酒粕パンを焼いた日記
- カテゴリ:レシピ
- 2016/06/02 12:17:49
自家製酒粕の元気がなかったので、イーストをティースプーン半量弱入れてみる。
勢いよく泡立ち、甘くすがすがしい清酒の香りも立ち始め、味見したら発砲のぴりぴりとした舌触り。酸味はなし。
これはいけそうだと思った。
酵母液はこさずに、どろっとしたままを全粒粉と強力粉を混ぜたものに入れて元種作り。
ポリ袋に入れたものを数時間置くと、結び口までふくらむ。
仕事終わって深夜帰宅時、ふくらんだ元種に食パン材料の粉などを投入、こねる。
こねている間、酒粕のまろやかな香りと小麦の甘い香りが生まれ、実に幸せな気分になる。絶対おいしくなりそうではないか。
ジャムおじさんとバタ子さんが「おいしくなあれ、おいしくなあれ」と歌いながらこねている姿と、焼き上がりに素晴らしい味になるであろう完成後のパンを、ずっと思い浮かべながらこねていた。
1時間もこねたが、生地がべたつきまとまらず、疲れ果てる。元種のせいらしい。
打ち粉を足しながらようやくまとめ、ボウルに入れて発酵させる。
台所に放置し、その夜は寝る。午前3時ごろ。
翌朝、10時ごろ起床。5時間発酵のはずが、2時間寝過ごした。
生地は大きいボウルいっぱいに広がっており、発酵しすぎである…。
酵母菌が材料の砂糖も食べつくしたらしく、生地を味見したら酸味が出ていた。
これはいけないかなと思ったが、焼いたら少しはその風味も消えるかと、ベンチタイムと二次発酵を飛ばして焼きに入る。なにしろ2時間も遅刻していて、しかもまだ酵母は生きているのである。
酸味のほかに苦味も出てきているので、これ以上発酵させたら食えなくなってしまうだろう。
パウンドケーキの型に入れ、余熱は入れず110~200度まで温度を上げ下げして、焦げ具合を見ながら50分焼く。
ちゃんとふくらんで焼きあがった。
外側はフランスパンのように固く、中はもっちりとしている。
でも気泡がつまってしまい、部分的に焼けてないところも。
味は、やはり酸味と苦味が残ってしまった。
ずっと前、普通に酒粕を練り込んだパンを焼いたことがあったが、あれと似た味だった。
酒粕は練り込まない方がいいかもしれん。
とはいえ、第二弾の生地も同じようにして作ってしまったので、こちらの分もほぼ失敗ということに…。
平たく焼いて、フォカッチャのようにしてみるかと思っている。
まだ酵母液は残っているので、こちらはこして使うつもりだ。
あと全粒粉も分量を減らそうと思う。酵母活性と風味を増すようだが、酸味を助長したかもしれないからだ。
ちなみに第一弾のパンは家族に評判が悪く、愛犬は喜んで食べていた。
責任もって、私が全部食べることにする。ハウスのパパンなど、甘味をつければ、舌に後ひく酸味と苦味もごまかせるし。