見聞しなきゃよかった、と思ったこと
- カテゴリ:映画
- 2017/02/15 01:26:54
聞かなきゃよかったこと。
ロード・オブ・ザ・リングの映画を、レンタルDVDで見たことがある。
ディレクターズカット版で、音声切り替えで制作スタッフが制作裏話を語るサービスが付いていた。
これ、聞かなきゃよかったなーと今でも思い出す。
「この背景はCGで、これはカキワリ(絵の看板みたいな背景)、ここは空港の倉庫で撮影」
とか、いろいろネタ晴らししているからだ。
撮影技術に感心もしたが、手品と同じで映像のトリックを知ってしまうのはつらかった。
映画の出来は本当に素晴らしく、原作を殺さない編集加減で好きなのだが、今見直したらきっと、「ここの背景はCGなんだよな…」とか思い出してしまうだろう。
サルマン役の今は亡きクリストファー・リィが、塔の上で両腕を広げているシーンでは、撮影前にドアに指を挟んでひどい怪我を負い、テーピングをして臨んだという話をしていた。
私はその場面をスローと一時停止を駆使して確認し、たしかに一瞬だがテーピングの指がはっきり写っているのを見てしまった。
これから先、「サルマンの指にはテーピングが…」と思いながら見ることだろう。
何も知らずに、映画の世界に没頭していたあの頃に戻りたい。
そんなわけで目が肥えてしまい、映画「ホビット」でも、どこがCG背景かしっかり見分けることができた。
役者さんはかっこよかったし、独自のアレンジも楽しめたが、実を言うと完全にはのめりこめなかった。
知らなきゃよかったな~。
見なきゃよかった作品。
カドカワが制作した「神々の山嶺」。レンタルDVDで見たのだが、ため息が出た。
あの大作をたった2時間で表現できるはずもなく、ひどい脚本であった。
やはり最低でも3部作にすべきだった。予算とか言うなら作っちゃいけない。
主人公たちがいろんな葛藤を抱えて、それでも山に挑んだ果てに、あの名ゼリフ「目で歩け、それが駄目なら、思え~」が生きる。それなのに最後の場面で呪文みたいに唱えてしまって、原作を知らない人が見たら誤解してしまうよ。
夢枕作品は映像化されたものにいいものが一個もない。(陰陽師もちょっとなぁ…。ちなみに映像化云々はジンクスみたいになっている)
ヒマラヤロケは認めるが、やっちまった感がいっぱいでいたたまれなかった。
俳優陣が豪華なのでちょっと期待していたが、2時間半という時間設定に嫌な予感がしていたから、本当にその通りになって苦笑した。
最近面白いと思うのは某大統領の外信記事。
こんな、漫画みたいなことがリアルに起こっているとは。私は夢でも見ているんだろうか。
そして、彼のような人物が世に大きく出たことで、世界が白と黒、真っ二つに浮き出たことも興味深い。
これからどうなるのか、見守っていきたい気がする。