Nicotto Town


すずのグータラ日記


10年前の私から。

今月に入ったある晩のこと・・・。

母さんが

「すず、いい物見せてあげようか?」と、言った。

なんだか小さい子がいたずらをするような顔だった。
母さんが、手にしていたのは2通の手紙だった。
宛名には、私の名前が書いてあった。
しかし、その文字に見覚えがある。

手紙の裏を見た。
そこに書いてあった名前に衝撃が走った。

それは、自分だったのだ!

よく見たら、10年前の私からの手紙だった。

私が、以前住んでいたところの村立50周年記念事業で

「Dear 大切な人 ~10年後のあなたへ~ 2006.9.30」

そう書いてあった。
懐かしい。私は、懐かしさを感じながら封筒を切った。
1通目は、友達と埋めたタイムカプセルについて書いてあった。
懐かしい友達の名前が書いてあって頬が緩んだ。

2通目は、あれほど泣かないと決めて読んだのに涙がこみ上げてきた。
少しだけ、内容を書いてみたいと思います。

「10年後の私と家族へ」
10年後の私と家族はかわっていませんか?
~略~
そうだなりたかった「海上保安官」になれた?
なれなくてもしょくぎょうにはついたよね。
お父さんはかわってない?
お兄ちゃんはサッカーせんしゅになってかつやくしてる?
お母さんは元気にがんばってる?
おばあちゃんちゃんと元気してる?
みんな元気?

ちゃんと10年後の私の心はいまと同じふうにかわってない?
あそうだ一つだけいまとかわってないとこある?
いまの心はかわったらたいへんだ。
みんな元気だったらそれでいい。

10年前の すず」

ボロボロ泣いた。
何故かというとこの10年で色々と変わった。

まず、父さんとは離婚して今は何をしているかわからない。
祖母は・・・。
今年の初めに「癌」で亡くなった。
祖母との思い出はたったの11年程度。
祖母が亡くなる数週間前に会っていたのだ。
しかし、祖母は癌が全身に転移しほとんど意識がなかった。

10年前の無邪気な自分に会えるなら私はきっと

「ギューッ」と、抱きしめただろう。
泣きながら笑いながら。

もし、10年後の自分に手紙を書くとしたら

「頑張って生きていますか?」と、書きたい。

ありがとう。10年前の私。



#日記広場:日記

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2016/11/22 21:46
「諸行無常」ではあるけれど
すずさんの素直な心は10年前とあまり変わらないのでしょうね。
人はいろんな変化の中で成長も後退もしていくもの。
その中ですずさんは「すずさん」であり続けてください。
いつまでも優しい言葉を紡ぐ人であり続けてください。



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