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シン・ドラマ汁


相棒 season15 感想文

相棒 season15 元日スペシャル 第10話「帰還」
テレビ朝日 1/1夜9時~
▼脚本
感想は最初っからネタバレ全開になってしまうので、まずは担当の脚本家さんの話から。
今回は昨年の元日SPと同じく、真野勝成氏の担当でした。
この方、相棒の本を書き始めたのはシーズン12からという、どちらかというと新参者で、
年齢は40代前半、恐らく相棒の脚本質低下を叫ばれる要因の1人となっていると思います。
今までの作品リストを見てみても、確かにどんな話かよく思い出せないものも多いですし、
思い出したとしても、少しとっちらかったイメージのある話が多いように思います。
例えば「右京さんの友達」のように、いい話もあるのですが、
出来不出来で言えば、不出来の作品の方が多いような気がします。
今回の話も、何が悪いとハッキリとは言えないのですが、やはり一言で言うなら、
「とっちらかってる」感じですかね。

▼以下ネタバレご注意!
視聴者すべてが感じたことだと思いますが、今回の犯人はなんかよくわからないです。
よくわからない上、それをすべて「サイコパス」で片付けられているような気がして、
そこがモヤモヤする原因になったのではないかと思います。
和合のように、社会で活躍し、貢献しながらも、裏で非人道的なことをしている人は、
確かにいると思うんですけど、頭がいいんだか悪いんだかよくわからないんですよね。
サイコパスの要素を持ちながらも、頭がいい人は、もうちょっとうまく立ち回るような。
例えば今回の事件でも、かなりの数の警官が殺されています。
和合に殺人欲というものがあったのだとすれば、それはもう彼らを殺すことで満たされたのではないかと思います。
しかし彼はそれに満足せず、ひたすら真理男に罪を着せることに固執し、
その延長線上として、四方田警視総監まで殺したことになっています。
そしてその理由が、できたからやった、みたいな満足がいかないもの。
いやいや、よく考えれば彼には警官と四方田を殺す理由はあったのです。
真理男に恨みはなかったけれど、彼は罪をかぶせるのにちょうどいい人物でした。

▼動機
まず、和合の指揮で、黒水町で麻薬が栽培されていました。
確か和合は表に出ずにやっていたんでしたっけね。
しかしそれに気づいた警官たちに、儲けを横取りされてしまいます。
だからその警官たちを拉致して殺した、ここまではわかりますね。
そして四方田に8年前の暴行事件を思い起こさせる「タカハシ」という名前を使い、
警官連続行方不明事件の捜査をさせないよう、圧力をかけました。
しかし四方田は捜査を控えたものの、個人的に黒水町に捜査の手を入れていたので、
和合には四方田を殺す動機はあったのです。
いつ翻意し本格的に捜査に乗り出すかわからない、しかも圧力をかけられただけあって、
執拗に捜査してくるかもしれない。
だから殺した。これじゃだめだったんですかね?
しかしいくらなんでもちょっとやりすぎましたね。
いくら前科者とはいえ、まだ若い真里男に外国人を雇ったりテレビ局を爆破したりするほどの
行動力や経済力はないと思うのです。
それはちょっと調べればわかることですよね。

▼矛盾点
何故黒水署は自署の警官が何人も行方不明になったのに、なかなか捜査しなかったのか。
署長は上からの指示だと言ってましたが、四方田を脅していた有本刑事が行方不明になったのは最後です。
それまで何故捜査していなかったのでしょう?
1つ考えられるのは、警官たちがいなくなる前から、四方田が有本たちの犯行を知っていたことです。
有本がラリ本と呼ばれ、周囲から疑いを持たれながらも、あれだけ仲間を引き入れ、
麻薬を流通させていたのだとすれば、四方田がそれを知っていて、
有本たちを無視するよう、黒水署に圧力をかけていた、ということでしょうか。
それなら、厄介な連中がいなくなってくれれば助かるので、四方田が捜査をしようとしなかったのも理解できます。
そんな話出てきましたっけ…?
では何故和合は、警官連続行方不明事件について、ケーブルTV局の詠子にリークしたのか。
一方で四方田に脅迫状めいた手紙を送りつけておきながら、何故自分のしたことをバラすようなリークをしたんでしょう。
真里男に罪を着せるため、事件を顕在化させる必要があったのでしょうか。
しかし四方田が上記のように、脅迫状を見る前にすでに黒水署に圧力をかけていたのだとすれば、
和合はわざわざ真里男に罪を着せる必要はなかったはずです。
拉致した警官を殺して、誰の目にも触れない場所に隠せばそれでおしまいですからね。
それとも彼には、劇場型犯罪に憧れでもあったのでしょうか。
それならまぁ、理解できないこともないです。
しかし、四方田に関しても和合に関しても、疑問に思ったことを自分で突き詰めて考えて、
やっと何とか理解できる範囲になったという感じなので、ドラマ上での説明不足感は否めないですな。
あと、タイトルの「帰還」は何を意味するのか一見わからなかったのですが、
死んだはずの「タカハシ」が戻ってきたということでしょうか。
何かちょっとピンとこない、もうちょっといいタイトルが絶対あるはずです。

