
私は、ブリーダーのお家で生まれたらしい。
でも、スコティッシュ特有の先天性の関節形成不全で
足の形がおかしくて捨てられた。
「怖い」と、衝動的に思った。
しかし、怖がる必要はなかった。
すずは、優しく私を抱き上げ
「いい子。いい子」と、言いながら頭を撫でてくれた。
おとーさんは、私を引き取ってもいいとすずに言った。
おとーさんは、私の身の回りの物を全て揃えてくれて
「今日から、お前はうちの子だ」と言った。
自宅に帰りおかーさんと言う人が
私を見て激怒した。
「なにこの不細工な猫!いくらで買ってきたの?!」と。
すずは、おかーさんに
「この子ね、3万で買ったんだ」って、嘘ついたんだよ。
おかーさん、もっと激怒。
すずも、これ以上おかーさん怒らせたら怖いって思ったのかな?
「嘘、嘘だよ!愛護団体からもらった」
それを聞いたら、おかーさんは
「ブスも3日見慣れればかわいく見えるって言うもんね」・・・。
おかーさん、ちょっとひどい・・・。
すずは、私と2人きりの時こんなことを話してた
「スコちゃん、私小さい頃からスコティッシュ飼うの夢だったんだ」って。
スコちゃんは、我が家にもらってもらえなかったら
「ドリームボックス」というところに行くはずだったんだよね。
「ドリームボックス」=「殺処分ガス室」
私は、すずに出会えて良かった。
美味しいご飯。心地よいベット。頭を撫でてくれるおかーさん、おにーちゃん、すず
さーて、もう一眠りするか。
すずー、今日も勉強頑張れよー
スコさんは頭がいいから、それくらいいろいろ考えてそう。