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ま、お茶でもどうぞ


甲子園球児の涙の理由

11日の甲子園野球、第四試合目。

青森の三沢商業が出場したので、生放送で見てました。
相手は埼玉の花咲徳栄。

結果は15-3と…かなり大差で三沢商業の負け。

先発した三沢の野田の低めの投球が全部読まれていました。
球速が遅いため、相手はわざとデッドボールを受けて出塁し、ランナーも足が速いものだから、どんどんホームに入られてました。

監督も1回表で野田を降板させればよかったのに、4回まで出したものだから、相手点数がバカスカ入るんです。

ようやく2人目の投手、富田に代わって少しはましになったかと思ったら、相手打線も強いので、やっぱり猛攻を止められない。
守備も甘くて、取れない球が多かった><

野球は投手が一番の守護神なんだなあ、と改めて思い知る内容でした。

で、実況のアナウンサーと解説の人の会話も、三沢を応援する側で聴いていると、なかなかシビアでした。

「ここで投げる球を使い分ければ…」

「もっと球速に変化があればねえ」

「きょう行われた3試合は大変見応えがありましたが…はたして三沢商は?」

「三沢商業といえば、過去甲子園出場で、あの大延長試合(昭和44年の松山商と三沢商の延長18回で決着が着かなかった伝説)が有名ですが、今回はそのガッツが見られるのか」

というようなことを、話していたわけです。
作戦については、解説の人じゃなくても「そうしてくれ、頼むから」と見ている側も思ってるわけで、これは監督の作戦ミス。

三沢商の延長18回は青森県でもレジェンドになっていますが、かなり昔の話です。
それを取り上げてくれたのはちょっとうれしいけど、大昔の伝説が現在再現できるかっていうのは、ちょっと無理がある。

アナウンサーは、負けまくっている三沢商の数少ないファインプレー(富田と金渕のホームランとか)を上手に取り上げて、なんとか雰囲気を悪くしないようにしていました。
さすが、長年実況しているプロだなあと思いました。
でも、大差が出ている試合というのは、どうやっても盛り下がる。

ましてや、三沢商のナインは、負け続けていても何かニコニコしてたんですよねぇ。
これはちょっと恥ずかしかった。

アナウンサーも、さりげなくそれを含んで指摘していました。
「三沢商の浪岡監督が記者団にインタビューを受けた時、楽しむ野球をすると言ったそうで…記者がそれを質問したら、『あなた達だって、楽しんだ方が仕事ができるでしょう』と答えたそうです」

あちゃー(・ω・;) 、と私は目を覆いました。
選手をリラックスさせ、プレッシャーを与えないことで実力を発揮させようという気遣いはよく分かるのです。
でも、ヘラヘラ笑っている状態で、人間100パーセントの実力は発揮できない。
笑顔が消えた時本気モードになる、実力以上の力が出るっていう展開はマンガでもよくあるし、それは嘘ではないと思います。

何より、この試合に人生懸けている相手校に失礼な気がする。
見に来ているお客さんも、甲子園といえば、酷暑の中心身を燃やして全力投球する必死な姿の少年たちが見たいわけです。
過酷な状況で起きる奇跡、選手たちの躍動。それが甲子園ってものだ、と思い込んでいますし、私もそれが魅力だろうと思います。

アナウンサーは、はっきり言葉にはしませんでしたが、「笑顔浮かべてる余裕あんの?ここは甲子園ですよ」と思っていたんじゃないでしょうかね。

三沢商の選手は、試合終了後も泣いていませんでした。
マネジャーの女の子はちょっと泣きそうでしたけど。
本当に全力尽くしたら、絶対涙出るよ。あとで宿舎で泣いたかもしれないけど、「やっぱこんなもんだよな」って感情がうっすら見えた気がしました。

必ず泣けっていう意味じゃないけれど、試合中に笑えるような余裕なんていらないんじゃない、と思います。
笑う余裕は、逃げでもあるから。
負けてもいいやという気持ちと、負けるかもしれないけど勝ちたい、という気持ちは全く違いますから。

2回ホームランがヒットしたことで、なんとか甲子園出場校の面目は立ったかなあ。
でも、今回も初戦で負けるだろうなと最初から思って見ていたにもかかわらず、終わった後は結構悔しかったし、アナウンサーと解説の容赦のない批評も、胸に突き刺さる思いがしました。

今まで感情移入して試合を見たことがなかったけど、応援者も負けたら一緒に泣く心境が、少し分かりました。

来年も出られる三沢商の選手は、今度は悔し泣きするほど努力して頑張ってください、とエールを送って、このブログを書き終わります。


※試合前の練習期間中、三沢商は中だるみがあって、相手の花咲はそういうのがなく、徹底的に三沢商の投手陣の攻略に励んでいたと知ったとき、「ああ、三沢は負けたな」と確信したんですが、本当になってしまいました。