▼凶悪犯
今回和合が殺したのは計9人。
麻薬関係の警官が有本を含め6人、喫茶店の張り込みをしていた刑事が1人、四方田警視総監、
ケーブルTV局での被害者の人数がはっきりしないので、詠子のみしか入れてません。
彼の性格を考えると、今までもっと殺ってるでしょう。
ひょっとしたら初期の頃の浅倉を超える凶悪犯なんじゃないでしょうかね。
八嶋はこの凶悪犯をかなり好演してましたよね。

アバター
2017/01/04 17:35
> ニャンデイさま
確かに、殺しすぎですよね。
特に警察官6人て、6人目がいなくなるまで不問に付されてきたのが不思議です。
警視総監って今まで何度かこのドラマで出てきたと思うのですが、
見るたびに違う人のような気がw
そんなにしょっちゅう警視総監って変わるものなのですかね。
感想を書くにあたりサブタイを調べたところ、
「帰還?なんで?」と思ってしまいましたw
八嶋の個性ばかりが目立つ回になってしまいましたね。

> 来希蔵さま
そうそう、灰島を演じた八嶋です。
踊る大捜査線のファンだったので、灰島は見てますよ。
あれでもイヤな性格の人でしたねw 憎めませんでしたが。
八嶋は最近では、朝ドラの「マッサン」でも、
マッサンの幼なじみの杜氏役を演じ、好評を博してますね。
小池栄子とのカップルもなかなか微笑ましかったです。
重力ピエロ、見てないのですが、評判はたまに聞きますね。
また語って下さいw
独偏賞の名前は使っていいですので、
どうかご自分のページに書いてくださいww
うちの宣伝にもなりますしwww
アバター
2017/01/04 15:24
中休み時間に、こにゃにゃちわ♪
お昼時間にここ来たんやけど、ブログ読んでる途中に呼び出しくってあえなく離席・・
この時間再び参上しましたあ

ん?八嶋って弁護士灰島秀樹の八嶋かにゃ?
うち、この役者さん好きやなあw
急に相棒の元旦スペシャルみたくなりましたあ(笑)

ま~うちは元旦にみたかった『重力ピエロ』みれたんで良しとしないとなあ
ほんま、うちの中では久々に良い邦画みましたなあ~なりましたあ
重力ピエロについては後日またここで勝手に述べたい思いますにゃ

今急に思いついたんやけど
うちも今年から
『独断と偏見による今年みた邦画大賞 第1回独偏賞邦画部門』企画してみようかなあ
もちろんここでやな(笑)
人様のブログで勝手に発表する言う、滅茶苦茶な企画やなww

さてと仕事戻りますかにゃ
ほな、またにゃ^^/"
アバター
2017/01/03 20:38
唯一、そうですね。
八嶋さん、かなり良い感じに演じてましたね。
話としては、何も、そこまでたくさん殺さなくてもって思いましたが、劇場型なら、
それもありかな。

朝倉を超える凶悪犯・・なかなかいないと思いますが、この犯行のその前に、
何かしらの殺人をしでかしてそうですね。
これが初犯だなんて、私も思いませんから。
警視総監まで殺すかって。
ええ^^;

タイトル、ちょっとピンと来なくて。
同感です。



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