Nicotto Town



石垣旅行10月11から17日の最終日

いよいよ10月17日、本土に帰る日がやって来ました。
が、その前に一つ書き忘れた事があるので、追加しておきましょう。

実は前の日、市街地の北辺りから地元赤瓦屋根を見ながら
市街地東寄りの登野城地区まで歩き、帰りも徒歩で引き返しました。
その途上、道に面した「辺銀食堂」という店を発見しました。
この個性的な名前はYouTube の石垣チャンネルに映った店で、テロップに
「この奥にも店が・・・」
などと、薄暗い脇道を映していたのを思い出しました。
ペンギン食堂?の陰にある怪しげな店はなんぞや、と疑問と興味を持ちました。
そこに差し掛かったのですから、これは確認しておきたい所です。
すでに日は暮れかかっています。路地の奥はあの動画同様、暗くて見えません。
何があるかを確認したいだけで、路地の奥に進んでみました。
そこには黒い板に白文字で「まほろばの里」と看板が出ていて
やしがにの張り紙がしてありました。
さらに入ってみると、古民家再生風の、天井の高い、しかし骨組み丸出しの
薄暗い大広間があり、大きな木の卓が幾つか並んでいました。
が、誰もいません。
ここでやしがにが食べられるのか? と思ってみていたら、
奥から、のっそりしたオヤジさんが現れ、ぼそっと席を勧められました。
客は他に誰もいないし、非常に怪しい雰囲気ですが、勧められて
しまったので、断るのもなんだし、靴を脱いで卓に付いてしまいました。

出されたメニューは石垣牛か、やしがに料理ですが、いずれも高価で
しかもうっかり、やしがに料理の値段を聞いてしまったら、
ナマのやしがにをお盆に載せて見せてくれて、大きいと2万とか、
小さくても数千円という話をされて、大きくたじろぎました(^^;
やしがに自体も赤黒く背中を丸めてうずくまる姿は伊勢えびとも
オマールとも違って、馴染めません。
結局、一番安いやしがにそば(やしがにの入った八重山そば)を頼みました。

所が、その直後、予約客が二組入って、オヤジさんは予約客の対応に追われます。
一人客の私には、突き出しのピリ辛もずくを出したきり、ほったらかし。
酒を欲しがる宴会客に追われるのは仕方ないですが、もうちょっと
何とかして欲しかったのですよ。忘れられたのかと思いました。
しかも、この突き出しが美味しくなくて・・・
みなさん、もずくのキムチって食べたことありますか?
そんな感じの小皿でした。私には磯臭いキムチって、合いませんでした。

あまりにも音沙汰無いので、もう断ろうかと思った時に、やっと来ました。
のそっと現れたオヤジさんが無言で置いていった、「やしがにそば」
おお、けっっこうな量のカニが乗っています。これは背中と、ハサミ一つ。
濃い赤色の甲羅がゴトリと麺の上、違和感ありまくり(^^)
麺は普通の丸い石垣そばで、スープも塩に近い澄んだタイプです。
が、やしがにの存在感は、ハンパ無かったのですよ。
伊勢えびのような「味わい」とは違う、「濃ゆい」とか「くどい」感じで
食べれますけど、慣れないと抵抗感もありますね。
それを割り箸で懸命にほじくるので、なかなかキレイに食べられません。
カニの足を食べる時の「あれ」があればまだいいのですが、
あの、うっそりとしたオヤジさんにそんな配慮は無縁に見えます。
硬い甲羅で手を切らないように、割り箸と指と前歯でできるだけほじって
えらい店に来ちゃったなーと思いながら、1000円のやしがにそばを食べました。


で、その翌日はいよいよ帰る日なので、例によってバイキングの朝食を食べた後
頑張って荷物をかばんに詰めなおします。かなりぎゅう詰めです。
そして、初日に到着したバスターミナルから空港行きのバスに乗ります。

この際、飛行機が出るまで間があるし、でも観光する程の時間じゃないし、
どうしようと考えた後、ANAホテルの前で途中下車する手を考えました。

空港バスの路線の一つが、ホテル日航とANAインターコンチネンタルに寄るので、
そのインターコンチネンタル前の海岸に行く事にしました。

ホテル前から海岸までは庭園のように整備され、海岸には
パラソル付きのチェアが用意されていて、さすがホテルだと感心します。
一応、宿泊客じゃなくてもビーチに立ち入っていいと聞いています。
本当は波打ち際を見るだけの気でいました。
行って見たら、ちょっとだけ歩いてもいいかな?と思って
パラソルの下で靴を脱いで、鞄をおいたまま波打ち際に歩きます。
(ホテルの監視員さんが見てるので置き引きは無いと思って)

