敬老の日に☆キクさん
- カテゴリ:日記
- 2009/09/18 00:18:50
敬老の日に近いからというわけではないが、ずっと忘れていた人のことをふと思い出した。父の叔父さん、おじいちゃんの弟のキクさんのこと。
ポチ君と結婚する時、一応話しておかなくてはと思い、小児麻痺で車椅子生活をしていて7歳くらいで亡くなった従弟がいたことを伝えた。その時もキクさんのことは頭になくて話題にしなかった。
キクさんは身体的には元気そうなのだが口がきけなかった。どういう病気だったのか知らない。祖父の家の屋根裏部屋に隔離されていた。取り外し可能なはしごがかけてあった。Nekoたちがおじいちゃんの家でご飯を食べていると降りてきて「あー、あー」と言っていた。すると、おばあちゃんが「あっちいきな」と追い払った。
キクさんは人懐っこかった。Nekoたちを屋根裏部屋に案内して、あちこち指さしながら「あーあー」言ってコミュニケーションを図っていた。黙ってお酒を飲んでじっとしている祖父よりキクさんといるほうが楽しかった。
でもいつしかキクさんのことはすっかり忘れてしまっていた。最後に見たのはいつだっただろう。祖父より早く亡くなったのだろうか。
天国では生きている人が故人を想うたびに次の一歩を踏み出す力になるという。写真も何もないけれど、ここにキクさんのことを書き記しておこう。そして、時折思い出すだろう。