健康診断で尿に異常が見つかったので、泌尿器科医院に行きました。
前から尿に潜血や蛋白反応があったんですが、軽微なので、十年以上前に簡単な検査をして以降、精密検査をしていませんでした。
でも最近体調が悪かったこともあり、診てもらおうと思ったのです。

エコーだと左腎臓に白い小さな塊が映ってて、どうも結石らしいが、部分的な腫れ（変形）が見られるので、日を改めてＣＴ撮りますよということに。

造影剤注射しながら撮影と聞いて、ちゅちゅ注射…(･∀･i)
ビビる私。

注射は子どものころから苦手です。予防接種や血液検査があるたびに痛い思いをしてきました。
なぜかって、私の血管は両腕とも細く、ほとんど皮膚に埋もれて見えないからです。

造影剤なんて、絶対針が太いに決まってる。
ビクビクしながら今日、検査に行ってきました。

ＣＴの台に横たわり、造影剤注射のために腕を差し出したら、いくら静脈近辺を縛ってたたいても浮き上がってこず、担当の女性技師の方が困り果てて「参ったなぁ…」とつぶやくしまつ。
私も「ですよねぇ…＠ｗ＠」と心の中で苦笑していました。

でもやっぱり打たないわけにはいかないので、「先生呼んできます」と医師（男）を呼んで来て、看護師たちが見守る中、先生が静脈探しに挑むことに。

肘の関節部分は無理なので、手首の付け根（内側に曲げる部分で、骨に近いところ）から注入するようでした。
針がささるところを見たくないので、私はよそを向いていたんですが、そんな気配でした。

ちょっとちくっとしますよー、とお決まりの断りを入れて、先生が手首に針を入れました。
ああ、絶対激痛が…と思いきや、案外痛くなくてびっくり。
こわもての先生ですが、腕が立つ人でした。蒼雪の信頼度、５ぐらいアップです。
見守る看護師たちも、「おおー」と声にならない感心を放っていました。彼女たちも日々勉強ですから、とても参考になったことでしょう。

結果、腫瘍は見られず、異常なし。
ほっと一安心でした。
検査代は、エコーとレントゲンも合せて１万円超しましたけど…たけえ（笑）


検査を受ける前、もしがんだったらどうしようという思いは、もちろんありました。
昔の私なら、心痛のあまりのたうちまわって吐くほど苦しんだでしょう。
今の私は「もしそうなったら、それはそれで楽しいかもな」と考えていました。
がんになったら、治療にたくさんお金がかかるし、家族や職場にも迷惑をかけてしまうでしょうが、いさぎよく現実を受け入れて、そして死んでいこう、と思っていました。
今もその気持ちは変わりません。

で、「蒼雪がん闘病日記」を立ち上げて、ニコタで連載してやるぜ、とも企んでいました。
遺書代わりに書こうという。

そういったもくろみが全て外れて、それはそれでうれしいことです。
もう少し生きてもいいみたいです。

そして、死を予想した時に一番くだらないのが、「押し入れにあるエロ本や自分で書いたエロ小説を処分せねば」という思いでした。
こればっかりは、死ぬ前に絶対片づけていきたい。

手塚治虫は金庫に自作エロ画を大量に保管していたそうで、その死後、遺族が見つけて驚かれたそうです。現在も、手塚に関わる貴重な資料として保管しているようです。
こういうのを片づけなかったのは、手塚が、病床にあっても自分が死ぬことなんてまったく考えてなかったんだなと伝わるエピソードです。
死ぬ直前の言葉が、仕事場はどこだ、仕事しなきゃ…でしたから。

そんな人生もかっこいいと思うけど、やはり私は自分のエロ関連は残しておきたくないです。
でも全部片づけてしまったら、本当にいつでもこの世を去ってしまいそうで、それもまた惜しいと思って、未だに片づけないでいます。
だけどいつかは捨てないとなぁ＾＾；