Nicotto Town


銀色羽毛のblog


桃色お月様を観る為には

明晩は「雄鹿月」なんですって。 ←なんだかもう自棄

先月の満月は、気が付くと「ストロベリームーン」と呼ばれてメディアを賑していましたが。
その件、わたしは先月初めて耳にしました。
さあ、今月の満月は明日9日13時7分(日本時間)
明晩に昇る満月について、メディアは今度は何を言ってくるでしょうか?


「ストロベリームーン」の元ネタはこれのようです。
 Full Moon Names and Their Meanings - Farmers' Almanac  (英語サイトです)
  https://farmersalmanac.com/full-moon-names/
件のお月様はそもそも、アメリカ先住民の「6月の満月」の呼び方で、
「苺の収穫期」の満月だから、とのこと。
赤月や桃色お月さんを意味するとは、一切書かれていません。
「夏至近くの満月は低く昇るので、赤く見え易い」というお説も目にしましたが、
後述の理由により、後付けの説明のように思えてなりません。

このページに拠れば、各月の満月に数種類ずつの呼び名が在るようです。
7月の満月は、
「バックムーン」もしくは「サンダームーン」「ヘイムーン」
(「雄鹿月」(雄鹿の枝角が生え変わる時期の為、とのこと)、「雷月」「干草月」)
と呼ばれるとのこと。


地平線・水平線近くのお月様が赤く見えるのは、「レイリー散乱」と呼ばれる現象に拠るものです。
夕日が赤く見えるのと同じ原理。
(ウィキペディアの当該URLを貼るのは、よしておきます。
 大学物理レベルの数式がずらずら~っと並んでいるページをご覧になりたい方は、自己責任にてどうぞ。)

メディアがストロベリームーンに沸いていた頃、
CGアーティストさんにて天文写真も撮られる方が、お月様の高度と見える色の関係についてツイートされていました。
それに拠りますと、
 地平線から顔を出した頃は赤もしくはオレンジ
 高度が低いと黄色
 高度が高いと白や青白
で、
 空高く昇る冬の満月は白く、
 あまり高く昇らない夏の満月は黄色い印象
ですが、
 地平線そばのお月様は季節にかかわらず赤い
とのことです。
また、
 お月様が昇った後、まだ空が暮れ切っていないうちでしたら、桃色に見える
とのこと。
つまり、薄暮の満月は桃色のお月様を観る好機です(晴れていましたら、ですけれども)。
この時間帯に昇るお月様は、満月かそれに近い月齢ですので。


日本国内でも東の端と西の端では日没・月の出の時刻は1時間以上異なります。
そこで、お住まいの地域での薄暮の時間帯は、
皆様それぞれに調べて頂いた方が早いのではないかな、と思います。
(その道の者は、自分の所在地が明石から経度にして何度何分隔たっているか、
 頭の隅に置いていたりするものなのです(苦笑)。
 ですが、この記事に明石での時刻をぽんと置いておいて、
 「各自計算してね~」という訳にはいかないと思います、さすがに。)
海外サイト様に、任意の緯度経度の地点の薄暮の時間帯を算出して下さるページが在りますので、
そこのお世話になってしまいましょう。
 Heavens-Above
  http://www.heavens-above.com/
海外の天文サイト様ですが、訪問した途端きちんと日本語でお迎えして下さいました。
少々表現が硬めですが……。

まず、「設定」の「観測地点の変更」で、ご希望の緯度経度高度・タイムゾーンを登録します。
このページで地名検索を行っても、地図をポイントしても設定出来ますが、
より正確に入力したい方は、地図の下にあるフォームに直接数値を放り込んでしまいましょう。
 
地理院地図
  http://maps.gsi.go.jp/
ではかなり詳細に緯度経度を調べることが出来ます。
適宜地図を拡大して、お望みの地点に十字カーソルを合わせてみて下さい。
画面下のタブでは緯度経度は勿論のこと、高度も教えて下さいます。
えっ、何度何分何秒の度数表示でなく、度以下は小数点表示が欲しい、ですって?
きちんとアドレスバーにございますよ。十字カーソルがずれていないかご確認の上、コピペしちゃいましょう。

次に、「天文学」の「月」のページに進みます。
当日でない場合は、観測したい年月日を選択して「更新」を押下。
昇り始め」の時刻を確認しておきます(海外サイトだからでしょうか、日本の「月の出」と定義が異なります)。
そして、
「天文学」の「太陽」のページへ。
「月」の場合と同様に
観測したい年月日を指定しますと、3種類薄明の終わりの時刻を教えて下さいます。

これらは太陽高度で定義されているのですが、明るさの目安を記しておきますと。
 
常用薄明(市民薄明):まだ十分に明るさが残っていて、人工照明がなくても屋外で活動ができる明るさ
 航海薄明:海面と空との境が見分けられる程度の明るさ
 天文薄明
:6等星までを肉眼で見分けられる明るさ
都市部ではそもそも、天文薄明の終わりと同等の暗さになるときは来るのか、というお話が……。)
どの時刻まででしたら桃色お月様が見えて、どの時刻までですと赤いお月様なのかは、わたしもよくは知りません。
もしもお天気に恵まれましたら、この機会にこの目で確認したいものです。
今月が駄目でしたら、来月にでも。来月の満月は部分月蝕ですし。


