Nicotto Town


✪マークは作り話でし


風景

草一と二人、
夕暮れのせまる高架下の路地を歩いていた。
まぶしすぎるほどの照明が、祭りの夜店だ。
市場の露店のような、どこか懐かしい雰囲気をかもし出す。
暮れなずんだ街路ではひっきりなしに車が行き交い、
クラクションが鳴りタイヤの滑る音は驟雨のように聞こえ、
途絶えることがなかった。
舗道は迫り出した荷物や自転車、
家路を急ぐ通行人や買い物をする人でごった返している。
こんな風景って、なんとなくオリエンタルな感じがして面白い。
轟音をたてて、列車が走りすぎる。
高架下の舗道には線路から洩れてくる灯りが、
点々と落ちていた。
木洩れ日よりもハッキリとした輪郭を描いて、
地面に落ちている。
それに赤や青のイルミネーションや車のテールランプが映り、
アスファルトの上を生き物のように動き回った。
振動と共にまた次の列車が走りすぎていく、
ざわめきと騒音とが一体になって波のように押し寄せてくる。
今は、そんな時間帯なのかもしれない。
ふと夜空をあおぐと、
そこには雲に見え隠れする紅硝子のような満月。
私は、あの色は気味悪いねと草一に言うと。
「気持ち悪いのを想像するからだよ、
おいしそうな色だと思えばそう見えてくるじゃん」
「たとえば何 ?」
答えは特に用意してなかったらしくうやむやに笑みを浮かべた。
高架下の千ベロ酒屋で飲んでから、
歌を歌いながら二人で帰った。

アバター
2015/09/09 21:45
梅干し おにぎり あ〜食べたい(^◇^)
アバター
2015/09/01 07:29
あぁ~~やっぱりだめ><
草一さん、ごめんなさい~
夢に出てきた紅硝子色のお月さまを、思い出しちゃう^^;

とても恐かったの~

でも、二人なら、それに歌歌ってたら、朗らかになれるかもネェ(^_^♪)

アバター
2015/08/31 23:45

さすが! ブラボーしゃんの友達!
草一さん素敵な返ししますね!

「たとえば何?」
歌いながら例えが出て来たかな? くふふ




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