先週の土曜日に風邪をひきましたんで。夜半にぞわぞわと来て、朝には高熱が。
妹がインフルにかかっており、もしや自分もかと病院へ行って検査したところ、ただの風邪だったんでさ。

でもいっそインフルであれば、数日間は会社を休めて良かったのにと思いますよ。
けどあっしの所は人手不足のため、休めねんでさあ。
いや、休もうと思えば休めるんですけどね、そうすっと他の人にものすごく負担がかかってしまうんでさ。
風邪はひきはじめが肝心、熱が出た初日にしっかり休んで、長引かせないようにするのが大切でげすな。
でもあっしはその翌日に「昨日はどうもすんません…ご迷惑おかけしまして」と言うのがとてつもなく嫌なんですなぁ。その前に、会社に「休みます」と言うのが嫌で、気が引けて、無理して仕事出た方がましっていう。アホですな。

風邪は５日間暴れまくって、その間３９度の高熱に苦しみましたよ。
こうなるとしゃべることもできなくなって、母親がなにくれと世話を焼こうとすれば、がるるるっ、と反駁してしまうしまつ。手負いの獣の気持ちがよくわかりました。

５日目には病院からもらった解熱剤もなくなりましてね、病院行けばなんとかなると思ってる母や妹は、すぐさま病院へ行って追加の薬をもらえとせかしましたが、体力の衰えた身体には、出かけるのも待ち時間もしんどい。
なんとかならねえもんかと自分の部屋を探したら、ありました…イブ。鎮痛解熱剤でさあ。
こいつの効き目はすごいですね。あっという間に熱が引きましたんで。へえ、ありがたいことです。

それから熱は上がらないでいるんですが、ほとんど絶食状態だったもんで、胃が弱って常にむかむかしておりましてね。
鼻もやられてるもんで、何を食べても味がしない。こいつは弱りました。

咳が出るから安いのど飴をなめてみるんですが、これがまたクソまずいんですなあ。
安いから原材料もそれなりで、もともと人が食えた代物じゃないのに、まがいものの糖分や何かで味をごまかして飴らしきものにしているってんで、まったく身体に悪い事おびただしいですな。

飴だけじゃない、ソーセージやらケチャップやら、食品すべてがおぞましい味付けをされていたんだと思い知りましたね。
鼻が治ってからもそう感じるんで、絶食したことで味覚が鋭敏になり、身体が弱っているから、余計に添加物に敏感になっちまったんでしょう。

とはいえ、良い食品は高いもんで…身体に悪いと知りつつも、そいつを食べ続けないと生きていかれないのは貧乏人のつらいところでさあ。

しかし病気はしたくないもんですな。風邪で奪われた体力と一緒に、ほかのこともやる気をなくしちまったんで。

ドラゴンクエストビルダーズ、あんなに面白がって変な建物を作ったりしていたのに、そいつのやる気も損なわれちまって。ああ、あっしはなんでこんなへんてこな建物を作っているんだ。センスがねえんだ、もうどうしようもねえ。しかも画面をしょっちゅう回転しなきゃならないから、画面酔いもしちまうんで。もうどうしようもねえ。

ドラクエⅡ自作小説も、風邪引く前は書く気満々だったのに、熱が出てからというもの、登場人物たちと心の距離が離れちまってね。どうにもうまくいきません。仕方ないからⅡを再クリアしてみるんだけども、エンディングで変なバグを見つけてげんなりしちまったり。

あ、そのバグですか？　へえ、ムーンブルク城の王様と王女の会話が発生するんですがね。会話が終わって天国に旅立ったはずの王様が、城に入りなおすとまだいるんでさあ。
しかも、姿が最初から王様で、話すと火の玉に戻るんでさ。おかしな話でしょ？　ＳＦＣ版のⅡは、詰めが甘い作りで有名なんですぜ。
まあそこがかわいいとのうわさもありやすがね。

食べるもんもまずい、食うと吐き気がする、小説も書けねえ、ゲームもつまらなくなっちまったでは、生きていて楽しいわけがねえです。
おかげで仕事も張り合いがねえし、まったく毎日がつらいですよ。

いかに今まで、まずいものをおいしいと「思い込んで」食べていたかっていう欺瞞にもね、ほとほと嫌になっちまいました。
そう思い込むにも体力が必要なんですなあ。今回の風邪で思い知りましたよ。

そのうち、今まで通りにまずいものを食べても何も感じなくなるんでしょうが、それまでは、へえ、つらい毎日になりそうです。
やっすいのど飴もたくさん買っちまったんで、そいつも食べきらねえとなりやせんし。
飴なんて甘けりゃいい、と思っていたあっしが間違いでやした。
欺瞞に満ちた安飴を買うくらいなら、少しぐらい高くても良い品質を求める、これが心にも身体にもいいことでさ。そう思いませんか、読者の旦那さま方？