    ☆


何かにつけて「空を観ましょう」と呼び掛ける、心意気自体には敬意を表しますけれども、
誤解を招く表現はよして欲しいと思うこともあります。

例えば。
昨年5月末の火星の「中接近」のことを「スーパーマーズ」と呼んでいましたけれども、
そうしたら、来年7月末の火星の「大接近」(約17年に1度起こります)の事はなんと呼ぶつもりなんでしょ?
と、思いっきり大きな溜め息をついてしまうのです。

この、昨年の火星の「中接近」のことを、NHK-BS1が通訳付きで流していましたロシアのニュース番組で
「この10年で最大の明るさになる」
と表現しているのを耳にしてしまったときは、
「確かに、間違っちゃいね~っ!」
と、おなかを抱えて大笑いしちゃいましたよ。
2016年の11年前、2005年の中接近のときは2016年の中接近より明るかったですからね。
仰るとおり、いい具合に過去10年間で最も明るい、です。

地球はかなり真円に近い(離心率の小さい)公転軌道を描きますが、火星のそれは楕円です。
地球は約2年2ヶ月に1度火星を追い抜きます(この期間を「会合周期」と呼びます)。
この時期が地球と火星との距離が縮まり、地球から火星が
最も明るく見える時期になる訳ですが、
なにせ火星は楕円軌道、
火星が地球の軌道に寄っている場所で追い抜けば近い(大接近)ですが、
離れている場所で追い抜くと火星は他の時期の接近より近くなりません(小接近)。
その中間の距離での接近は中接近と呼ばれます。
前回の大接近は2003年8月末でした。
大接近の時期、日本の児童生徒は夏休み。
夜空に親しんでくれる子が少しでも増えるといいな、と思います。


この記事は、
と或るお友だちの今年6月9日のブログ記事に
6月22日になって差し上げたコメントを加筆修正して掲載しています。
満月の前日ということで、引っ張り出してきました。

思い立ったら、空を見上げてみませんか。
お月様も
お星様も綺麗ですよ。知識の有る無しなど関係無しに。

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2017/07/11 23:39
恵の字様
ひとり暮らし経験者でしか解らない…
その..体調管理って意外に簡単ではないので..
レモンと蜂蜜.+*.*
声を頂いてなんか嬉しいです.+*.*
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2017/07/10 01:49
恵の字様
眠る前にo( ̄ー ̄)○☆
ヴァーンさん飛んできた☆
月や夜空は観ていると満たされます✨
人生の壁にぶつかるといつも空を観ているとモモは小さな存在で包まれている感覚におちいりますo( ̄ー ̄)○☆
とにかく明日もチャンスだから嬉しいです✨
ありがとうございます✨
おやすみなさい(〃^ー^〃)
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2017/07/09 23:04
こんばんはです

失礼ながら
観覧させていただきました

こちらの
お月様と違って
綺麗でした^0^
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2017/07/09 22:34
恵の字様
了解です( `・∀・´)!
明日もチャンスを待ちます!
地球に住んでて良かった〜(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)✧
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2017/07/09 20:45
恵の字様
雲がかかっていて観れなかったですけど
教えて頂いた画像見て歓喜(・∇・)ノ♡.+*.*
大げさかもしれないけど..夢のような光景です.+*.*
ありがとうございます.+*.*
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2017/07/09 12:53
恵の字様
もうブログupしちゃいました(・∇・)ノ♡.+*.*
風が吹いて雲が流れてくれたらいいなぁ.+*.*
モモこそ興味があるお話なので感謝しています.+*.*
画像スゴイーーーーーーー(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)✧
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2017/07/09 12:52
モモ様

他の皆様にお披露目したくなるほど気に入って頂けまして、光栄の至りです。
どうぞ、そちらのブログでもご紹介下さいませ。

この記事は昨晩のタイムスタンプですので記事内では「明晩」と表現してありますが、
モモ様もお気付きのとおり、今晩のお話です。
こちらも今は空を雲が覆っていますが、
日没後の東天(南東天?)の雲が切れますように、とお願い中です。
本文では、文字数の制限で泣く泣く端折りましたが、
メディアが今日の満月をそれほど取り上げないのは、
お天気に恵まれない時期だからかな、とも思っております。


丁度今朝、気象庁の研究官の荒木健太郎さんが、
沈みゆく満月前夜のお月様の色の変化を画像と共に呟いて下さっています。
  https://twitter.com/arakencloud/status/883777912763146240
Twitterの仕様で1件の呟きに複数画像を添付した場合、1枚目の画像が大きく表示されますので、
画像は時系列とは逆順に投稿されていますけれども。
こういった画像を見せて頂けるのも、わくわくしますね。
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2017/07/09 11:25
明日じゃなくて今日だったo( ̄ー ̄)○☆
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2017/07/09 11:14
恵の字様
こんにちは☀
スマホからインです( ̄∇ ̄*)ゞ
引き込まれるように読みました✨
明日の満月を暮れる前まで空を合間合間に気をつけて見てみようかな✨
何か毎日あたり前に空があって太陽が昇って月も昇って✨夜はまた豪華にキラキラと瞬く星が空いっぱいに輝いていて本当に満たされた気持ちになるんです✨
今は☁⛅だけど何とか風が吹いて☁が流れないかな✨
このブログの記事をモモのブログに詳しくは
こちらへって☆ってお名前を出しても良いでしょうか(〃^ー^〃)
今夜の満月観れたら良いな✨✨✨




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