おつかれさま。
- カテゴリ:ペット/動物
- 2016/01/27 01:12:34
道端で行き倒れていたのを拾って二年半ほど飼っていた老猫のもに(本名はモニーク)が
26日の午前に眠りにつきました。
衰えが目に見えるようになってから、さらに怪しい容態に変わるまで、
そして死が目の前であることを確信する状態になるまでがあっという間でした。
老衰であちこちガタのきている様子は前からあったものの
二週間程前までは、賃貸の物件情報を調べながら
「気になる物件はあるけどどれもペット可じゃないししばらくは移り住めないだろうなー」
とまだ数年は猫が生きているだろう前提で考えていたくらいの元気はあったんですよね。
数日前までドライフードを食べ排便も排尿もあり
またその時はお気に入りのスツールに上って寝る程度の体力もあったのが、
最期を迎える三日前から急に動けなくなり何も摂食しなくなり
「ちょっとこれはおかしいかも、明日以降も同じ様子なら病院だ」と考えていたその翌日には…
元気がなくぐったり寝そべっている、ではなく、
すでに「危篤」「看取りの段階」であると、素人目にも確信せざるを得ない様子になっていました。
目を閉じて横になっていたのが目をずっと見開いたまま明るい部屋でも開いた瞳孔、
体も脱力ではなく拘縮していて、スポイトで給餌給水をしてもほとんど嚥下はできず。
あくまで推測になりますが、多分酷い苦痛を受けずに済んだ死だったかと思います。
死の痛みと闘うよりも先に意識の混濁、消失の方が訪れたのではと。
何かを呼ぶ時(餌をねだる時)みたいにニャーオと大きく鳴くことが少しありましたが、
いかにも苦し気という声色ではなく、
呼吸も荒くはなくただただ弱弱しい浅く速い呼吸で、基本的には静かなものでした。
死に顔も、痛そう辛そうに歪んでいる感じではなく「ぼーっとして虚ろ」な表情でした。
こちらも同様にぽかーんとしてしまうくらいあっという間の死で、
正直な感想、長患いせずに短い苦しみ(それと強い飢餓状態に陥る前の死)で済んで
死に方としては良い方だったのかも?と考えて泣き笑いの気持ちもあります。
良い・楽な死だったとする根拠がどれも素人の推測でしかなく、実際のところをわかっているわけではないし
もしかしたら願望というフィルターが厚く掛かった勝手な希望的観測かもしれないのですが
本人に聞きたくとも猫に聞けるわけもなく、何にせよ
もには抜け殻(今、扉の向こうの玄関に、毛布に入って横たわっている)のみを残して
もう居なくなった、死んだのだということだけは揺るぐことのない事実なわけで……
……本当に……おつかれさまでした。
寿命を少し延ばしてやる程度のことしかできなかったけど
寂しがり屋の猫だったので(たぶん捨て猫)路上で人知れず命尽きるよりは
飼い猫として死ぬ方が安らかだったんじゃないかな…。と思うようにしているのです。
飼い主に看取られてよい人生、いや猫生だったものと。