Nicotto Town



石垣旅行10月11から17日の五日目

旅の五日目は10月15日、ちょっと遠出します。
が、その前に寄りたい所が。

ベッセルホテルにはレストランなと入っていませんが、
一階食堂?でのバイキング朝食は案外豊富なおかずでした。
8時過ぎにホテルを出てバスターミナルに向かいます。
8時40分発の循環バスで、市街地北の八重山病院前へ。
別に病院に行く予定ではなく、そこから少し歩くと、この地区では知られた
「知念商会」と言うスーパーがあるのです。
ここで、音に聞こえる「オニササ」を食べるのが、私には大きな目標です。

前日に行った、よろずストアーもそうですが、この知念商会も
八重山農林高の前と言う立地で、高校生のニーズが高い模様。
道沿いの店は青い張り出しテントが良く目立つ小型スーパーのような店です。
個人商店ぽいよろずストアーとは全然違います。
中に入ると、一般的な陳列棚が多いものの、入って左手に大き目の
ワゴンセール用みたいな台があります。
どうも、石垣島ではこう言う平台に惣菜を並べるのが定番らしいです。
そこに、お弁当、おかずのパックなどが並び、その向こうに保温ケースらしき
ガラスケースがありました。
ガラスケースには定番の小ぶりのおにぎり、そして揚げ物各種が並びます。
そして、その脇にポリ袋。
では、ブログで得た知識に従い、おっかなびっくり、実行しましょう。

まずポリ袋を一枚取って広げ、ガラスケースの左側を開けて、
三段にならんだおにぎりの中から、好きなおにぎりを取ります。
のり、ゴマ、ふりかけ、じゅーしーなど並びますが、
ここは当然ジューシーを選び、ポリ袋に入れます。
次に、ガラスケースの右を開き、フライの中から「ササミ」を取ります。
トングで掴み、ポリ袋のおにぎりの上に乗せましょう。
で、横に用意してあるマヨネーズととんかつソース?をササミの上に
ぐにゅぐにゅーと掛け、上手にササミをひっくり返しておにぎりに密着させ、
袋の上からギュムムっと押しつぶします。
見た目、良くないです(^^;;;
が、食べてみれば美味しいのですよ。充分おなかも膨れます。

こうして、おにぎりとササミフライが一体になった「おにぎらず」みたいな
物体を、「オニササ」と称し、高校生諸君のおやつになるのです。

私が知念商会に行ったのは午前10時ちょっとですが、
なぜか高校生男子が何人も来ていて、店の前のベンチにたむろしてました。
オニササは伝説の品ではなく、現に実行されている習慣なのだと
現地で確認できたひとときでした。

さて、石垣島でのバスは本数も少なく工夫が必要になります。
私はここからかなり離れたスーパーかねひでの前まで歩き、
別の路線に乗り換えて、伊原間に行きました。

石垣島の北側は細い半島になりますが、その半島の付け根に、
特別細い地区があります。ここをフナクヤー(船越)と言います。
その細さを利用し、西の伊原間湾から東の太平洋まで、漁師さんが
舟を担いで渡ったという話があるのです。ここに行きました。

現地は僅かに集落があり、バス停の前が小さな交差点で、その
東西の細道がいずれも海に通じるわけですね。
まず東の太平洋側に向かって歩いてみます。
細い道は民家の脇を通り、やがて細くなりすぎて獣道と化し、
草を分けて進むとどうにか砂浜に出ました。その間数分です。
戻って交差点の逆側の道には、舟をかつぐ漁師さんの像があり、
道は広いまま進んで、やがて公園化した伊原間漁港に入ります。
砂浜手前にシャワー設備と屋根のあるベンチも用意されており、
浜遊びが出来そうな環境でした。
これくらいの距離なら、小舟なら担げそうだなと思いました。

さて、この伊原間の交差点の所に、
伊原間郷の駅、あるいは竜宮と書かれた小店がありました。
食べ物屋のようですが、外観が異様なのです。
店の周りに低木の生垣と貝殻がない交ぜになった囲いがしてあります。
大きな貝殻で作った石垣っぽい物、という感じです。
怪しいですが、ここは入ってみます。扉の周りも貝殻だらけ。
そこを開けて入ると、なんだこれ? 鍾乳洞??
いやいや、それはほとんど貝殻なのです。
店の壁に貝殻が積まれて、と言うか貼り付けられて、というか、
貝殻で壁が作られています。
そして天井からも貝殻が鈴なりにぶら下げられ、頭に引っ掛かります。
奥に席はありますが、貝殻に埋もれそうなテーブルです。
これは何でしょう??

ともあれ席に着くと、クリアケースに入ったメニューに
石垣牛の伊原間カレーと、十勝牛のスタミナ丼がありました。
カレーはカレーだと思い、スタミナ丼を頼みました。
カラフルな蝶ネクタイをした芸人みたいなスタイルの親父さんが
対応してくれました。
出てきたスタミナ丼は、店の異様さとは裏腹に、しょうゆ味の香ばしい
照り焼き的なとても美味しい牛肉丼でした。味は石垣島一番かも(^^)
一緒に頼んだマンゴージュースも、これまた濃くトロッとしていて
混ぜ物なし感が嬉しい逸品でしたよ。

さて、満足して帰ろうとしたら、私が店内の写真を撮っていた事もあり
蝶ネクタイのおじさんが、貝殻のうんちくを説明し始めました。
大きな巻貝の一つは何処やらから海流に乗って流れてきた、とか、
こっちは化石でね、とか、なぜかサインボールが混ざっていたり、
月から隕石となって地球に落ちたと言う、大きな蝋石みたいなのを
出して来たりして、解説する事仕切りです。
こっちは貝殻や石にはそんなに興味ないので、ちょっと困っちゃいます。
なんとか話の区切りを見つけ、バスの時間を理由に逃げ出しました(^^;
あのおじさん、何年もかけて集めた貝殻の大群の苦労話を
誰かに聞いて欲しくて仕方無いのでしょうね。

ともかく、こんな珍しい店に出会えてよかったです。
この日はそれを収穫として、また市街地まで帰って行きました。



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2016/10/29 23:33
ちょこ様
また来られるとは思いにくい場所ですし、
後で残念に思わないように、ちょっと思い切ってます(^^)
それでもまだ、国内ですからなんとかなるって気はしますよ。
なるほど台湾がビニールなのですか。
本島より台湾の方が近い地域ですから、影響はあると思いますよ。
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2016/10/29 22:07
獣道を通ったり、不思議なたたずまいのお店に入ったり、
私だったら勇気がなくてあきらめてしまいそうなことに挑戦なさっていて
うらやましく思いながら読ませていただきました^^。

台湾の屋台って何でもビニールに入れると見聞きした気がします。
石垣島は台湾のすぐそばなので、台湾の文化に似ているのかもしれませんね。
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2016/10/28 22:22
Mt.かめ様
色々な貝殻がありました、シャコ貝も、巻貝も、ホタテみたいな耳のあるのも、大小さまざまです。
化石や石まで混じっているので混沌としてました。
オニササ、チキンの唐揚げをポリ袋の中であえるやり方がありますが、
見た目あんな感じになっちゃいますね(^^;でも食べれば美味しいです。
男子高校生初めての料理?(←料理じゃない)
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2016/10/28 15:12
貝殻ってシャコガイみたいな大きな奴なのかなあと
想像しながら読んでました。巻貝もあるんですねー。
あちらはサンゴもあるし、色々面白いものが海岸に
ころがってそう♪オニササ、ケンミンショーかなんかで
見たことがあります。見た目は最悪な食い物系ですよね(笑)



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