根性論が全てではないけれど、気迫と努力は勝利に不可欠です。
その意味でも、三沢商は完敗だったのかなと思います。

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2015/08/14 08:23
ハルさん、コメント感謝です。

悪い監督じゃないんですけどね…。
選手をスパルタでしごいて体罰とか与える人間にはなりたくないと、そういうポリシーを感じます。
地元の新聞でも、「三沢スマイル」を悪くは言いませんでしたし。むしろ、ナイス笑顔☆でしたしww
伝令が伝えてたことって、「いつもの笑顔でリラックスしてね」ってことだったろうなぁ。その後みんな笑ってたから。
でも、笑ってないときの状態がいい試合してたと思う…。

ああ、言っちゃってください、野球に詳しいハルさんのご意見、ぜひうかがいたいです(^▽^;)
大丈夫です、私はそこまでひいきにしてないし。ネットで酷評も観て来たし(笑)

来年も監督は続投しそうですよ。この方、三沢商のOBだし、元甲子園球児ですし。
この「伸び伸び野球」で、予選に勝ってますからね。
でも願うなら、来年は八戸光星か、青森山田か弘前聖愛にいつも通り出場してほしいかな^^;
(光星は生粋の青森人じゃなく、野球留学している関西圏の子だから強いのです)
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2015/08/13 20:09
あらら…

監督さんがズレてたんですなあ…
選手かわいそうに…
野球好きだから色々言いたいけど、なんというか…ははは…

来年は違う監督さんであってほしいものです☆
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2015/08/13 10:18
鉄蜥蜴さん、コメント感謝です。

ですね~、今までスポーツの試合に感情移入したのは、マー君がいた楽天試合だけでしたけど、今回初めて甲子園野球を応援しました(笑)

ひいきのチームを応援している人達が熱くなる気持ち、あと、高校野球にハマっている人達の気持ちがちょっぴり分かりました。ああ、こういう気持ちで盛り上がってるんだなあと。
自分の思い通りにならない展開にやきもきし、ヒットが出れば自分のことのように嬉しくなる。自分を選手に移入しているんですよね。
私も試合は少し冷静に見ていましたが、おっしゃる通り、全部移入してしまうと悔しくて地団太踏んでしまっただろうなww

甲子園は、まず地元を応援し、それが負けたら地元に近いところを応援するのが一般的だと思うんですが、自分ひいきの高校応援もありですよね^^
アメトークの甲子園芸人でも、そういう応援の仕方を話してましたし。
甲子園からプロが出る夢の舞台、未来の大リーガーの原石を見られるいい機会ですよね。

しかし、甲子園で活躍してドラフトに入れても、プロになったら実力を発揮できず、むしろ成長しきる前につぶされる子も多いですね。
それもまた、せつない気がします。選手の実力は、環境と運で左右されるものなのかも。野球に限ったことじゃありませんが…。

155センチで足の速い子がいるんですか。かなりの運動神経の持ち主ですね。
ちょっと調べたけど見つからなかった^^;
プロになるには170センチ以上という制限があるらしいですが、155はさらに小さいですね。
赤星が170センチだそうなので…。ま、まあ、野球だけが人生じゃないし…。

脚が速いのは本当に長所ですよね。盗塁有利だし。三沢は足も遅かったもんなぁ…((+_+))
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2015/08/13 00:00
負けるだろうな~って思って見てても、やっぱり応援してるチームが負けると悔しいっすよね。
オイラは感情移入して見ちゃうと、まるで身内みたいな感覚になって見てられなくなるタイプ。
だから、なるべく冷静に分析しながら見るようにしてます。
じゃないと試合どころじゃなくなる。www

最近はあまり甲子園見なくなっちゃったんすけど、オイラは地元より自分好みの他県高校を応援
しちゃうタイプっす。www
マー君が居た時の駒大苫小牧は、めちゃめちゃ応援しましたよ。
プロに入ったら、絶対にマー君の方がハンカチ王子より伸びるだろうなぁって。
何か、原石っぽい荒削りな選手が好きなんですよねぇ。www
斉藤君は…、大学の時が頂点だったかな。正直、伸び代があるようには見えなかったな…。

今年は、どこの高校だか忘れちゃいましたけど、155㎝の俊足の選手が気になってます。
でも身長が低すぎて…、実業団に入団できれば御の字ってことろですかね。
…良い選手なんだけどなぁ、赤星君を彷彿とさせて。



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