外にいることにも慣れて、気に入ってきた。

牛用の蚊取り線香をモウモウと焚き、
「蚊より先にこっちが死ぬわ」ってほど、限度がなかったわけですが、
そこで、七輪大会のあと、マージャン大会とあいなりやした。

しかし、外なもんで、ええ、よく見えないのです、手牌が。。。
この頃、日が落ちるの早いやね。

家の中から漏れる明かり程度じゃ、全く見えんのよ、牌が。

「よしよし、盲牌大会ということで！」と言ったものの、
はぁ～、マジ見えん。老眼やし。

スイカだけは、
真っ暗でも、しゃんしゃん畦を歩くほど、目がいいのだ。

牛屋と電鉄と私は、アガリだって、大間違いのままアガル。
「それ！どうだ！」なんて、開いてみせて、懐中電灯で照らす。
「あれ？出来てないじゃん！」

ああ、びっくりですね。見えんのよ。

こんなんじゃ勝てるわけもなく、
目の差で、スイカの一人勝ち。。。
もうやめたいなぁ、と思いつつ、負けてるモンは言うわけにいかず、

勝っていおうが、負けていおうが、麻雀があまり好きでないスイカが
「もう辞めたいんですけど。。。」
と言い出したときには、少々小躍りした。

夜が明けても、追いつかないほど負けていた。

「いいじゃぁないか！辞めようよ！」
久しぶりに、「したたか」の一歩手前負けた。

んで、何がしたいって、パチンコしか思いつかない。
休みの過ごし方が、貧相ですね。

エヴァの台を見ていると、
一人おばちゃんがリーチハズレで席を捨てた。
台の画面を見ていると、ハズレが復活で暴走に入る。

これね、パチンコしない人はわかんないだろうけど、
まぁ、「大当たりを約束されたモード」ってヤツなのだ。
実質大当たり。

すぐさまポケットの車のキーを台に放り込んで確保。

隣のおっさんが、ライターを放り込むより早かった。
悔しそうなおっさんに「ご愁傷さまっす！」

その台が、出る出る！
あっという間に、箱を１０箱積んだ。

しかし、困ったね、その頃になってようやく１パチということに気がついた。

解説をしよう。
「普通パチ」は、玉を借りるとき１００円で２５玉借りるし、
玉を現金に換えるときは、換金率にもよるが、１箱大体４８００円になる。

この「１パチ」は、借り玉１００円で１００玉。
換金は、一箱出しても、せいぜい良いとこで１３００円だ。

雲泥の差なのだよ。

拾った台で、気持ちよく勝った！っと思ったが、
脳内計算で「５万チョロ勝ち」は、
いきなり「１万三千円あれば良いですね！」に変わって、
かなりガッカリした。

その台にも飽きてきたので、
ふと見るの、このパチ屋には、「２パチコーナー」もあるという。

解説すると（笑）、２パチは１００円で５０玉借りれる。
１箱で、まぁ、２千円ちょっとになる計算。

こっちのほうが、まだなんとかなる。

そこの２パチの、「石川さゆり」の台に座る。
はじめの５００円で、大当たりする。
それから恐ろしいほど連荘する。
この台で、そんだけの連荘は少ないよ。

一気に、２２箱積んだ。

さっさと換金。
エヴァで１３２００円、石川さゆりで４６６００円、それとダースチョコレート。

総合結果。
牛屋３０００円の勝ち。
電鉄１６００円の負け。
スイカ２００円の負け。

アタシ～～～！５９８００円の勝ち！

「１パチ２パチで、精一杯勝つ、馬鹿みたいな人間」として、
またまた君臨したわけですわ。

ふとみると、さっき私と台争奪で負けたおっさんが、
今度は２パチで、負け続けてる。

隣の台のほうが出そうに見えた。

５００円だけ入れる。
ごめんね、また当たったわ。
おっさん、イヤな顔する。

やるよ、この台、おっさん。
そっちの台は、賭けてもいい、出らんわ。

「ええええええ？」

席を離れると、信じられない顔のおっさんは、
慌てて席を移動、ハンドルを握った。

「ありがとーーーーっ！」

ふふふ。。。天使に見えたか？そうだろう、そうだろう、感謝せれ！