歩き出したとたん、イタタタ!ってなりました(^^;
普段はだしで歩く習慣が無いので、足の裏が弱いのでしょう。
それに加えて、整備されてるとは言え、島の砂浜は小石が多いです。
ビーチサンダルを履いて歩くべきなのでしょう。持ってませんけど。
イタタ、イタタ、と思いながら波打ち際に来て、
海水とも思えない水道水のような無色の波に足を入れました。
水温に刺激がありません。本土のように冷たくないのです。
足首程度の深さまで進めば、なんか小さな魚が泳いでいるのが
見えます。
こんな浅瀬にも、小魚がいるんですよ。
メダカ程度の地味なヤツが多いですが、ひらぺったいフナみたいな
熱帯魚っぽいのも見ました。こんな近くに魚が来るなんて思ってませんでした。

海に無関心な私ですが、ほんの少しでも入っておいて良かったです。
このあと、ホテル前からバスで空港に行き、本土に飛びました。

無事帰宅後、とりあえず疲れ休めと思って風呂に入ったら、
なんと、足がヒリヒリしてお湯に入れない事態になっていました。
あんな短時間なのに日焼け?海水のせいでしょうか。
足先だけとは言え、潮に浸かったら真水で洗っておくべきですね。
そんな、ちょっと痛い思い出を残して、
石垣島旅行記を締めくくりたいと思います。

それにしても、七日も居たのに、充分見たって気がしません。
石垣島の奥は深いのでしょう。

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2016/11/05 01:10
まりあ様
いえいえ、私の目線では観光にならないんじゃないかと危惧しております。
何処に行っても、生活道路をひたすら歩くような我流な行動をとっています。
今でこそ全国からの情報が入るので、接客もだいたいは普通ですが、
島の風土に根付いて育った生粋の地元の人の、「そとづら」を作らない接し方に
いくらか戸惑う感じはあります。
島らしさ、に反りを合わせるつもりで過ごせば、生活感が見えて良いように思いました。
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2016/11/05 00:54
南ノ猫様
いらっしゃいませ。
辺銀食堂に関しては知識が無かったこともあり、見過ごしてしまいました。
せっかくの石垣島旅行のくせに、私の予定には海という文字が入っていませんでした(^^;
で、浜についての知識なども全く仕入れずに行ってしまいました。
怪我無くてすんだのがむしろラッキーな程ですね。相変わらずどこか抜け落ちております。
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2016/11/04 22:34
石垣は、新婚旅行で一度だけ行った事があります。
ほとんど観光もせず、終わってしまいましたけど・・・
もう一度行きたい気持ちを刈り立たせてくれて
ありがとう。土地に密着したレポート、楽しかったです。
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2016/11/04 06:54
広場から、こんにちは!
辺銀食堂は一時期「食べるラー油」がフィーバーw していたけど、今は落ち着いたのかな?
沖縄の砂は、基本的にブダイが齧ったサンゴの排出物ですし、有孔虫(星沙)なんかも混じってるので、マリンシューズなんかを履いている方がイイです。
枝サンゴの破片も転がってたかと思いますが、離島の民宿なんかでは箸置きに使っていたりします。
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2016/11/03 00:14
ちょこ様
石垣島の土地感って言うのか、人との接し方とか、料理の作りとか、
ちょっとづつ感覚がちがうんだなーと知らされる事はありました。
海はきれいですね。出来れば、どこかに隠して保存しておきたいような海です。
石垣は島暮らしのペースを体感するのもいいと思います。

良いレポートだったかどうか非常に疑問ですが、
ご覧下さってありがとうございました、感謝です(^^)
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2016/11/02 23:09
微妙なお店で災難(?)でしたね~。

でも、海はいいですね♪
わびすけさんの文章を読んでいるだけで、美しい海に癒された気分です。
(痛い思いもされたようですが・・・。)
ちょうど今日、旅行会社から送られてきたパンフに石垣島のツアーが大きく載っていたので
行きたくなってしまいました~^^。

7日間お疲れさまでした。
日記楽しかったです♪
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2016/11/02 20:46
Mt.かめ様
あっそうか、サンゴなのですか。
そこには思い至りませんでした。てっきり、とがった小石がいっぱい打ち寄せているんだと思いました。
島のお土産屋さんには、いわゆる島ぞうりっていうビーサンがいっぱい売ってました。
あれは観光みやげ用じゃなく、実用品だったのですね。今頃になって理解するとは(^_^;
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2016/11/02 19:50
うーん、あのあたりの海岸はサンゴのかけらが多いとおもわれるので
素足は危険だと思います。大昔にグアムに行ったときもツアーガイドさんに
「サンゴ15日くらい治るのにかかります」といわれてジョークかと思ったら
ホントに2週間くらいかかるから素足で歩くなと厳しくいわれました(^_^;)




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