夏のオープンカーは地獄ナノダ
- カテゴリ:車・バイク
- 2017/07/08 23:17:01
借り物のロードスター。せっかくだから何処かに行くか。
ところが、朝から晴天、気温はうなぎ上り、昼前から真夏と同じ様相。
さらにマズイことに、同乗者がいる。
同じ薬剤科の先輩になるが、40過ぎて独身。
その理由は普段接するとなんとなくわかる。気取り屋ナノダ。理想論ばかり述べて人の話を聞かない。
理詰めで向かうと、不利だと思った時から上目線の態度を取ろうとする。
だから、私が新人で入ったとき、何かといびろうとしていた張本人なのは知っている。
社会人になった途端の修行世界だったが、乗り越える(キレる?)前に、僅か数か月、母親登場で、院内の待遇が変化し、翌年には立場も逆転して、今では極めて愛想よく振舞う彼女だが、好きなタイプではないものの、嫌う理由もないので付き合ってるが。
その彼女がオープンカーに乗りたいと言ってせがまれた内科医のロードスターを借りることになったなったは良いが彼女までツイてくるとは。
そんなわけで、遠出も何なので近場の高原ドライブ。お昼はこの辺で美味しいお店も有ったりするので話し相手が居るだけでも良いかと言うことで出発。
実は、彼女の話を聞いていて予感が有ったので、メイクには日焼け対策は当然としても、タンクトップで露出する部分はバッチリ日焼け対策をして、薄い透ける上着を羽織っている。
予想したのは、「夏の暑い日にオープンカーでさっそうと走ればさぞかし気持ちがいいだろう」と思っているに違いない。
案の定、郊外に出ると「せっかくだから屋根を開けましょうよ」とキタ。
想定内だったので、高原に出るまでこのままの理由を説明したが、納得してないことも想定内だ。
経験のない人は、「暑い日に風を受けてオープンで走れば爽快だ」と思いがちだが、現実は、日を浴びたら室内も発熱してオーブンの中に居るようなもんで、クローズの車より遥かに暑い蒸し風呂状態になる。
冬の暖房と違いエアコンの恩恵もオープンでは殆どない。
と言うことを説明して高原走行に入ると、車を止め、幌を下す。ついでに上着を脱ぐ。
彼女は、日焼け対策で長袖を羽織っているが(日焼け対策なので)結構厚手。
数分でシートと密着した背中が汗ばむ。
下半身はサウナのようだ。
上半身風とエアコンの冷気が当たるが、下半身から蒸される暑さの方がはるかに勝る。
走れば走るほど日に当たる時間が長くなるほど条件は悪くなる。タンクトップだけでも汗ばむぐらいだから、彼女は限界に達してると思う。
ついでに、登りでは非力をのぞかせるロードスタだが、下りだとスポーツカーらしくなるきつめのカーブ、シフトダウンで高回転のまま向かって行く。
手前で思いっきりブレーキを踏む。
クラッチを踏んでギヤをニュートラスにした瞬間クラッチを離しブレーキを踏んだまま踵でアクセルを煽る、エンジン回転が上がった瞬間再びアクセルを踏んでギヤを落とす。
書くと長いが、短時間で行うトウ&ヒールと言う技だが、これをやると音の迫力と相まってスポーツカーらしい走りになる。マニュアル車の醍醐味でもある。
ダイレクトオートマチック(ポルシェはPDK,VWはDCT)のの車はこれを自動でやってくれるが。
結果、タイヤは悲鳴を上げ独特の軌道を描いてカーブを抜ける。
できる人間には爽快だが、未経験者には怖い思いかもしれない。
案の定、回転を上げて次のコーナーに向かおうとする私に、「お願いします。普通にゆっくり走って下さい」とキタモンダ。
車を止めて、幌を上げる。
エアコンいっぱいの風で室内を冷やす。
やっと人心地が付く。
彼女にも良く分かったろう。幻想と現実の違いが。
いくら説明しても、味わってみないと理解できない人間には、説明で教えようとする人は煙たいだけの存在なのだ。
それが独身の原因なのか?外観は魅力的だったりするが(失礼だね)。彼女をいじめる気はないので、帰ってから夕食に誘った。
食事の後、いつもなかなか入れないバーを覗いてみると、うまい具合に2席空いていた。
彼女と一緒に行動したご褒美のような気がした。
きついよねぇ・・・(^_^;)
がんばれーと応援したくなります。
コーナーで綺麗に回転数合わした時の快感と
思い描く軌道に乗った時の快感は良いですよね。
助手席の方もその爽快感(違う意味)で涼しく
なった事でしょう(マテ
私も素人の1人ですが、オープンにすると暑いし妬けますね。
乗るのなら、秋とか春先位に成るのですかね。
若しかしましたら、コメントを書いている最中、不味い事を書いていましたらすみません。
オープンカーは、バイク以上に暑いし焼けるよねぇ・・・(^_^;)
バイクもオープンカーも、乗るなら秋だよねぇ・・・