10年前の私から。
- カテゴリ:日記
- 2016/11/22 17:14:39
今月に入ったある晩のこと・・・。
母さんが
「すず、いい物見せてあげようか?」と、言った。
なんだか小さい子がいたずらをするような顔だった。
母さんが、手にしていたのは2通の手紙だった。
宛名には、私の名前が書いてあった。
しかし、その文字に見覚えがある。
手紙の裏を見た。
そこに書いてあった名前に衝撃が走った。
それは、自分だったのだ!
よく見たら、10年前の私からの手紙だった。
私が、以前住んでいたところの村立50周年記念事業で
「Dear 大切な人 ~10年後のあなたへ~ 2006.9.30」
そう書いてあった。
懐かしい。私は、懐かしさを感じながら封筒を切った。
1通目は、友達と埋めたタイムカプセルについて書いてあった。
懐かしい友達の名前が書いてあって頬が緩んだ。
2通目は、あれほど泣かないと決めて読んだのに涙がこみ上げてきた。
少しだけ、内容を書いてみたいと思います。
「10年後の私と家族へ」
10年後の私と家族はかわっていませんか?
~略~
そうだなりたかった「海上保安官」になれた?
なれなくてもしょくぎょうにはついたよね。
お父さんはかわってない?
お兄ちゃんはサッカーせんしゅになってかつやくしてる?
お母さんは元気にがんばってる?
おばあちゃんちゃんと元気してる?
みんな元気?
ちゃんと10年後の私の心はいまと同じふうにかわってない?
あそうだ一つだけいまとかわってないとこある?
いまの心はかわったらたいへんだ。
みんな元気だったらそれでいい。
10年前の すず」
ボロボロ泣いた。
何故かというとこの10年で色々と変わった。
まず、父さんとは離婚して今は何をしているかわからない。
祖母は・・・。
今年の初めに「癌」で亡くなった。
祖母との思い出はたったの11年程度。
祖母が亡くなる数週間前に会っていたのだ。
しかし、祖母は癌が全身に転移しほとんど意識がなかった。
10年前の無邪気な自分に会えるなら私はきっと
「ギューッ」と、抱きしめただろう。
泣きながら笑いながら。
もし、10年後の自分に手紙を書くとしたら
「頑張って生きていますか?」と、書きたい。
ありがとう。10年前の私。
すずさんの素直な心は10年前とあまり変わらないのでしょうね。
人はいろんな変化の中で成長も後退もしていくもの。
その中ですずさんは「すずさん」であり続けてください。
いつまでも優しい言葉を紡ぐ人であり続けてください。