銀の狐 金の蛇 序 夢見
- カテゴリ:自作小説
- 2016/12/05 21:19:38
文字十万字台、推理もの、という目標でためしにBL18版で書いている横溝せんせえっぽいミステリー推理ものですが、
公募用にするために、こちらに改稿版をあげていきます。
改稿版はBLではありません。Rは事件が猟奇っぽいので15ぐらいです。
主人公の相方は試験的に女の子になっています。
テーマは第一に親子。それと師弟、恋愛、そして夢見という占いについての考察が混じっています。舞台は民族学テイスト色濃い山奥の村です。
こんな設定の方がいい! こうしろ! などなど
ご意見くださいましたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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SOMNIA SOMNI Ⅰ
銀の狐 金の蛇
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この浮遊感はなんだろう。
おそるおそる、下を見る。
足元に広がっているのは、一面銀色の平面。
まったいらで、なめらかで、さざなみひとつない。
(これは、鏡か?)
……否。おのれの姿は映っていない。
この平面はなんだろう。
おそるおそる、爪先を入れる。
足元に広がっていくのは、いくつもの波紋。
ゆるやかで、なめらかで、とめどない。
(これは、水鏡か?)
……否。おのれの姿は映っていない。
周囲を見渡せば、四方八方、山。山。山。
天を突くような山々がそびえている。
(湖?)
(湖上にいるのか?)
しかし水は、にごっているようだ。
振りあおげば、空は、まっ白――。
ふと、前方にほのかな光がさす。
空が割れて初めてわかった。
天は白雲に覆われていたようだ。
(あれは……なんだ?)
白い雲間から、光輝く塊が降りてくる。
ふわふわとゆっくり、目の前に降りてくる。
光の塊は、みるみる形をとっていく。
手足のようなものが伸びてきて。跳ねとぶ子供のような姿になり。
パッと一瞬、周囲に何かを散らす。
あまりにまぶしく、眼が焼かれて盲めしいになる。
その刹那、かいまみえたのは。
花びらのように広がったのは。
真紅の……
おそるおそる、下を見る。
足元に広がっているのは、一面銀色の平面。
まったいらで、なめらかで、さざなみひとつない。
(これは、鏡か?)
……否。おのれの姿は映っていない。
この平面はなんだろう。
おそるおそる、爪先を入れる。
足元に広がっていくのは、いくつもの波紋。
ゆるやかで、なめらかで、とめどない。
(これは、水鏡か?)
……否。おのれの姿は映っていない。
周囲を見渡せば、四方八方、山。山。山。
天を突くような山々がそびえている。
(湖?)
(湖上にいるのか?)
しかし水は、にごっているようだ。
振りあおげば、空は、まっ白――。
ふと、前方にほのかな光がさす。
空が割れて初めてわかった。
天は白雲に覆われていたようだ。
(あれは……なんだ?)
白い雲間から、光輝く塊が降りてくる。
ふわふわとゆっくり、目の前に降りてくる。
光の塊は、みるみる形をとっていく。
手足のようなものが伸びてきて。跳ねとぶ子供のような姿になり。
パッと一瞬、周囲に何かを散らす。
あまりにまぶしく、眼が焼かれて盲めしいになる。
その刹那、かいまみえたのは。
花びらのように広がったのは。
真紅の……

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- カズマサ
- 2016/12/05 23:07
- 顔ですかな?
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